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星ナビ6月号入選!

星ナビ6月号に入選しました。
トップページでの入選ですが、前回同様、ASI120MM CMOSビデオカメラによる撮影です。
星ナビ入選作 黒眼銀河M64 オライオン30cmF4反射望遠鏡 直焦点 ASI120MM CMOSビデオカメラ

ASI120MM CMOSカメラによる黒眼銀河です。感度が高いだけあって、1枚あたり、わずか3秒の露出でも、良く写ってくれます。
以前のM66での記事でも書きましたが、やはり、CMOSカメラの進歩が、天体写真の撮り方を変えてくれるのではないかと期待しています。
1コマあたり、数秒~10秒程度の露出で撮影できるとなると、従来の様な、高価で高精度な赤道儀に、設定が面倒なオートガイダー等が不要となります。
もちろん、淡い散光星雲などは撮影できませんので、天体写真分野全てではありませんが、1インチ程度の小さな冷却CCDカメラで撮影している系外銀河や惑星状星雲などは、高価な冷却CCDカメラも不要で、手軽に撮影できるようになりそうで、それこそ、大口径ドブソニアンをポンセットマウントに搭載して、撮影するとか、従来の概念を覆す機材での撮影が可能になりそうです。
おまけに、大口径となれば、深宇宙のさらなるディテール描写が可能になりますから、これまでの想像もつかなかった写真が、手の届く価格で、撮影できそうに思います。
正直、オライオン30cm反射望遠鏡よりも大口径の望遠鏡は赤道儀の面と価格面から所有するのを諦めていましたが、ドブソニアン+ポンセットマウントはマジで検討してみたいなーと思っているところです。
SkyWatcherのNewDOB GOTOシリーズはいいなぁ。。
経緯台での回転は、縦縞キャンセルにも繋がる可能性があります。

ASI120MM CMOSビデオカメラの欠点は、ひとつは縦縞。
もう一つは低輝度時に、バックグラウンドがカットされてしまう症状です。
ヒストグラムの左側が、切れてしますのです。
これは、月夜など、背景レベルが高くなる時に撮影することで、緩和されることは確認できています。
CMOSカメラの特性として、なるべく短時間露光で撮影したい(数秒などの長秒時には暗電流が大きい)ので、そう考えると、町中の光害地向けのカメラとも言えます。
背景光が大きいので、全体的な輝度レベルが上がりますからね。しかし、星雲の情報は、12bitのハイビット記録で、確保できている為、後の画像処理で、描出できます。
先日の天城伊豆天文台の50cmでも、一応、M64を撮影させてきたのですが、6秒の露出でも、ヒストグラムが真ん中より左が切られてしまい、完全に失策でした。
こんなことなら、もっと早く、GENTAさんにEOS60D デジタル一眼レフカメラをお借りして、そっちで撮っておくんだったよ・・・

冷却CCDカメラによるM64 オライオン30cmF4反射望遠鏡 パラコア2仕様 SXV-H694 冷却CCDカメラ

こちらは冷却CCDカメラによるM64です。微妙ではありますが、ASI120MM CMOSビデオカメラで撮影したものの方が、若干、中心部の描写が良いか!?
M66の1枚あたり5秒露出では、冷却CCDによる作例に及びませんでしたので、ラッキーイメージングは長く伸ばしても3秒までに留めることで、効果を得ることができそうという感触をつかめました。(シーイング次第とも思いますが・・・)
できれば、やはり1秒くらいで撮像し、選別すると良いのだろうなあ・・という気がしています。

ASI120MMでもいろいろな星雲が捉えることが出来ますので、もっといろいろと活用していきたいなーと思っているところです。

CMOSカメラは、科学計測用CMOSであるsCMOSが出てきてから5年ほど。
産業用カメラではCMOSカメラの優位性が認識されつつあります。
また、車載用センサを初め、防犯カメラなど、ダイナミックレンジが必要な分野にも使われており、長足の進歩を遂げつつあります。
一方で、CCDイメージセンサは、最大手のKodakが売却したこともあり、アプリケーション的にも、35mmフルサイズセンサ等は、今となっては需要が少なく(もともとは、フラットパネルディスプレイの検査装置などに多く使われていたのです KAI11000系CCDは・・生産技術が向上し、液晶をはじめ、低価格路線が進んでいる現在では・・・)、恐らく、今使われているアマチュア向けのフルサイズ冷却CCDカメラが1つの頂点となろうかと思います。(買うなら、今でしょ!・・・古ッ)

