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2014年天体写真コンテストを振り返って

んー・・なかなかまとまった時間がとれないでいたので、すっかり記事にするのが遅くなってしまいました。
1年を振り返るには、少し早いのですが、天文雑誌も来月号からは、2015年となりますので、今年1年の戦果を振り返ってみたいと思います。

天文年鑑2014年 採用作 アイソン彗星 ε200 アストログラフ望遠鏡 X-E1デジタルカメラ

まずは、これ。天文年鑑2014に採用された作品です!そういえば、今年の今頃は、アイソン彗星近日点通過前最後の撮影/観望チャンス!ということで、双眼鏡やサンニッパを持って連日、獅子ヶ鼻公園近くの茶畑まで撮影にでかけてたなぁ・・

星ナビカレンダー 2014年11月 採用作品 NGC253 オライオン30cm反射望遠鏡 SXVR-H694にて

星ナビカレンダーにも採用されました (^O^)
ちょうど、今月は、この写真のところですね (^^ゞ

1月号は天文両誌とも、ゲキチン ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
2月号は、天文ガイドは、彗星特集で、
アイソン彗星 フジ X-E1 デジタルカメラ NewFD300mmF2.8望遠レンズにて

ラブジョイ彗星 イオンテイルの変化 フジ X-E1 デジタルカメラ NewFD300mmF2.8望遠レンズにて

2点が採用されました。ラブジョイ彗星は、これまでも何回かチャレンジしていたので、採用されてちょっと嬉しい♪
画質的には、hanaさんの作品の方が描写が上だったのですが、多分、誌面スペースの関係もあったのでしょうね。3枚構成の組写真でシンプルだったのが良かったのかも。いずれにしてもラッキーでした。
ラッキーといえば、こちら
星ナビ 2014年2月号入選作 オリオン座大星雲中心部 オライオン30cm反射望遠鏡 ASI120MM CMOSビデオカメラ 

ラッキーイメージングでオリオン座大星雲中心部のディテールに、迫ってみました。
星像がちょっと▲なのが、残念ですが、星ナビギャラリーのトップに掲載されました。

星ナビ3月号入選作 Hubble's Variable Nebula NGC2261

ハッブルの変光星雲の1年の変化を比べてみました。2月撮影の作品は、naokiさんの作品にゲキチンさせられてしまっていましたが、無事、再戦の機会を得て入選できました。


ややマイナーではあるものの、大きめの銀河です。UFO銀河のタイトルが功を奏した面もあるかも?
自宅からも撮りやすい銀河ですが、大型でフォトコンに応募できそうな小宇宙は、概ね撮影し尽くした感があるので、今年は、何を撮ろう・・

天文ガイド4月号入選作 NGC1725付近 

今年は、マイナー銀河狙いでいくぞ~!と思っていたので、採用されてとても嬉しかったです。
エリダヌス座にある小さな銀河たちですが、メジャーな対象には無い正面向きの棒渦巻銀河や衝突銀河などがあり、また構図的にもまとまっているところが良かったのだと思います。
マイナーな銀河も、こうして沢山集まっている領域なら、見応えが出てきますね!
ただ、こういう天体はなかなか無いのも確かです・・。

天文ガイド 4月号入選作 ラブジョイ彗星 フジ X-E1 デジタルカメラ NewFD300mmF2.8L

年末に撮影したラブジョイ彗星です。アイソン彗星消滅のショックはあり、モチベーションは低下していましたが、会社の冬季休暇に入った日に、出向いて撮影してきました。
まさか入選するとは思っていませんでしたが、やっぱり、アイソン彗星消滅のショックで追いかけている人も少なかったのかもしれませんね。


マイナー銀河で行く!とはいっても、メジャー処も撮りますよ。・・っと (^^ゞ
でも、Hαを絡めての撮影でした。直球じゃなくって、カットボール的な感じで、ひねりを少し入れてマス。
Hαは自宅からでしたが、LRGBは、GENTAさんとぼうらやに行った時に撮影したものです。
遠征だとやっぱり、LRGB、特にRGB側の写りは自宅とは大きな差があります。

星ナビ5月号入選作 ちょうちんあんこう銀河

しし座にある変わった形の銀河です。逆さまから見ると、腕の先に黄色い星があって、まるで、ちょうちんあんこうの様に見えます。これまたマイナー銀河ですが、無事、入選してくれました。
4,5年程前にも、ε200で撮影してフォトコンに応募していましたが、ゲキチンしてましたから、入選してくれて嬉しかったです。

