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QHY!

今日から冬休みです。
ここ数年、12月は、なかなかに忙しくて、、、今年もやっと一段落。

さて、お待たせ致しました(?)
サンタさんのプレゼントは・・・


QHY5III-178MCでした!
パッケージには、カメラ本体の他、LEMO-ST4ガイドケーブルとUSB3.0A-Bケーブル、CS-Cマウント変換アダプタ、ロック用リングが付属しています。

■なぜQHYか

この種のCMOSビデオカメラは、QHY5L-IIでQHYが先鞭をつけたと思い人気を博しましたが(実際、ステラショットで最初に対応されていましたしね!)、その後にZWO社が矢継ぎ早に、ASI224MC,174,178と、発売し、冷却版も即座に製品化するなど、Sony製CMOSを使った製品としては、ZWOの方がメジャーになった感があります。

なら、ZWO社の製品を選んだ方が国内ユーザも多く、情報も多く入ると思われることから(←冷却CCDカメラの時代では大事なことで、SBIGとBitranが人気を二分していました。)、ZWOを選択する方が妥当だとは思います。

しかし・・・


QHYのサイトを見ていて気になったのが、青字反転させたこの一文、アンチ・アンプグロー。
これは、惑星写真はともかくとして、星雲などDeepSkyObject(DSO)を狙いたい場合には、無視できない項目です。
うー・・ん、一応、仕事柄、理由は書けませんが、、、
天体観測のような長秒露光を主とするアプリケーションでは、大事な制御です。
これで、心はQHYに決まりましたね。
また、ASI120MMを使ってみて、なまなまさんのminiCAM5Sの作品を見て、回路設計は、QHYの方が上だと感じたところもあります。


左:ZWO ASI178MM-Cool 冷却On 60秒
右:QHY QHY5III-178MC 非冷却 60秒 

ダーク画像で見比べてみました。もともと、比較検討するために撮ったわけではないので、正確な比較はできません。
非冷却のQHY5III-178MCの方はダークノイズに埋もれてアンプグローが見えなくなっている可能性はありますが・・・・
しかし、ASIで見られる左下、右下の明るいAMPノイズがQHYでは見られない点はアンチアンプグロー制御が功を奏していると見てよさそうです。
右上のAMPグローに関しては、QHYが薄くなっている気もしないではないですが、それこそダークノイズに埋もれているだけかも、、、

実際に、ZWO社製品でも、アンプグロー抑制制御は行っているかもしれませんが、このあたり、ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。

ここがわからないと、一応、DSO狙いも考えている僕としてはちょっと、ZWOに手が出しにくいかな・・・
すぐにではないですが、ZWO ASI290MMを考えていたのですが・・・
個人的には、現時点(2016.12)では、DeepSky用途も考えた場合、Sony製CMOSのカメラは、QHYの方がいいかなぁ・・・と思います。
まぁ、差はわずかに思えますが、今回は1分露光ですから。露光時間を延長した場合にはさらに差が大きくなるのは間違いないところです。

■インストールのアドバイス(≒躓いたところ)

さて、望遠鏡販売店のトミタさんが提供してくれるCD-ROMにドライバが納められているので、それを使って、各種ドライバ類をインストールしていきます。
Windows10の方は、ASCOMをインストールするのに、.Net FlameWorks3.5を有効にしておくように。

コントロールパネル(Windowsキー+X)>プログラム>プログラムと機能>インストールされた更新プログラム>Windowsの機能の有効化または無効化

これをやらないと、ASCOM6.2のインストールが出来ません。たぶん・・・


■コントロールソフトについて

制御ソフトも、いろいろと試したのですが、画面キャプチャした画像はどうも自宅のHDDにおいてきてしまったみたい・・・。
ASCOMプラグインをインストールすることで、手慣れているCCDSoftでも動作することを確認はしています。

個人的には、
惑星撮影用:FireCaptuer
ガイド用:MaxImDL V5,PHD Guding2
星雲撮影用:MaxImDL V4で可,CCDSoft

といったあたりで目星をつけました。
惑星用に関しては、やはりFireCapturerが一番良さそうです。前に使っていたVer2.2からだいぶ変わっていたので少し戸惑いましたが、ROIによる画像一部切り出して、カラーで撮影することも簡単そうでした。

