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惑星状星雲M57

惑星状星雲は、その大きさから、惑星によく似ている!ということから、PlanetaryNebulaと名付けられました。
しかし、実際には、太陽の様な比較的小さな恒星がその一生を終える間際の姿で、惑星とは全く関係がありません。
年老いた星は、やがて、ガスを周囲に放出していき、白色矮星になります。
こうして放出されたガスが白色矮星となった星からの紫外線を受けることで、励起され、特定の原子特有の光を出します。これが惑星状星雲として眺めることができます。
 

VISAC with CloseUpAC No2(約F7) ST8XME 自宅庭にて。
 
ドーナツ星雲と呼ばれること座の惑星状星雲です。
昔の銀塩写真では黄色いリングに写ることが多かった為、ドーナツ星雲の愛称がありますが、デジタルカメラでは、フィルムでは感じにくかった色をしっかり感じることができるため、違う色合いになります。
 
紫外線を受けた原子からの光は輝線として捉えることができます。一般的に、酸素(OⅢ)の青緑色の光(500nm)、窒素(NⅡ)の赤色の光(655nm,658nm)、ヘリウムからの青色の光(468nm)・・・・その他、原子固有の光が観測されています。
Hα線(656nm)で良く写ると思われていますが、天文台の画像のキャプションを拝見しているとすぐ隣の波長のNⅡ輝線を主に放っている様です(?)
もっとも、数nmの違いはアマチュアが使っているフィルターでは結局、混在してしまいますが。
 
それはそれとして、死にゆく星の最後の輝き・・
実にカラフルで美しいものです。惑星状星雲のいくつかは大きめの望遠鏡を使うことで、眼視観望でも色彩が判る天体があります。
残念ながらこのドーナツ星雲の美しい色彩は、見えるか見えないかの限界点にあるとよく言われています。
公共天文台の大型望遠鏡であればひょっとしたら、色彩をかすかに認めることができるかもしれませんが、しかし、街明かりの影響がある場所ではダメですから・・・郊外にある天文施設、公共天文台でどうかな?といったところでしょう。
 
写真では比較的容易に写せます。
今夏は晴れが持続こそしませんでしたが、シンチレーションも透明度も良い日があり、自宅からの撮影にもかかわらず、非常に淡い外ハロがかすかに写っていました。
画像処理が未熟な為、不自然さは残っていますが、外ハロの描写もなんとかやってみました。
ST8XMEの感度は驚異的ですね。
 
あ、Hαフィルタは使ってません。Rフィルターに外ハロが写っていましたので、なんとか活かせる様に画像処理を行って見ました。
輝度差が大きいので難しい~
 
 
 
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コメント

No title

いやあとても勉強になりました(^^ヾ
ドーナツを食べることに一所懸命で生い立ちを勉強するのを忘れてました。
死にゆく星の最後の輝き・・・だったんですね。
どうか私より先に逝かないでください。

No title

UTOさん

パソコンの画面めいっぱいにして、見入ってました☆
今日もため息❆❆❆はァァァ・・・美しィの一言。
死にゆく星も、周りの星たちの放つ十字のヒカリも
全て、綺麗すぎます(*^-^)ゞ
よく地球まで、光を届けてくれました♪って言いたくなります❆
更にUTOさんの解説文がおだやかな感じなので
最高です(=´∇`=)にゃん♪

No title

UTOさん

ごめんなさい(b゚v`*)
お気に入り登録と新着受け取りは同じと思ってて、、、
ずっと、ファンでしたが、今日のファン登録になってしまいました☆
よろしくお願いします(。→ˇܫˇ←。)

No title

M57は、何度見ても見飽きないですね。
私がEM200(赤道儀)を買って、最初にM57写した時のことを思い出しました。5月の連休中に吉澤さんと富士山の5合目(須走)に行きました。画像処理しているときにM57の北西側に銀河(IC1296)が写っていることに気がついたことを覚えています。8年も前なんですね。

http://www.ne.jp/asahi/deep/sky/m57.jpg

No title

シュミットさん、こんにちは。
でも、ドーナツだとしたら、合成着色料バリバリで、ちょっとエンリョなドーナツかも (^^;
銀塩写真風の黄色いドーナツ星雲も写したいとは思っているんですけどね(フィルターを色素系のものにすると銀塩写真の色合いが出せると思います)

ぜひ、ドーナツ星雲が亡くなる前に撮ってあげてください(笑)

No title

ろざりおさん、ファン登録ありがとうございます。

ドーナツ星雲、綺麗でしょう?(や、ほんとはもう少し綺麗に表現したいところなんですけど・・^^;)
天体って、すごく小さかったり、ものすごく微光で暗かったりしますが、でも、夜空の中にはこうした美しい星雲がひっそりと散りばめられています。

No title

階段男さん、こんにちは。
M57はやっぱり毎年のように撮影してしまう天体ですね。
この天体も奥深くてなかなか満足が行く写真にはならないのですが、来夏はもう少し構想を練ってちゃんと写したいなーと思っています。
VISACで外側の淡いガスが写るとは思わなかったのですが、来年は長時間露光でしっかりと捉えてみたいですね。

階段男さんや吉澤さん達と年末の満月の晩に菩提峠に集まって撮影したのが懐かしいですね。2001年末のほぼ満月時と、2002年末もやりましたね。この時は朝、鹿に追いかけられたっけ(笑)

No title

こうやって拝見していると、とても興味深い宇宙の神秘を感じるのですが、死にゆく星の最後の輝き・・ですか。はぁ、なんだか切ない気持になりますね。
僕の手持ちの鏡筒では小さすぎて切ないのですが。。^^;

No title

ふうまさん、こんばんわ。
惑星状星雲で放出されたガスはやがては再び集まってきて散光星雲になって次の天体を生む土壌を作っていきますから・・・ある意味、輪廻転生が成り立っているのかもしれませんね。

No title

コイツの外の部分って、淡く、逆に中は明るいので、難しい処理だと思います。F7でも外の淡い部分、写るんですね。M57の近くの淡い星雲って、私の撮影結果にもあるんですが、なんでしょうね。銀河っぽいですが、天の川の濃い部分なので違うような気がしますが。

No title

sora-canさん、こんばんわ。
ホントそうですね。今回、内部と外部とでそれぞれ分けて処理してPSで合成していますが、ウチのモニタだとまだいいんですが会社のPCで見ると、境目がバレバレ・・ ( ̄▽ ̄;)
M57の近くの淡い星雲、この写真だと右下にいるやつですよね。
IC1296という渦巻銀河です。昔ボクも気がついてTheSkyで調べたことがあります。夏の夜空にも系外銀河がいっぱいです(どれも小さすぎるケド・・)

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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