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まゆ星雲

晴れない、晴れないと嘆いてばかりいても仕方ないので・・・
先月、7月末に撮影したまゆ星雲です。

まゆ星雲IC5146 イプシロン200 ST8XME L=5分×6 R=5分×3 G=5分×3 B=5分×2 ぼうら屋にて。
 
まゆ星雲は小さい星雲ですが、かいこの繭の様に見えることから、コクーンネビュラの愛称があります。
赤い星雲に、青い反射星雲、そして、この暗黒帯は実はほのかに輝きを放ち、星間物質のダストが茶色っぽく写ります。
短焦点鏡では大きさ的にはモノ足りませんが、チップサイズが小さい冷却CCDカメラには好対照です。
 
晴れたり曇ったりのわずかな晴れ間をついての撮影だったため、満足がいく露出をかけさせてもらえませんでした。
しかし、そこは超高感度冷却CCDカメラに明るいイプシロンの威力です。
短い時間にもかかわらず淡い部分も見事に描出してくれました。
 
また、実は主鏡セルが若干緩んでしまったみたいで、少し光軸がずれています。
でも、そんなには気にならないですよね・・?
ST8300Mはもちろん、SXV-H9だったらこうはいかなかったと思います。
つまり、画素が粗いということは、ピントやガイド、光軸調整等、あらゆる面で寛容になるということです。
以前、イプシロン200にST8XMEの組み合わせは意味があるのかと問われましたが、個人的には、大いに意味があります。SXV-H9では作品には到底なりえないモノが使い物になるかもしれませんから・・。
要するに、自分にとっては、分相応というか、撮影スキルが残念な自分にとっては大きな画素で高感度というのはとても重要なんですね (^^;
星像が明らかに崩れていては、入選はおぼつきませんが、これくらいだったら、なんとか拾ってもらえるかもしれません。(もっとも、この写真は、ちょっと下に記す問題があって応募しようとは思ってませんが・・・)
や、まあ、ごまかす前にちゃんとしようよ、とは思ってますけどっ  ( ̄▽ ̄;)
 
それはそれとして、他にも課題も多いです。ひとつは、まゆの道、ここはたしかに実在する構造だと思いますが、まゆ星雲よりも、上側の部分や右上がほのかに赤みが指すのは、フラットミス等による、イリュージョンではないかと思います・・・
フラットをもっと煮詰めないとダメだなぁと痛感。
 
それと、フィルターによるゴースト。
これまで、ボクの作品では、ここまで淡い部分をだそうとしたことがありませんでした。
したがって、ゴーストはあるな、という認識はありましたが、さほど大きな問題になることはありませんでした。
IDAS LRGB type2ですともっともっとゴーストは僅少ですので問題はなくなると思います。
次回からはフィルターはチェンジかなァ・・。
SBIGの発色も嫌いではないので、ちょっと悩むところですが・・。
 
 
 
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コメント

No title

こんな小さな対象でも長焦点と小さなチップだとこんなに美しく捉えることができるんですね~
早くこういう対象を撮影できる鏡筒が欲しいですよ。
そうなると冷却CCDも欲しくなっちゃうんでしょうね、ヤバイなぁ(笑)

No title

Keilibraさん、こんにちは。
お褒めいただきありがとうございます。明るいイプシロンに高感度CCDの組み合わせの威力は想像以上でした。(比較的)短時間露光でここまで写るとは思ってもみませんでした。
う~ん、投稿するとなるともうちょいと処理しなおさないといけないので・・・ゴースト周りは多分、手が出せないんですが、星像崩れだけは誤魔化したい・・・今月はもう間に合わないでしょうね・・。
来月、作品が撮れなければ、再処理して出そうかな (^^;

No title

GENTAさん、こんにちは。
そうなんです、あの時に写していたまゆ星雲です。雲は多かったですが、透明度に恵まれていたおかげか、良く写ってました!
あの透明度だとやる気も出てくるのですが・・・今月の拔けが悪い空だとやる気も萎えちゃいますね。
でも、冷却CCDカメラだとHαという武器がありますから、月夜でも晴れて欲しいんですよー・・

FSQ+BJ、ぜひやってみてください。
それこそGENTAさんなら新月期は冷却デジで、満月期は、Hα+BJ-41Lでという使い方もアリかもしれません。
ミューさんもHα手配しているから、そのうちみんなで月夜でも出撃することになったりして・・ (^^

No title

K&Rさん、こんばんわ。
画素数の関係で、好条件下だと多画素の機種でじっくりと撮られたものの方が分があると思いますが、仰る様に、光害地、暗いF値、そして今回の様にわずかな晴れ間しか得られないような時には、超高感度が生きてきますね。
ML9000だとABG付き高感度なんですかー・・凄く羨ましいですね。
まゆ星雲も、元画だとブルーミングの花が咲きまくってますよ。特にL画像は悲惨なものです。

