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天文雑誌2誌入選と戦略

今月の天文雑誌の月例フォトコンテスト、2誌入選でした (∩´∀`)∩ワーイ

天文ガイドは、観測の部に、「かに星雲の偏光」が採用されました。
天体観測ネタではあったのですが、PLフィルターによる偏光撮影は前々から撮りたいな、と思っていました。
ただ、実際にやろうとすると、運用面の疑問点等、不明な点も多く、また、本当は、2,3ヶ月は早い段階で撮りたいと思っていたのですが、昨秋は足を骨折してしまったこともあり・・・。
結局、今年にまで、ズレこんでしまったのでした(; ̄ー ̄川 アセアセ

かに星雲の偏光写真 MT160 反射望遠鏡 MPCC使用 ST8300M 冷却CCDカメラ
マルミPLフィルター使用

かに星雲はシンクロトロン放射によって、強く偏光しています。
PLフィルタを回転させて撮影すると、かに星雲の構造に変化が見られました。
偏光撮影については、また別途、紹介したいと思います。

星ナビ落選作 ハッブルの偏光星雲の偏光
MT160 反射望遠鏡 MPCC使用 ST8300M 冷却CCDカメラ
マルミPLフィルター使用

星ナビには、ハッブルの変光星雲の偏光写真を送ってました。
PLフィルタを回転して撮影し、擬似カラー表現してみると、星雲は偏光により色づきますが、星は偏光していない為、白のままになります。
この作品はK池さんの魔女の横顔の偏光写真と競合して、見事にゲキチン (;゚Д゚)
まさか、こんなマイナーな撮り方で、コンフリクトしちゃうとは・・・(;´д`)トホホ…

もっとも、RGBカラー撮影と偏光撮影に一月近い間が空いたのですが、その間にハッブルの変光星雲の構造が大きく変化しており、結局、組写真としては何を見せたいのか、コンセプトが曖昧になってしまいしたから、落選もやむ無しですね。

星ナビ落選作 渦巻銀河NGC3521 オライオン30cm反射望遠鏡 パラコア2使用
SXVR-H694冷却CCDカメラ

しし座にある渦巻銀河です。淡いながらも、複雑な形状をしています。 
自宅からの撮影ですが、長時間露光でなんとか描写させてみました。
星ナビ、メインでした・・・・
この天体、5年程前にも天文ガイドに応募してゲキチンしてたりしますし、なかなか相性が悪いかも・・。
実際、やや南に低いので、オライオンだとたわみで光軸がズレて周辺星像が崩れてきますしね・・

少し余談になりますが、ボクは星ナビには、だいたい22~23日頃に、ポストに投函することが多いのですが、そのせいもあって、ここ数ヶ月は、一月前に送っていた写真が採用されておりました。が、今回は、ちゃんと?2月末に送付したものが採用されており・・・
必然的に、1月末に送ったものも、全滅の憂き目に・・Σ (゚Д゚;)
星ナビ落選作 ハッブルの変光星雲 オライオン30cm反射望遠鏡 SXVR-H694

1月末に送っていたのですが・・・・。うーん、、2月にも同じ天体を送っていることになるので、こりゃ、戦略的には、あまりよろしくないでしょうね。

星ナビ落選作 おおぐま座の渦巻銀河NGC3198 オライオン30cm反射望遠鏡 SXVR-H694

おおぐま座にある渦巻銀河です。光度10.4等、視直径8.3’の大物ですが、メジャーな天体が多いせいかあまりみませんね・・・。
銀河巡りの一環で撮ったこともあり、1日分のデータのみで、露出時間短めです。
それでも、L=5分×13、RGB=各5分×4ですので、遠征しての撮影ならば、十分な露出時間でしょうか。
結構、面白い天体だと思うんですけどねー・・

星ナビ落選作 オリオン座の小散光星雲IC2162付近 オライオン30cm反射望遠鏡 SXVR-H694

オリオン座にある団子3兄弟です(古っ ^^;)
年末・年始に撮影していることもあり、悪シーイングで、星像がイマイチ甘いんですが・・
結構、面白い天体だと思うんですけどねー。
星ナビ 入選作 コーン星雲NGC2264 オライオン30cm反射望遠鏡 SXVR-H694

星ナビ入選作は、このコーン星雲のクローズアップ!でした。
いやー・・・もちろん、撮りたい被写体だったからこそ、撮ったのですが、正直、星の周りのゴーストがどうにもならず・・また、思ったよりも暗い天体で、S/Nもなかなか確保できずにいたので、若干、荒れ気味。
輝星周りのフィルタ起因のゴーストは、これでも、まほろばさんから指摘されて、若干、軽減は図ってるんですけど、星雲中にあると、正直、厳しいッスね・・
完全になくすと逆に不自然になってしまいそうですし、、、
実際、出す時に送るのをやめようかと思ったくらいですが、プリントもしちゃったし、出すだけ出すかぁ・・・と、ダメもとで送ってみたのでした。
ところが、まさか、Topページでの採用で、望外の結果に、びっくり(◎-◎;)!!