スモールチップでは、Sonyが1インチまでのExViewHAD CCDセンサを出してきてくれましたが、その一方で、IMXシリーズのCMOSセンサは非常に優秀です。
現在、ボクが使っている様な、1インチ未満の冷却CCDカメラは、そのうちCMOSイメージセンサにとって代われる気がしています。
もっとも、CMOSイメージセンサはその特性上、どうしても超秒露出はニガテですから、
その時には、先に書いた様な、大口径ドブソニアンで、露出数秒で撮影して作品に仕上げる!というスタンスが当たり前になっているかもしれません。
今後のCMOSイメージセンサのより高性能化と低価格化に期待したいところですね!




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コメント

No title

入選おめでとうございます。こちらも最初のページに大きく掲載されていますので、実質最優秀賞ですよ。
なんといっても、この撮影スタイルを確立されましたね。M64の内部構造がたまりません。
これはCMOSカメラの撮影方法だけではなく、Utoさんの画像処理も含めて総合力だからなせる業だと思います。先日処理の方法のさわりをお聞きしましたが、とてもすぐにマネできるようなものでないと感じました。また、詳細教えて下さいね。

No title

実質星ナビでも最優秀おめでとうございます。新しい撮影手法を開拓し、それで従来の冷却CCDに負けないクオリティで画像をとってしまうという快挙にナイス1票です。簡単に書かれているけど処理もとても手間暇かけておられるのでしょうね。SXV-H694の画像と比べても確かに重心部のディテールでは勝っているのが凄いです。

No title

入選おめでとうございます。遠征地で眼視観望の記録として手軽に
撮影出来る方法を模索中です。以前からビデオカメラで星雲を撮影
するシステムはあったと思いますが、これほどの解像度で撮影出来る
となるとこれが主流になりますね。
白黒でとどめれば更にお気軽撮影が出来そうですね。

No title

星ナビのトップページ入選、おめでとうございます。
CMOSビデオカメラでの銀河撮影という新たな手法もほぼ完成でしょうか。
感度が高いASI120MMなら、暗い銀河も短時間露出でしっかり写りますね。
ノイズリダクションは行われたのでしょうか?

No title

こんにちは。くろと申します。
星ナビ、天文ガイドのダブル入選おめでとうございます。
CMOSカメラで系外銀河がこんなに綺麗に写るんですね。
実は同じMMを持っているのですが、全く使えてなくてオークションに出してしまおうかと思っていたのですが、やはりちゃんと理解して使って見なきゃと思いました。

No title

星ナビも入選ですか?おめでとうございます。最近出張出ていないんで星ナビ買えないんです。来週甲信越方面に出張しますので買って見てみます。CCDStackで現像処理出来るようになりました。デコンブレーション?って言うんですか?ここがわからないんでまた教えて下さい。

No title

ダブル入選と2回目の最優秀賞、おめでとうございます。M64も1ページどーんで、最優秀扱いですね。しかし、どちらも他とは違うテーストで作り込まれており流石です。

No title

2誌最優秀賞ですね。すごいです、おめでとうございます。特にM64は、新しいデバイスで新しい撮影スタイルを開発して、しかもモノにしていらっしゃる。私もデバイスの進歩に付いていかねば!と思いました。

No title

いーぐるさん、こんにちは~
どうもありがとうございます。ASI120MMの処理法、またどこかで、じっくりとやりたいですね(かなり手間ですが・・)
もう少し性能の良いCMOSセンサも恐らくそう遠くないうちに出てくる筈です。
そうすると、こういう深宇宙撮影にはやはりCMOSセンサが一番!ということになるかもしれませんね。
淡い部分・・確かに描出は弱いんですが、M64に関しては出るべきところはちゃんと出ていると思うんだけどなぁ・・(´・ω・`)ショボーン