初代PHDの方でも、制御はできましたが、USB2.0で接続しPentium4-1.8GHz、RAM 1GB、WindowsXPの遠征用PCで確認したところ、とても実用に耐える速度が得られませんでした(画像更新に5秒以上かかる)
PHD2では、その半分くらいですが、それでも、未だ厳しいですね。
試しに、MaxImDLで試したところ、こちらは部分的に画像更新していくのもあり、十分、古いPCとUSB2.0接続でも実用に足ることが分かりました。
これは、次期機材構想で大事な部分になります。システムの再構築が可能になりますから・・。
ただし、手慣れているMaxImDL V4では、ガイドカメラとしては、エラーが出てしまい制御できず。撮影用カメラとしてはOkなんですけどね・・・。
MaxImDL V5なら、撮像/ガイドともに問題なさそうです(もっとも、室内チェックのみですから、実戦テストは必要です)

星雲撮影用としては、手慣れているCCDSoftかMaxImDLを使おうと考えています。
MaxImDLの方が確実かなぁ・・と思いつつ、CCDsoftのSBIG圧縮保存も多数枚撮るCMOSカメラでは魅力が・・・
まぁ、このあたりはテストしてみます。

■ゲインとオフセット、セッティング



MaxImDL V4での接続例
Cameraアイコンから-Setup→ASCOMを選択、Advancedで、QHYCCD-Camera-Capturerを選択。
Propertiesを押すと、右の画面が出ます。

ここで、ゲインとオフセットを設定する必要があります。
ZWOだと、おすすめセッティングが2つほど出てくるので、それを選んでもOkでしたので、その点ではZWOの方が親切ですね。

ZWOでもQHYでもゲインを上げた方が、ノイズが下がるかのような記述がありますが、個人的には甚だ疑問です(アナログゲインならばまだまぁ理解もできますが、デジタル出力のCMOSで???)ので、自分としてはゲインは0。つまるところ、ダイナミックレンジが最も取れる設定にはなります。

次にオフセットですが



ダーク画像を撮像して、ヒストグラムの左端が切られない程度まで値を上げていきます(キーボードの矢印キーから操作すると、細かい数値変更が可能だったかと思いました)
ボクの場合は、オフセット30で、ほぼ決定しました。
また、画像の最小の輝度値が0でないことの確認も、確実に行っておく必要があります。

この画像ではMinimum値は8カウント・・・。問題はないといえば無いのですが、ちょっと心許無い値かな・・・
ゲインと違って、こちらは多少は上げておいても、あまり問題はないのですが、やはり、ダイナミックレンジ減少に直結しますので、注意は必要です。
Avrが約228カウントですから、もう少し上げた方が無難ではあるかな・・・

できれば、実際に撮影する露光時間での露光も行って、ダーク成分のヒストグラムと最小値は確認した方が良いかなと思います。詳しくは書けませんが・・

また、USBケーブルの長さが変わると多少変化するかもしれません(供給電圧の変化が考えられる)ので、必ず使用するケーブルでチェックした方が良いかと思います。

今回、撮像・画像解析にはMaxImDLを使っていますが、Gain,Offset設定については、ASCOMからの設定ですので、どのソフトを使っても同じになると思います(FireCapturerはASCOM設定画面がでなくても繋がっちゃた気がしましたが)
設定は、撮像ソフトで行って、キャプチャし、ステライメージ等で解析して、Offsetを決めると良いかなと思います。

■DeBayer(カラー化)について




QHY5III-178MCは、カラーカメラです。撮像はRAWでBayerで撮るとして、カラー化は、GBRGが正解の様です。
しかし、緑が強いなぁ・・・
ちょっと余談ですが、ZWOのASI071MCCの作例がアップされていますが、色彩については、浅いというか、ちょっと色のヌケが悪いというか。
この辺りは、デジタル一眼レフカメラの方がさすがに上手(うわて)だなぁ・・と感じました。
178MCも、色彩に、苦労することになるかも・・・・。
この辺りはやってみないと判りませんが・・・。
QEは、IMX178は見つからないのですが、その他のSony裏面照射型CCDの情報からするとやはりGがすこぶる良く(70%弱)、裏面照射型なのに(だからこそ?)赤感度は抑える(55%程度か)ようになってるみたいです・・・