星ナビ6月号 入選作 黒眼銀河M64 オライオン30cm反射望遠鏡 ASI120MM CMOSビデオカメラ 

これも、トップページに採用されました。
ASI120MM CMOSカメラによる黒眼銀河です。感度が高いだけあって、1枚あたり、わずか3秒の露出でも、良く写ってくれます。縦縞など、ASI120MMには問題点もありますが、これだけ写ってくれれば、十分楽しめます。
でも、超多数枚は画像処理が大変・・・ (;゚Д゚)

天文ガイド6月号 最優秀作品 スターバースト銀河NGC1569

天文ガイド5月号では最優秀に選ばれました。正直、これよりも、前月号入選のM106の方が、その可能性があるのでは・・・・と思ってたんですけどね (^^ゞ
それもあって、実は、完成していたこちらの作品はあえて1月遅らせて応募したのですが、まさか、これが最優秀に選ばれるとはびっくりでした。
銀河系に最も近傍のスターバースト銀河として有名な天体ですが、カタログスペック上の視直径が小さいこともあり、アマチュア天体写真家では、狙う人がいなかったというのもあるかとは思います。
アマチュアの機材でも、十分にスターバーストの様子を捉えることができます。Hαフィルターを使って面白いのはM82だけではない!ということで・・(^^ゞ


こちらは、フィルターで分光した火星です。描写的には、やっぱり、惑星を観測している天文家達の見事な惑星写真には及ばないのですが、分光撮影による描写の差(特にNIRで撮っているのが効いてマスよね?)と、やっぱり、誌面スペースの関係で?(気になる方で、未だ雑誌をお持ちなら見てみてください)なんとか拾って貰えました。

天文ガイド7月号入選作 ハッブルの変光星雲、半年の変化

ハッブルの変光星雲の形状変化が大きいのは、前々から気がついていました。そこで、2013年は、月毎に追いかけてみようと計画。概ね、なんとか、一月に1回は撮影することは出来ました。でも、この画像を見ると、月1回でもスパンが長かった様です。んー・・観測所でもあればもっとこま目に追いかけてもいいのですが・・
現状ではちょっとこれ以上は無理だなぁー・・
なるべく、同じ雰囲気になるように、と、トーンや特に色調ですね。これらに気を使って仕上げています。
ま・・ビミョーにマッチング取りきれてませんが (゚ー゚;Aアセアセ
これも、一月早く送れたのですが、スターバースト銀河NGC1569と被る(観測の部狙いでしたからね)ので、あえて一月遅らせています。・・っと、言いたいけれど、遅れたのは、画像の調子を揃えるのに時間がかかったからかな(爆!)


これも印象深い作品です。M16のハッブルパレットには過去何回か挑戦はしてきたのですが、梅雨を挟むこともあり、なかなか三色分のデータが揃いませんでした。
今年こそは!と、いう想いがあり、4月から狙い始めて、なんとか、必要な枚数を揃えることができました。
ハッブル宇宙望遠鏡が撮像した「創造の柱」の様子を描出できて良かったです。

天文ガイド9月号 入選作 リニア彗星209P オライオン30cm反射望遠鏡 SXVR-H694冷却CCDカメラ

地球に接近した209Pリニア彗星です。小さい彗星なのですが、すらりと伸びた尾が見事でした。
オライオン30cm反射と1インチのCCDで撮るのにちょうど良い被写体でした。こういう機材とマッチングがとれる天体は得意です。

星ナビ10月号 入選作  M8 砂時計星雲

天竜の森にでかけたものの、一晩中、霧の中。撮りたい天体は諦めざるを得ませんでしたが、せっかく、ここまで来たのだから・・と、NarrowBandフィルターで、明るめの天体を撮影させたのでした。
結果的には正解でしたかねー・・。この天体も、自宅からは撮れない位置ですので、暫くは撮影できませんし、なにより、きっと、来年にはぴんたんさんややまちゃんがもっと美しい画像を撮られることでしょうから!
この時に安定のFMVノートPCを落として壊してしまったこともあり、入選してくれてホント良かったです、、


こちらも、GW中の天竜の森で撮影した作品です。ディープサイクルバッテリーが逝ってしまったり、トラブル続きの連戦でしたが、こうして無事、入選してくれて嬉しい限りです。データを間違って消したと思っていたら、なんとかそのデータが見つかって、ほっとしたっけ。

星ナビ11月号 入選作 オメガ星雲M17 

通常のLRGB合成での作品は、先々月号で、星ナビ誌でゲキチン。自信があったHubblePaletteでの作品は天文ガイドでゲキチンしていましたから・・
天竜の森で撮影したデータに、ぼうらやさんで撮影したHαのデータを加え、ディテールアップして投稿したリベンジ作品でした。