No title

シュミットさん、こんにちは~
どうもありがとうございます。多数枚だとやっぱり処理は時間がどうしてもかかってしまいますね・・
それでも、やっぱり冷却CCDカメラより上回るなら、手間でも頑張ってみようか、という気にもなります。
SXV-H694画像だとちょっと星像が崩れているので、追尾がもう一歩な面もありますが、それも含めて不安定なシステムでこそ威力を発揮するとも言えますよね。
50cmRC鏡で撮るなら、どうせなら、EOS60Dをもっと早く借りてM64も撮っておけば良かったです。
あの筒はあの筒で、多分、デジカメが有利と、いうか長焦点なのでフォーマットが大きい方が、結果が出るシステムだと理解しました。
なので、645z有利!な気がします。
一度、ST10XMEで撮影してみないとはっきりはしませんが・・・
あ、もちろん、KAF16803Eの様なラージフォーマット冷却CCDカメラの方がBestだとは思いますが・・・どちらにしても、ラージフォーマット、オーバーフルサイズでこそ活きる光学系だと理解しました。
小さいチップのカメラじゃあ、シーイングや画角の面から多分、結果出ないッス

No title

hiroshihasさん、こんにちは~
どうもありがとうございます。

そうですね、TGV-Mのおかげで手軽な星空撮影が紹介されきていますが、やはりもともとがデジタル出力(特に12bitハイビット記録)ができるカメラだと、とても有利になりますね。
ただ、ASI120MMでは自分のだけかもしれませんが、縦縞が問題で、手軽な撮影ができるカメラの登場にはもう少しだけ、時間が欲しい気がしています。

そうですね、モノクロに止めればさらにお手軽ですみます。
実はRGBはそうとうボケボケにぼかしてなんとかごまかした感じです・・。

No title

さすがUTOさんですね。とてもシャープな像が得られています。
系外銀河の撮影の決定版のような気がします。
また色々教えて下さい。

No title

ヨネヤンさん、こんにちは~
どうもありがとうございます。
ASI120MMでの方法は概ね、判ってきましたが、センサはやはりもう一歩良いものが欲しいですね。
ノイズリダクションは、縦縞補正を初め、やはり行っています。
短時間露光でも思っている以上に淡い部分まで描出してくれる点は良いですね。
ただ、ダークノイズは多いので、長時間露出はニガテだと思います。
・・が、本当は一度、実験してみた方がいいかもしれません。

No title

くろさん、こんにちは~
どうもありがとうございます。
おぉ、くろさんもASIお持ちなんですね!
このカメラ、ちょっと(かな~り)クセがあるので、なかなかに悩ましいですね。

なるべく短い露出で、かつヒストグラムが切れないところで撮影、長多数枚で使っていくしかないと思います。

ガイドカメラとしても優秀なので、ガイドカメラとしても運用させて、1台三役で使っていくつもり・・(ガイド・惑星・ラッキーイメージング)

No title

nonkaさん、こんにちは~
逆に、ボクはもう一度、CCDStackでの現像について聞きたいかも。
EOS KissDN画像、なぜかグレーになっていて使えなかったので・・(´・ω・`)ショボーン
Deconvolutionですか。CCDStackのはどうだったかなぁー・・
少しいぢれば思い出せると思います。
今日はよろしくです。

No title

sora-canさん、こんにちは~
そうか、言われてみれば、どちらも毛色が変わった作品でしたね。
M64は通常Verでも撮影してありましたが、前述の通り、ネタ狙いで、ASIのみで勝負しました。
ハイブリッド構想もやってみようかなー
淡い部分はCCD、ハイライトのディテールはASIで狙うと、これはこれでまた面白いんじゃないかなーと思うんですよ。
どのみち、RGB画像をASIで取得するのは苦しいだけだというのはこのM64でよーく痛感させられましたし・・
うーん、でも、ハイブリッドは、フォトコン的にはNGかもしれませんね、、、
さてさて、どうしたものかしら・・。

No title

g-logさん、こんにちは~
どうもありがとうございます。
CMOSカメラもあと一歩、進歩してくれると、楽になるんですが、でも、ASI120MMでも、クセがあっても、なかなかにやるなあ・・という感じです。
QHY5L-Ⅱでも、同じことができると思いますので、気が向いたら、ぜひやってみてください!!

No title

のんたさん、こんにちは~
どうもありがとうございます。
明るい天体に限られてしまいそうですが、でも、この撮影方法も追求していくとかなり面白そうな予感がしています。
口径30cmが限度かと思っていましたが、40cmドブソニアンで撮影してみる・・という方法もアリかなー・・と思っているところです。
まあ、すぐにできるわけではないですが・・・

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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