No title

ひろしさん、こんにちは。おっしゃる通りです。
光学系の口径と量子効率がほぼ同じ場合、ピクセル当たりの写野が同じだと、一画素に届く光量はほぼ同じになります。

No title

UTO さん、こんにちは。
おっしゃる通りで、チップサイズが同じなら、画素数が多い方に分がありますね。
一方、FOVpp が同じ場合、CCD 上での写野が小さくなっても、焦点距離が長く画素サイズが大きいと、調整やピント合わせがかなり楽になります。
ODK10・ML09000 だと FOVpp=1.45" ですが、NP127is・ML8300 の FOVpp=1.68" よりピント合わせもガイドも格段に楽になります。

No title

Eagleさん、こんにちは。
明るい鏡筒と高感度カメラの威力はたいしたものですね。
ボクも驚きました。
まゆ星雲、ぜひ狙ってみてください。暗黒帯の発光はIR透過すれば街中でも写せるかもしれません。IRCを入れた場合は少なくとも光害地では絶望的です(これまでの経験上)

No title

ひろしさん、こんにちは。
ビニングすれば、ガイドエラー等の問題は誤魔化しが効きます。
でも、感度面では恩恵は感じたことがないです。
やはり最初からPixelが大きいカメラとそうでないものとの差でしょう。
ST8300Mなんかビニングしても10.8μと結構手頃なのですが、ビニングしても、イマイチ感度上がった気はしないです。

最初からビニングして使うの前提ですとQEが高いST402MEの方がいいような・・・。
ただ、ICX285ALでは機材に応じてビニングを使い分けるという要素やメガピクセル(死語)という点は見逃せませんね。

ST9Eはカメラは重たいですが、ガイダー内蔵でトータル的に考えると使い勝手が大変よく、これ以上のものはないでしょうね。
セルフガイドは兎に角、ガイドの確実性が高い点が良いです。
あれ?そういえば、ST9XEってガイドチップはST237相当のTC237Hなんでしょうかね・・そうするとガイドチップの方が画素数多いじゃん・・(汗)

No title

ひろしさん、背景ムラの関係で、光害地では写野は狭くした方がいいですね。
>たとえばC8/f10の望遠鏡で20uの画素で写野が1度角が得られる場合
>C8/f5で10u画素で1度角の写野の場合、写野は同じなので、同じ露光時間での写りは同じになると考えていいのでしょうか?

センサのQE,ノイズ特性が同じ場合は概ね同じ結果になりますが、やはり画素サイズが大きいカメラの方が飽和電荷量が多い関係で、ゲインが小さく抑えてありますので、実際の映像では若干のS/N差が出る気がします。もちろん、大画素が滑らかになります。
あとは、C8を理想的にF5まではなかなか落とせない(ムリな縮小率はシャープネス等、なにかしら犠牲になってることが多いです)等の問題も出てくるかもしれません・・・。

No title

T-Fixさん、ポチまでありがとうございます。
T-Fixさんの様に淡い星雲を描出するのが上手ければもう少し綺麗に出せるのかもしれませんが・・・
どこかで、画像処理勉強会・交流会みたいなのをやりたいですねぇ・・。

まゆ星雲、確かに小さいのですが、暗黒帯が結構広がっているのと周囲が天の川で星々沢山なので、イプ180でも結構面白いかもしれません。
機会がありましたら、ぜひ狙ってみてください~。

No title

adonoanさん、こんにちは。
たいていみなさんが取り組まれている屈折望遠鏡ですと、だいたい360mm~600mmくらいまでじゃないかなと思っていますので、そこはちょっと避けて少し長焦点気味のところで勝負してみようかなぁとか思ったり、思わなかったり (^^;
焦点距離が長くなってくると、解像力が高いモノクロCCDカメラが欲しくなってきますね。
800~1200mmクラスでは明るい反射望遠鏡もありますので、必ずしもデジカメがダメかというとそんなことは無いとは思います。
でも、1800mmとかになってくると、光学系が暗くなりますから、やはり冷却CCDカメラが一番じゃないかなぁと思っています。

No title

UTOさんもまゆ星雲撮っていたのですね。LRGB合成と私のRGB合成の違いが良く判りました。暗黒星雲部の表現に顕著に現れるようですね。私の画像では暗黒部の星間物質の淡い茶色のダストを押さえこみすぎたようです。天の川の星を遮っているのを表現したかったのでしょうがないですが。
現有機材を100パーセント生かす工夫をいつもされていて感心いたします。きれいなまゆ星雲です。