戦略的には、散光星雲と銀河、天体観測系写真と、ジャンルの異なる作品を応募して、どれか一つでも、拾ってもらえれば・・・という狙いがあった訳ですが・・・
メインのNGC3521が落選して、まさかのコーン星雲が、採用とゆー・・・( ̄ヘ ̄;)ウーン

天文ガイド落選作 宇宙の事故現場 オライオン30cm反射望遠鏡 SXVR-H694

宇宙の事故現場と称して、接近・衝突で相互作用する銀河を集めてみました。
天文ガイド応募作の中でメインでした。
かに星雲の変光撮影は、観測の部狙いで、こちらは、デジタルの部狙いで、2作品同時掲載を狙うという戦略です!
が、ちょっと甘かったですねー・・。もっとも、天体自体も小さいということもあり、迫力不足の面は否めなかったかもしれません。
また、タイトル的にマッチしているかな、と思って、「宇宙の事故現場」としたのですが、Yuenoさんから、事故現場というと縁起が悪い印象、タイトルとして相応しくないのでは・・・とアドバイスを頂いてたのですが、個人的には気に入っていたので、そのまま出したのですが・・・。うーん、やっぱり、ちょっとタイトル付けも悪かったかもしれませんね。

天文ガイド落選作 ふくろう星雲M97とM108  MT160反射望遠鏡 MPCC
ST8300M

ふくろう星雲とM108銀河です。かつては定番の構図でしたが、最近見なくなりましたね・・
久々のST8300Mでの撮影です。スライド式フィルターなので、LRGB撮影時に、いつもの、放置・睡眠プレーというわけにはいかず、目覚まし時計をこまめにセットして撮影していたのですが・・・・かなーり、キツかったです・・・
マイルドな色合いは、干渉フィルターとしては比較的なだらかな特性のIDAS製ならではという気がします。
個人的には気に入っている作品なんですけどね。迫力の面からも、さすがに、厳しいか・・

それにしても、最優秀のなすはちさんの作品は素晴らしいですね。
自然な雰囲気で、無理が無いというか。高QE、高精細画素のCCDで、AOまで用いて、シャープな光学系の性能を見事に引き出していました。
ぴんたんさんの作品もそうなのですが、高精細画素のCCDカメラの性能を引き出すと、Deconvolution等の無理をする処理を行わなくても、星雲の構造をちゃんと描写することができるんですよね。
画素ピッチが小さいので、単純な感度では8300系と較べて、高いと感じることはないでしょうが、作品の質が上がるというか。
もちろん、高精細画素を活かす光学系、正確なピント、ガイドといった撮影者の腕前が揃ってないと、ダメですが・・・。
1インチ系超高感度SonyCCD使いが、かなり増えてきて、ボク、ピンチ・・(^^ゞ
いや、冗談抜きで、今後が、厳しいなぁ・・
sora-canさんのIC銀河や、CCDママさんのM96も見事でした。
g-logさんの銀河団も良いなぁ。

同じ同好会のBlueberryさんはMT200+フルサイズデジカメでの見事なM83でした。
そのほかの作品も遠天MLで拝見していますが、今後、大活躍しそうな予感がします。
銀河を撮るにしても、1インチ超高感度CCD+強調処理での撮影の他、同じ1インチでも高精細高画素+高精度撮影による自然な描写、フルサイズデジタル一眼レフカメラによる撮影と、いろいろな撮影法がありますね。
これでなければ、絶対にダメ!という事はなく、様々な選択肢、多様性があって、雑誌を見ていて楽しくなりました。

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コメント

No title

ダブル入選おめでとうございます。
UTOさんの記事は、落選作品紹介記事が一番衝撃的です。
これだけのクォリティで落選するのを毎回知ると、自分のなんかまだまだだなあと思いますよ。
切り口も独創的で勉強させていただいてます。
しかし、どんだけ大量に撮ってるんでしょ。そこもびっくり。

No title

ダブル入選おめでとうございます!
わたしもぴんたんさんと同じ感想ですね、何時間撮影されているんでしょうか?
ニワトリとはいえ、流石としか言いようがないです。
個人的にはNGC3521が好きですね、迫力満点です。

No title

入選おめでとうございます。
見えないところが見えてくるという意味ではクローズアップするのが説得力があるなぁと思いました(コーン星雲)。と言うわけで私もNGC3521に一票。ほんと、作品数が多いですね。脱帽です。

No title

> ぴんたんさん、こんにちは。
どうもありがとうございます&ダブル入選おめでとうございます。
ミルクポット、素晴らしい作品でした。
ボクも撮りたいけれど、自宅からだと、無理な位置で残念。

偏光撮影は前々からやってみたかったのですが、やっと実現しました。
ニワトリのおかげで、撮るだけは沢山撮れるんですけど、作品となると、なかなか・・

No title

ないしょさん、ありがとうございます。

星ナビ入選作について、すばらしい表現ですね!さすが感性が豊か!感心してしまいました。

No title

> hanaさん、こんにちは。
どうもありがとうございます。
赤道儀が出しっぱなしになってますし、晴れが続けば、望遠鏡も出しっぱなし。楽ですからねー。
いろいろ撮って、ヘタな鉄砲・・・作戦です (^^ゞ
NGC3521、迫力あっていいですよね!

No title

> g-logさん、こんにちは。
どうもありがとうございます&入選おめでとうございます。
銀河団で採用とはg-logさんらしい作品で見事でした。

3521、ぜひg-logさんも撮ってみてください。

No title

ダブル入選おめでとうございます。
入選作の2つはUTOさんの機材を生かした作品ですね。コーン星雲はUTOさんには珍しいナチュラルカラーの星雲なのでまじまじと見ちゃいました。しかし、2ヶ月分とはいえ、星ナビへの投稿がすごいですね。私なんか、月に一作しか撮れずやむなく一年前の作品を送ったりしています。

No title

> sora-canさん、こんばんわ。
どうもありがとうございます&入選おめでとうございます。
見事に淡い銀河をモノにされていて、素晴らしい作品ですね。
QHY22をSORA-CANさんが使われると、見事な銀河作品が次々と生み出されていきそうな気がします。

散光星雲の撮影も楽しいのですが、画像処理が難しくて毎回悩みます・・・
ニワトリなので、できるかぎりは撮影しようと思ってますが、やはり視界も限られるのもあって、なかなか厳しいデス・・・。

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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