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木星撮影 CCDとCMOSビデオカメラの考察

さて、カラーCCDビデオカメラ DFK21AF04が壊れてしまったのは、前述の通りです・・

で、カラーCMOSカメラを検討しているのですが、カラーカメラだけあってもちょっと寂しい気もします。DMK21AF04が健在なので、こちらとLRGB合成してもいいんですが・・・
と、思ったところで、ウチには、ASI120MMもあるのを思い出しました。
こちらも、モノクロCMOSビデオカメラというか、Webカメラなんですが、分光感度特性からUV/IRフィルターによる天体観測に向いていると思っていたのですが・・・
いざ、撮影してみると、縦縞の影響で、Registaxでのアライメントすら出来ない有様でした。
それ以来、お蔵入りしていたのですが・・・
フィルターワーク無しでの撮影なら、十分、実用になったのではなかったか・・?と、思い出し、引っ張りだしてみました。

木星 2016年3月21日撮影 Orion 30cmF4反射望遠鏡 パワーメイト5倍
IDAS TypeⅡ LRGBフィルターによるLRGB合成 ASI120MM CMOSビデオカメラ

2016年3月21日撮影 Orion 30cmF4反射望遠鏡 パワーメイト5倍
IDAS TypeⅡ LRGBフィルターによるLRGB合成 DMK21AF04 CCDビデオカメラ

さて、ASI120MMのCMOSイメージセンサ、MT9M034はさすがに定評通り、感度が大変高く、ICX098BLを採用したDMK21AF04よりも早いシャッタースピードで撮像できます。
また、画素サイズから、ASI120MMの方が、同じ光学系でも、より大きな木星像を得ることが判りますね。
もっとも、シンチレーションも悪かった為、構造自体は、どちらも有意差は見えない気がしますが・・・大きいぶん、ASI120MMの方が見易い?でも、この画像、いろいろと失敗してる気もしますが・・・フェストーンの色ズレとか・・・(;゚Д゚)
あと画像処理も、長年使ってきたDMKカメラの方が手馴れていることある・・というか、各種設定が、DMKカメラが基準になっているので、もう少し、各種パラメータを追い込む必要がありそうな気がします。

また、センサの分光感度特性の差か、あるいは、ゲインをフィルターによって替えたりしているせいか、色彩ではDMKカメラによるものの方が自然かなぁ・・


木星 2016年3月22日撮影 Orion 30cmF4反射望遠鏡 パワーメイト5倍
IDAS TypeⅡ LRGBフィルターによるLRGB合成 ASI120MM CMOSビデオカメラ

平日でしたが。どうしても、大赤斑が撮りたいので、1時過ぎまで起きていて撮ってみたのでした。
色合いは、やっぱり調整次第かな?と一安心。
ディテールの描写も、個人的には、ここまで写ってくれれば、十分です。
オライオンは、惑星観測向きの望遠鏡ではないですしね。

それにしてもFireCaptuer2.3βで使っているのですが、FireCaptuerは、フィルター毎に設定値を変えられるのもあって、使い勝手がとても良いですね。
スライド式フィルターで、十分対応できそ・・。また、ASI120MMの感度が良いので、L画像40秒、RGB各20秒で十分な枚数の撮影ができています。フィルター交換の手間も含めても、2分ちょっとで、なんとか1カット、撮れます。
うーん、カラーCMOSカメラ、慌てて買うこともないかなぁ・・・


木星 3月23日

薄雲の中からでしたが、大赤斑が出てる時間帯でしたので、強引に撮影してみました。
CMOSビデオカメラは、こういう悪条件、低照度、露光不足に大変弱い・・・
木星に縦縞が入っているのがお分かりになるでしょうか?
いざという時に裏切られそうで、コワイですね・・・(月食とか、天文現象の時に・・)
そう考えると、CCDを採用した機体の方が、安心感はあるんですが・・・
価格性能比的に、ちょっとねぇ・・。ちなみに、CCDなら、ICX618やICX445がBestだと思いマス・・。
まぁ、ASI120MMも悪条件やフィルターワーク意外なら使えそうなことが判ったのは大きな収穫でした。
Sony製CMOSなら、固定パターンノイズは皆無ではないにしても、ここまで目立たないとも思うので、その辺りにも期待、でしょうかね・・・。
でも、そうなるとカラーカメラだけではなく、モノクロカメラも欲しくなってくるなァ・・・・(^^ゞ

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コメント

No title

流石、30㎝は迫力が有りますね!
細かい模様なんかうねっていて良いな~。
私も、今年は惑星に挑戦していますが、全然ですね、数をこなして慣れないと駄目ですね。

No title

UTO師匠おっはようございます。

16ビットでSER撮影時でのプレイヤーがあるそうです

https://sites.google.com/site/astropipp/ser-player

8ビットと16ビット 惑星での左は感じられるでしょうかね

No title

どの装置でも綺麗に撮れています。
大変参考になります。CMOSとCCD、カラーとモノクロどちらも迷いますよね。

No title

utoさん こんにちは
最近の1デジの動画機能は使えないのでしょうか?

No title

> りぼんずさん、こんばんわ。
惑星は惑星で、また違って難しいですよねー。
でも、シャープ処理のさじ加減とか、いい経験になると思います。
仰るとおり、数をこなして、経験を積むのって大事ですよね。

No title

> ミュートンさん,こんばんわ。
おぉ、16bit動画のプレイヤーですか!
流石、いろいろと情報通ですね!!

うーん、正直に言えば、あるといえばあるし、無いといえば、無い・・という事になるのでしょうか。
例えば、悪条件(薄曇りだけど、やたらシーイングが良いとか)や暗い天王星などの撮像だと、撮影時に低照度で撮影できる16bitならば、差は大きくなると思うんですよね。
あとは木星とガリレオ衛星の同時撮り、とかだと効果大きいかも。
但し、明るい惑星は通常の条件下なら、ちゃんと、明るいところが飽和しない程度まで光量を上げると思いますので、適正露出で撮る限りでは8bitでも差異はほとんど出ないと思います。

No title

> matagonさん、こんばんわ。
価格性能比に優れるCMOS、あらゆるシーンに適してるCCD(でも高い)といった印象を持ってます。
カラーとモノクロも、それぞれに利点があるので、現時点でBestなのは、モノクロCCD+コスパ高いカラーCMOSのセットでしょうか・・

No title

> mot*****さん、こんばんわ。
GHシリーズだと、アストロアーツのギャラリーを見ると素晴らしい作品を撮られてる方がおります。
でも、CCDビデオカメラに比べると、またちょっと処理をいろいろと検討しないと良い作品が出来無さそう・・?
知人もいろいろと試行錯誤はされていたのですが、これ!といった手応えが得られてないみたいです。
EOSムービーでは、凄い!と思った映像は見たことがないかな・・
ISO感度増減を考えると、結構、惑星にも向いている機材ではあると思えるのですが・・・
時系列的に、画像を参照して圧縮入れるので、その辺りでかなりスポイルされてしまう面があるのでしょうね。

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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