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エムティさん、こんにちは。
エムティさんの作品はRGBでしたかー。
LRGB合成だと赤モノは色が鈍るので難しい面はありますが、せっかくのモノクロ冷却CCDですので、やっぱりLは撮らないと勿体ないかも・・・?
イプシロンは本当はST8300Mで頑張りたかったのですが、どうも光学性能がそこまで無いのと、自分のスキルが足りなくて・・
9μくらいがボクには丁度いいみたいです。
最小限の努力で最大限の戦果が得られる感じです。
もっとも画素数が150万画素なので、そこから先がまた厳しいんですけどね・・
またぜひいろいろとご指摘して頂ければと思います。

No title

K&Rさん、こんにちは。

>一方、FOVpp が同じ場合、CCD 上での写野が小さくなっても、焦点
>距離が長く画素サイズが大きいと、調整やピント合わせがかなり楽
>になります。
>ODK10・ML09000 だと FOVpp=1.45" ですが、NP127is・ML8300 の >FOVpp=1.68" よりピント合わせもガイドも格段に楽になります

画素で制限される筈だから、追尾精度についても同等と考えていいんですよね。
K&Rさんは様々なタイプの機材をお使いになってらっしゃるので、こういう感想はボクはとても信頼しているんですよ (^-^)
理屈よりも実際にいろいろな機材を扱って得た経験からくる発言はなによりも勝ると思っています。

No title

短時間なのによく写っていますね~!
私もまゆ星雲周辺の淡いガスをいつか写したいと思っています。
このあたりの淡いガスを写すには、UTOさんが仰るように明るい鏡筒にピクセルの大きなQEの高いCCDで撮影するのが楽ちんなのかなぁなんて思います。
最近の冷却CCDは画素数が増えてSTシリーズは見劣りしますが、小さな対象では画素が増えてもプリントしたら小さくなるだけですしね。
それじゃあ大きな望遠鏡でラージフォーマットで・・・なんてことになると、お気軽に撮影は出来ないですし。
明るいニュートンでセルフガイドのSTシリーズを使うのが、お気楽で成功率が高いですよね。

No title

おおー、淡い部分まで見事に写っていますね!やっぱUTOさん、さすがです♪
以前77EDで撮りましたが、全然です・・赤いのしか写りませんでした。orz
しかし周りにこんなに淡い部分が広がっているんですね。拝見していると一度長時間開いてチャレンジしてみようかと思ってしまいます。
・・が、こんなに短時間でここまで完成度の高い作品は僕には到底無理ですぅ。^^;

No title

K&Rさん、UTOさん。アドバイスありがとうございます!(^-^) ポチの参考にとてもなりました!私の架台性能を考えて、さらに光害地でがんばることを考えてみますと、レデューサーでf値を下げて高感度で短時間露光で、そこそこの写野で楽しむ方針がよさそうです。それにしても、ビニングでそれほど感度が上がらないのは意外でした。たしかにこういう事情なら、ビニングするならはじめから大きな画素というのは、納得してしまいますね。しかし、CCDの解説には、ビニングすると4倍・9倍に感度が上がる!って書いてあるので、実践をしらないと、なるほど確かにそうなりそうだと思ってコロッとだまされてしまいます(^^;;

No title

コーチさん、こんばんわ。
コーチさんのST10XMEならもっと良い写真が撮れそうですね!ぜひ、狙ってみてください~
そうなんですよね、小さい天体では余白というか、背景の宇宙(そら)が増えるだけで、プリントしても見栄えがしないんですよね。
ST8300Mで入選できてないのはそのあたりも大きいかなぁと思ってます(^^;
明るいニュートン+STシリーズは使い勝手の面からも最高の組み合わせな気がします。
セルフガイドの確実性も個人的にはありがたいです。

No title

ふうまさん、ありがとうございます。
まゆの道はうっすら輝いていますので、ぜひ長時間露光で狙ってみてください。100SDUFの実効F値の明るさだと割とあっさり写る気もします。
どこまでまゆの道が輝いているのか・・・ぜひ狙ってみてください。

No title

ひろしさん、こんばんわ。
ビニングについては、専門書読むとすぐに分かるんですが、画素の電子を結合させてから読み出すので、読み出しノイズが1/4,1/9になるので、これから感度4倍、9倍という話になっているのですが、実際のところ鑑賞用天体写真だと冷却不足のカメラで長時間露光を行う天体撮影では、支配的なノイズはダークノイズですので思ったよりも感度Upは体感できないんです。
特にビニングしてダーク減算を行うとかなり損しますし。
あと、都会地だと赤感度に優れたカメラの方が何かと有利ですね。
KAF402MEなら、赤外素通しのL画像は効果大なんですが、ICX285ALでは赤外感度は低いため、おとなしくLPS-P2入れる方が正解でした(露出はかかりますが・・)
ただ、KAF402MEはブルーミングもしますし(お貸ししてあるST8でもするのでブルーミングについてはすぐに分かると思います)、処理に手間がかかる面は否めないですから・・手間かけても画質を求めるかどうかというところも選択のポイントになりそうです。
ABGは処理は楽ですよ。

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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