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再動!DeepStriker

さて、オライオン30cm反射望遠鏡をツブしてしまったのは前述の通り・・
穴あけ・タップ加工ですので、自分でも出来なくはないのですが、ここまでツイてないと、ちょっと失敗したら、取り返しがつかなくなるだけに、焼津の御大、ロンキーさんにお願いすることにしました。
せっかくの新月期。主力テレスコープが使えないのはイタイところですが、我慢、ですね。
オライオンで撮りたい天体も沢山ありましたが、まあ、星雲は、逃げないので、また来年にでも撮ろと思います。

さて、金曜日晩は、ピーカンでGPVでは、夜も良い予報でした。
ところが、実際には、速攻で帰宅してみると、アヤシゲな雲が・・・

それでも、今回は、オライオンではなく、久々に引っ張り出す機材である為、帰宅後、すぐに準備に入ります。
使うのは、田中光化学工業で、モディファイして頂いたC11。ASC-11(アドバンスド・シュミットカセグレン)です。
ASC-11のAは、アプラナートの意味もありますが・・・

再動!ディープストライカー  オリンパスE-620 デジタル一眼レフカメラ Z.D14-42EDにてパチリ

シュミットカセグレン式天体望遠鏡の場合、天体写真に転用しようとした時に、いくつかの大きな問題点があります。
1)温度変化によるピント移動が大きい
 F2主鏡を副鏡で5倍に拡大している為。1℃で200μ動くそうです。
2)コンパクト化の為、補正板が近く、コマ収差があり、良像範囲が狭い
3)ミラーシフトでは微妙なピント合わせがし難い
4)補正板の為、色収差があり、結露し易い
5)密閉系の為、温度順応がし難い

これらの問題のうち、(1)と(2)について大幅に改善、その他の問題点についてもある程度解決した機体であるため、アドバンスド・シュミット・カセグレンと呼ぶに相応しい機体だと思います。

実際、自分の手持ちの中ではもっとも高価な機体で(それでも、ふにゃ太朗さんに譲っていただいた中古C11のおかげで、合計金額は30諭吉弱には抑えていますが・・)、金額的にも性能的にもハイエンド機と言っても良いかと思います。
撮影スタイルがいろいろと変化している為、中には機能が重複してしまった機材も多いのですが、このASC-11は、
MIZAR13cm反射→R200SS(口径Up)→VISAC(焦点距離Up)→ASC-11(口径+焦点距離Up)
という変遷の中で、追求してきた純然たる最終兵器。それまでの撮影の集大成となる機体でした。
過去形なのは、それまで、自宅撮影が主体だったのですが、2008年頃から、再び移動撮影も行う様になった為、必要となる機体が変化してきてしまったからです。
一度、手放したVISACも、また入手したり・・・ちょっと紆余曲折があり、結果的に機能的に重複する機材が残ってしまっています。
それはさておき、もともとがハイエンド機として導入していることもあり、各種オプション類も奢ってあります。
フードは、バックヤードプロダクツ、接眼部は、タカハシのラック&ピニオンに、電動フォーカサーとして、ロボフォーカスを導入してあります。ミラーシフトの影響は、冨田式ミラーロックを併用しても、完璧にはなくせないかと思いますが、ほぼ実用レベルに仕立ててあります。(ちなみに、VISACもハイエンドを目指した為、接眼部は、ヨシカワ光器のヘリコイドを奢った高性能モデルでした)

ASC-11 DeepStriker 撮影例 エッグ星雲 (2007年8月撮影) クローズアップAC No2使用 約2300mmF8.2

過去作で申し訳ないですが、ハッブル宇宙望遠鏡での作例が有名なエッグ星雲です。
やっぱり昔から撮りたい天体の1つでしたが、ASC-11のおかげで、撮影することが出来ました。
この時はAO-7も使っていたことあり、素晴らしい写真を撮ることが出来ました。
深宇宙を撃つ!という意気込みから、DeepStrikerと名づけました。

さて、昨晩はまずは準備でしたが・・
やっぱり、リング構成やら、クローズアップAC Pro1Dを探したりと、それなりに時間がかかりました・・ (;゚Д゚) 
なかなか晴れてきてくれません。
そのうちに明星ちゃんのお風呂の時間になったので、仕方なく、一度室内に戻り。
ミルクをあげたら、やっぱり眠たくなってしまいましたが、ぐっと我慢。
外に出てみたら、なんとか雲はとれてきてくれました。
でも、補正板には結露が・・・
嫁はんのドライヤーを借りて、さーっと乾かしましたが、今日は夜露がひどい・・こりゃ、またすぐに曇りそう。
まぁ、仕方ない。テストと割りきってやろう・・
まずは、光軸は、オリンパスのデジタル一眼レフカメラ、E-620を使って、風呂入り前に合わせておきました。
但し、バリアングル液晶、便利かと思ったら、結局、前から見えなかったとです・・(´;ω;`)
で、この時に、ファインダーを合わせ直すのをすっかりと忘れてしまいました ┐('~`;)┌
2800mmもあると、なかなか星を見つけるのも大変です。
それにしても、PL40をつけて、70倍で眺める星像は美しい・・眼視が楽しいのもやっぱり、ASC化のおかげかな?
時間が時間だったので、すばるを使って、なんとかファインダーも調整。

