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戦慄のブルー

そろそろ、新月期!
仕事は忙しいですが、それでも、晴れてくれれば、やるぞー!と思ってはいるのですが・・

どうにもお天気が不安定ですねぇ・・
今晩も、GPV気象予報では晴れそうでしたが、実際には、雲が多くて無理そう。
薄雲が主体みたいだから、GPVでも予測できないのかもしれませんね。
と、いうわけで、昨晩・今晩とも、望遠鏡は出さず仕舞いでした・・

さて、本題です。
んー・・どちらかというと、書庫としては「天体写真」なのですけど、一応、画像処理の小部屋の方にしておきます。

小宇宙、とりわけ、Sc型銀河は、若い星々や、また、暗黒帯が多いです。
そういう天体の場合、青フィルターを通して撮影すると、ぐっと解像感が増してきます。
実際の画像を見て貰うと、違いがはっきりすると思うので、作例を・・っと。
子持ち銀河M51 オライオン30cmF4反射望遠鏡(笠井ミラー) パラコア2 SXVR-H694
フィルタ:アストロ丼 

まぁ、一目瞭然じゃないかなー。青フィルターで撮影した画像は、暗黒帯が明瞭でメリハリがあります。
また、若い星々の集団も強調されるため、描写の差は驚愕するものがありますね。まさに戦慄のブルー!

一応、その他、理論的にも、青色(短波長)は分解能が高く、例えば、波長400nm(青)と、800nm(赤)とで、比較した場合、限界分解能は、青の方が2倍高くなります。

んー・・例えるなら、DVDとブルーレイが解りやすいかなぁ・・。
DVDは赤いレーザを使っているんですが、ブルーレイでは青いレーザを使って、記録密度を向上させてますよね。それと同じことです。

これは、言い換えれば、赤色(800nm)で口径20cmの望遠鏡で撮影した写真と、青色(400nm)で口径10cmの望遠鏡で撮影した画像の、限界分解能は、同じなんです。
つまり、口径差を埋める手段のひとつ、であるわけなんですね。

でもね。机上では、そうなんですが、実際には、そう単純ではなく・・
たいていのレンズ系では、d線(587.6nm・・・ナトリウムランプの輝線)が最もシャープになるように設計してあると思いますから、結像性能が、青色領域では、若干悪いことも考えられます。反射望遠鏡といえども、たいてい、補正レンズを使いますからね。

波長が短い、ということは、それだけシンチレーションの影響を大きく受けることになります。つまり、同じ条件の時に、400nm(青色)と800nm(赤色)とで撮影した場合、400nmの方が倍、シーイングの影響を受けてぼけてしまうと思われます。

また、同様に、青色は、散乱されやすく、条件(透明度)が良くないとS/Nがなかなか上がってきません。
特に光害地での撮影では、これは思った以上に効いてきて、地方都市とはいえ、町中にあるウチからじゃあ、撮影効率が非常に悪いです(ちなみに上の画像ではBlueの枚数は倍近くかけています)
暗い空の下に出かければ、もしかしたら、非常に有効な手段かもしれませんが・・・
L画像の枚数を稼いだ方がS/Nの面で有利な気がしますし、、、うーむ、タイトルの割には、ビミョーな結論になってしまいました。

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コメント

No title

おはようございます。
まーちゃるです。

色フィルターによって随分シャープさがかわるのですね。
僕は改造デジ一なのでもう、撮ってそのままなんですがいつかは冷却CCDに移行したいと思って色々な人の話を見て勉強してます!

目指せ!UTO師匠!って感じです。

あ、勝手に弟子になってすみません。

No title

大陸から黄砂がやってきています。いつもの季節がやってきました。

No title

> まーちゃるさん、こんばんわ。
コメントが遅くなってすみません。
いやー、そう言って頂けると、めっちゃ嬉しいッス!
ぜひとも、追い越していってください。
もっとも、そう簡単には追い越されない様に、ボクも頑張りますよ~ (^^ゞ
こうして、みんなで切磋琢磨していけるといいよね!
お互い頑張りましょう!!

No title

> NGCさん、こんばんわ。
黄砂がきちゃいましたかー・・・
天然のNDフィルターの前にはお手上げですよね。
そういや、作年も2/Eには黄砂が来て参っちゃったっけ・・

No title

戦慄のブルーと言えば、ガンダムのジム ブルーディスティニーですね。
すいません、的外れの書き込みですね。

No title

> りぼんずさん,こんばんわ~
やだなぁ、ズバリそのものですよぉ(笑)
蒼い死神。
んー・・多分、小説で昔読んだだけなんですが、結構好きですよ。RX-79BD-2。
でも、個人的に好きなのは、仕事柄、量産型(制式採用)ですね。と、いっても、量産型ハイエンド機なのでRX-94(量産型ν)とか・・デルタプラスよりよっぽど、UCで出て欲しかったなぁ・・
あ、ゼータプラスはもちろん、好きです。グスタフカールも。
ワンオフ機だと、クスィーとかスペリオールとか・・望遠鏡同様、マニアック系が好きでつ(爆!

No title

> りぼんずさん
あ、もうひとつ。(←しつこい 笑)合体メカの中だと、スーパーガンダム、めっちゃ好きです。
望遠鏡システムにも通じるものがありますよね。
ロングレンジビームライフル・・・!

いや、今年は、これを構築しようかと・・(^^ゞ
もちろん、ガンプラじゃなくって、ASC-11の長焦点システムの完成度向上という意味なんですが・・
AO-7も持っているのですが使い勝手から、SXV-AOをなんとか使えないかと検討しているところです。
SXV-AOとX-E1で使えるシステムが構築できると今後も安心ですが、さすがにそこまでは無理かなぁー
ST10XMEに特化する形にはなりそうですが、でも、挑戦してみたいテーマです。

ASC-11+X-E1で自宅撮影で入選できるレベルのモノができたら最高ですが・・

No title

鏡面精度の1/何λとか、分解能って実は口径でなく口径が何λで決まるので電波の
パラボラアンテナもそうだけど、短波長の方が分解能・ゲインが上がる。
ところが街灯とかの光害は、蛍光灯も水銀灯も水銀の紫外線を蛍光物質でG,R成分作って
白色にしてるのでBが最も光害を受けてS/N比が悪い。

…ってわけで最近は光害を避けつつブロードバンドってことでIフィルタで色々
試してます。予想通り、可視光を避けると光害はメッキリ減って最微等級は稼げます。
CやLフィルタと組合せて上手いカラーパレットは無いものかと試行錯誤中。
ハッブルパレットとかナローバンドに対抗して短時間(3倍速く?)にS/N比を稼ぐべく
「赤い彗星」を目指してます。ASC11じゃないけどGS-300RC/CTという長焦点(暗い)で
遠くのクエーサとか赤方偏移してる奴を光害の街中で狙うには赤い彗星方式でサーベイ
しようかと。

No title

Kobe1995さん、こんばんわ。
そうなんですよね、口径よりも波長が大事ですよね。
でも、思ったよりも短波長は難しい・・・遠征したら、案外、イケそうな気もするんですが、ウチの庭では頑張ってみた割には・・・ってところでした(泣)

Iフィルタ、これは効果ありますよね。アインシュタインリングを狙うには、そこか・・!と思ったりもしていますが・・近赤ならST10XMEの方がいいんだよなぁ。。システム構築からしなければ・・?おっしゃる様にニュートンだとちと制約が大きいですね。
Iフィルタによる撮影だと、g-logさんが実戦されてますね。LRLBを応用されていた様な気がします。

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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