ジャック彗星とハート星雲 NewFD300mmF2.8L 望遠レンズ ST10XME 冷却CCDカメラ

ジャック彗星C/2014E2とハート星雲IC1805の接近です。
薄明ギリギリでしたが、雲の切れ間からなんとか撮影できました!すぐにまた曇ってしまいましたが、粘ったかいがありました。北関東方面は天候に恵まれた様で、ダメかなー・・と思っていましたが、採って頂けて良かったです。とはいえ、やはりいかな冷却CCDカメラといっても、自宅庭からでは彗星のイオンテイルの描写は厳しいものがあります・・

天文ガイド11月号入選作 夏の夜空の宝石。惑星状星雲

夏の星座の惑星状星雲6点です。
惑星状星雲は小さいためか、あまり着目されませんが、さまざまな色や形の星雲があり、とても個性豊かです。
曇ったり、晴れたりという不安定なお天気でしたので、明るい惑星状星雲を狙って、1枚あたりの露出を3分と短めにしたことで、無事、なんとか、撮り切れました。

天文ガイド12月号 採用作品 皆既月食カラフルムーン
浜松近辺は曇りでしたが、雲間から辛うじて捉えることができました。フィルムエミュレーションベルビアを使ったこともあり、会期中のカラフルな月面を写しとることができました。
ブルーベルト、ターコイズブルーとも呼ばれているこの現象ですが、フジのデジタルカメラX-E1で、ベルビアを使ったこともあり、より明瞭に写し出せた様です。
過去の月食では、オリンパスE-620 デジタル一眼レフカメラでも、それなりには写ってくれていましたが、ここまで青ははっきりしてませんでしたから・・・X-E1さまさまで御座います。
この写真のおかげで、なんとか全滅を免れました ε-(´∀`*)ホッ

さて、最初の天文年鑑と、星ナビカレンダーは抜かすとして、総数21点、採用して頂き、自分の中で過去最多得点となりました!
子供が生まれるのもあって、作年がピークかなーと思っていましたが、こうして振り返ってみると、嫁はんが出産の為に、実家に戻っていた間に遠征に励んだのが大きかったと思います ( ̄▽ ̄;) 、
また、こうしてみると、彗星の存在も大きかったですね。

データを解析していくと・・彗星も伸びましたが、散光星雲でも入選が多かったので、ジャンル別入選率では、系外銀河36%に次いで、散光星雲が21%、彗星が18%となっています。

月食は、とりあえず月に分類したので、月が初ジャンル。
彗星と、散光星雲は早晩入れ替わるかなーと思っていましたが、今年は散光星雲の採用も多く、案外、粘りましたねー・・
もう暫くは、このまま推移していくのではないかと思います。


望遠鏡別で見ると、オライオンが圧倒的です。次いでε200と明るい光学系が続き、次は、長年使っているMT160反射望遠鏡がきています。この望遠鏡もなんだかんだで安定して、何にでも、使えるしっかりした機材ですから、そう簡単には、順位入れ替わりは許しませんね。
NewFD300mmF2.8L望遠レンズが躍進してはきつつあるものの、それでも、長焦点系機材郡に比べるとまだまだ・・といったところの様です。彗星以外でも活躍の場があればいいのですが・・星像の面でなかなか、対抗するのは難しそうです。

カメラ別で見ると、一時期は、DMK/DFKカメラがトップ!なんてこともあったりしましたが (゚ー゚;Aアセアセ
SXVR-H694がやっと追い抜いてくれました。今後も、差は広がっていく・・と、いいなぁ・・(; ̄ー ̄川 アセアセ
3位のST8XMEは、現状では有休機材となっていますから過去の実績のみ。SXV-H9に関しても、売却済みです。
フジX-E1が彗星撮影のおかげで、伸びてきてくれつつはありますが、入れ替わりまで行くにはまだまだ・・ですね。
スーパーサブST10XMEも、今はまだまだ入選点数は少ないのですが、ニワトリ主体となる来年からは、増加していくことになるでしょう。
ST8300Mも良い機材なので、もっともっと活躍の場を与えてあげたいところですが・・・そこまでは手が回らないか?ニワトリで、ST8300Mでなければならないシーンとなると、肉眼彗星が来れば・・といったところですが、こればっかりはどうなるか分かりません。