■ぐち・・・(;´д`)トホホ…

実戦テストするぞー!と、思ってたのですが、
いざ、実家に戻ってきてみたら、スカイセンサ3D本体はあったんですが、どうにも、接続ケーブル類は物置の中?ちょっと見当たらない・・
せっかくの機会なので、実戦テストと思っていたのですが、目論見どおりにはいかず、ガックリです・・・。
まぁ、アトラクス赤道儀を持ち帰ったときに、年末での撮影に使う、とまでは検討してなかったのもありますが・・・
一式、全部持ち帰っていたつもりだったので、誤算でした。
(まぁ、出かける前に、物置を見てくればよかったのですが・・・)

あとは、ST10XMEに装着したまま・・と思っていたMPCCも見当たらず・・・。(゚-゚;)ウーン
仮住まいの中でも、見当たらないので、どこに行ったのやら・・・(逆にどこかにあったとして、カビだらけになってる予感しかしない・・・)
ST10XME本体はちゃんと仕舞ってありましたが・・・
うーん、いろいろとバタバタしていたのもありましたが、もう少し、細かくリスト化でもしておけばよかったとちと後悔・・・・。

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コメント

No title

こんばんは!

アタシからしたら、十分「よいプレゼント」ですよ~(・∀・)

QHY、トミタさんが取り扱いを増やしてくれればいいんですけど…
いいカメラだと思うんで、もっと広まって欲しいです。

No title

> なまなまさん、こんばんわ。
早速のコメントありがとうございます。
せっかくの年末なので、この時期にテストと見込んでいたのですが、、、がっくりしているところです。

QHY、冷却タイプは未だトミタさんのページにないですものね。
本家の方では、多分このIMX178を使ったminiCAM6Fなんてものも出てきてますよ。
ものすごく意欲的な製品だと思います。
これは・・天文用途に限らず次の展開を見越しているQHYらしい気がします。
Edmundあたりでも、Φ12.5mmのフィルタは安価に入手できますからね。
価格も1000$以下で出すのであろうし・・・。いいところを狙っています。
SicentifcのQHY42からして、かなりチャレンジャーな面はありますが、ビジネスの方向性としては正解だろうと思います。
もちろん、天文用に力を入れてくれているZWOもとても良いのですが。

No title

エムティです、UTOさんに触発され私もCMOSカメラを手に入れ(174M)勉強(遊ぶ)しようとしているんですがゲインとオフセットの関係が判りませんでした。適当な設定で今の所PHD2のガイドカメラとシャープカップのポーラアライメントくらいしか使用していませんでした。忘年会の時カノープスをリアルタイム撮影して遊んでました。M41も見えて感度が高いのは実感しましたが、ゲインとオフセットの設定はこんな感じでするのですね。長焦点でも遊んでみます。

No title

> エムティさん、こんにちは。
おぉ、なんと、174を買われていたのですか(゜o゜;
ゲインですが、こちらは基本的に0でOkですが、もし、飽和するくらい光を入れたときに、フルカウント4096まで達しない場合は少しづつ上げてみてください
特にその状態で映像が乱れる場合は、ゲインを上げないと駄目ですが、まぁ、大丈夫だと思います。
デジカメと違って、本当のRAWで吐き出させているので、ゲイン設定は最小にすべき、というのが持論です (^_^;)

No title

さすがUTOさんの選択です。ZWOに対して、QHYのanti amp glowは魅力的ですね。露光時間の長い撮影するならQHYを選びたくなりますね。QHYCCDのフォーラム読むと、anti amp glowを技術的にどうやっているかは開示しないとかなんとか。ハードなのかソフトなのかそのミックスなのか気になります。

No title

> ひろしさん,こんにちは。
ZWOでもやってるだろうとは思ったのですが、自分の撮像結果からすると・・・
あれ?非開示なんですね。
ハママツのカメラでも当然のコトとしてやっているので、大したことではないと思っていたのですが・・・
そうすると、QHYの方がやはり技術的にはひとつ上ですかね。ASI120MMとQHY5LⅡでも差を感じますから、ZWOのと比べると画質差があると感じますね。

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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