ここから冷却CCDカメラの準備です。
まぁ・・慣れれば、オライオンよりは時間はかかるものの、思ったよりは、大変じゃないかも。
これだったら、平日撮影もできるかな・・
カメラは、ST10XMEを使うことにしました。本当は、フジのデジタルカメラX-E1でも撮影テストをやってみたいとは思っているのですが(APS-Cサイズも満たせていると思うので)、クローズアップACを入れる場所や、TOAGの調整など(・・調整はやっていた気もするが・・)、少しばかり手間が増えそうだったので、今回はパス。
本当は、今晩、実験するつもりでいたんですが、あいにくのベタ曇りで無理そう・・

ST10XMEでも、セルフガイドなら、そう苦労はないだろうと思っていたのですが・・
うーん・・思った以上にガイドが見つからなかったです。
Lフィルターなら、楽勝だと思っていたんですが、Lフィルタでもガイド星が手頃なのが見つからず参りました・・
5秒とか10秒まで露出を伸ばしてなんとか。
セイファート銀河 M77 ASC-11 DeepStriker CloseUpAC Pro1D使用 ST10XME冷却CCDカメラ

カラー画像は3×3ビニング、ノータッチで撮ってなんとか誤魔化しましたが・・作品にはならなさそうですね。
ガイドも多少エラーがあり、かなり誤魔化してマス・・(; ̄ー ̄川 アセアセ
結局、補正板結露で、使い物になったのは、L画像が5分×7コマのみ・・
それでも、なんとか、個人的に納得がいく程度の画像にはなったかな・・と思っています(処理は大変だったケドね・・)
焦点距離は、画像からの概算ですが、概ね、2140mm程ありそうです。F7.64かぁ・・
2000mmオーバーだから、そりゃガイド星探しも追尾も苦労しますよね・・
でも、ガイドはいろいろと調整してはみたけれど、止まらなかったなぁ・・
AO-7を使う構成を考えた方がいいのかもしれませんが・・
平日に使うのはちと困難・・接続構成もちっと手間、重量が大変・・ガイド星の予習が不可欠。で、少し悩ましいところ。
ただ、シーイングは良かったのか?星像自体はシャープで、使っていきたいと感じさせてはくれました。

もっとも、ガイドがダメダメでしたので、疲れもあって、以降は半ば、結露を覚悟の上で、目覚まし時計・睡眠撮影に入りました。
M1とNGC2903を撮ってはみたんですが・・・ダメでしたね。やっぱり (; ̄ー ̄川 アセアセ
ガイド星がもーちょっと明るいのがあれば、それなりに撮影はできたんじゃないかと思いますが、なかなか難しいですね。下調べさえすれば、ガイドエラーも抑えられると思いますので、また同じ機材構成でテストしてみるかな・・

フラット 
ゴミだらけ・・じゃなくって、接眼部を31.7ノーズピースで接続したせいか、四隅がケラレてしまいました ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
そうかー、ST8XMEやSXV-H9に比べるとST10XMEは、15mm×10mmほどのフォーマットサイズであるので、蹴られてしまうんですね。機材構成を再検討せざるを得ないか・・

なにはともあれ、3年半ぶりにASC-11での撮影でした。
オライオンの方が手軽なので、すっかりと、出番がなかったのですが、
これだけ装備が整っているので、今後ももっと活用させていきたいなーと思っています。
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コメント

No title

1℃で200μmのピントずれですか!
通りでシュミカセが流行らないわけです、ピント移動の大きい屈折だって100μm/℃は動かないでしょうから。。。
M77、良い写りかと思いますが、AO-7での画像も見てみたいですね~。

No title

hanaさん、こんにちは。やっぱり副鏡で拡大しすぎの弊害が強いんですよね。C9あたりは拡大率を若干落としてあるので、名機になっていましたが、最近は聞かなくなりましたね。
僕のASC-11は無膨張インバーロッドを内蔵しているVerですから、使いこなせれば、かなりの強力な戦力になると思います。
ただ、ミラーシフトやAO-7となるとなかなかお手軽プレーという訳にもいかず、丁寧な撮影が必要で・・うーん、egg星雲の7年前はともかく、今となってはなかなかシンドいかも・・です。
でも、やっぱりAOも、使ってみようかとは思っていますので、ボチボチと・・取り組んでみます(`・ω・´)ゞ

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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