さすがに、ニワトリだけになる来年は、入選数が激減することは間違いないですが、でも、まぁ、できるだけは頑張ろうかなと思ってますが、さてさて・・どこまでやれるかしらん、、、
作年にも書いた様に、ネタも尽きてきてますしねぇ・・
でも、NGC1725付近の様に、自宅からでも透明度に恵まれれば、それなりなら淡い天体もいけそうですから、狙うだけは、いろいろと狙っていきたいと思っているところです。
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コメント

No title

先日のJAL合宿でも話題になっていました。
こうして見ると天体や機材などの知識の豊富さだったり、目の付け所がさすがだなぁとあらためて感じました。
ニワトリでもUTOさんの作品は超ハイレベルなので来年も紙面を賑わせることと思いますよ。

No title

いや~、こうして振り返ってみてもすごいですね~。しかし、あらためてこうしてグラフにしてみると、機材、スゴイっすね(^^;。
自分も気がつくとカメラ&レンズがすごいことになりそうな気配なのですが、ちょっと整理しないといけないかな~。
UTOさんには届かないかも知れませんが、チャレンジし続ける気持ちは参考にがんばっていきたいと思います。
来年も活躍期待してますよ~。

No title

こんにちわ。計画的なんですね、こちらはその都度の行き当たりばったりです。来年の年鑑を仕入れてきましたので少しは計画的にと、今は思ってます。

No title

こんばんは
ここまで分析するとは恐れ入りました。
統計学に適用できるほど入選されているからこその分析ですね。
入選がなければ分析できませんし、ましてや統計学適用なんぞできませぬ。
UTOさんならではの成果ですね。

No title

> RUKUさん、こんばんわ~
JAL合宿、楽しそうでいいですね~
遠天合宿も楽しそうでしたが、さすがに、今年は行けず・・でした。
目のつけどころ、というか、ポイントを少し外したところにスポットを当ててる感じかしら???
真っ向勝負では勝ち目が無いと思っているので、ビミョーに、変化球入れているんですよー・・(; ̄ー ̄川 アセアセ

No title

> 玄さん、こんばんわ~
機材、いやー、過去20年分ッスから。。(; ̄ー ̄川 アセアセ
カメラは玄さんには全く敵いませんが(ブログもですが、ホームページがめっちゃ読み応えあります)
機材整理かー・・ボクもVISACあたりは本当は手放した方がいいんだろうなー・・
チャレンジ精神は大事ですよね!
お互い頑張りましょ~

No title

8cmユーザーさん、こんばんわ~
いやー、計画的という程、計画を立てているわけではないですが、毎年、年始・年末に、これは、こう撮りたいナ~程度の事はメモしてたりします (^^ゞ
そうそう、でも、天文現象と、新月期は覚えておくといいですよね!

No title

タキさん、こんばんわ~
いやー、もともと、どれをどの雑誌に送ったか・・というのを、EXCELで記録していたのですが、まぁ、いろいろとありまして。EXCELのスキルがちょっぴり上がったので、SUMPRODUCT関数を使って、抽出してみて、作年から、グラフ化してみました ( ̄∇+ ̄)vキラーン
作年のデータは、こちら
http://blogs.yahoo.co.jp/uto_0285al/18504873.html

分析自体に意味はあんまりないかも・・ですが、オライオンの口径の威力とイプシロンの安定度、MTの万能&安定性・・と、なかなかに興味深い結果が出ています。

No title

21作品、素晴らしい成果ですね! それにしても気になるのは、来年はニワトリだけになるというところです。育メンに専念でしょうか?(^^;

No title

月、惑星からナローバンド、マイナーな銀河まで幅広い守備範囲には敬服しております。
ニワトリでも成果をあげられると期待しています。

No title

> ひろしさん、こんばんわ~
そうですねー、やっぱりまだ小さいので、なかなか夜は抜け出すわけにはいかなさそうです。夜明前の彗星だけは、なんとか、と思っていますが・・
場合によっては、夜半前からぼうらやなんてのもアリかなぁー・・あの場所だとまず他の方の迷惑にもならないし・・でも、ウィークデーはとても無理ですね、、よほどの寝不足を覚悟しないと・・

No title

> やまちゃん、こんばんわ~
いやー、やまちゃんも守備範囲が広いじゃないですかー (^^ゞ
複数の大口径反射による作品群は、NarrowBandも銀河も見事で、羨ましいです。

やまちゃんの様に南の天体が撮れれば良いのですが・・・
さしあたり、アトラクスの位置では北天の天体も撮れないので、春の銀河を迎え撃つ為に、こちらは対処する予定でいます。
ニワトリで、どこまでいけるか分かりませんが、頑張りまーす(`・ω・´)ゞ

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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