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NABG CCDの画像処理手順

相変わらず、大和くんの添い寝と同時に寝てしまいます、、、(^^ゞ
昨日、朝4時に起きて、昼前にやっと今月応募分の作品をプリントしてポストに投函してきました、、
もっとも、コレと言ったものがなかったので、入選する可能性は低いのですが、、、、(;´д`)トホホ…


干潟星雲 M8 イプシロン200 アストログラフ(800mmF4) ST10XME 冷却CCDカメラ

その一環でこちらのM8も仕上げてはみたのですが、流石に、入選するレベルにはないですね。遠天写真展用にもどうしようか、悩むレベル・・・…( ̄ヘ ̄;)ウーン
ST10XMEは、NABGタイプのCCDなので、盛大にブルーミングするのは以前お見せした通り。

M8のブルーミング

こんなひどい有様ですが、きちんと手順を踏んで処理していくことで、なんとか見られるものになります。
もっとも、星回りは、ブルーミング除去時に、多少、いびつになってしまうのですが・・・
今流行りの短時間露光の星画像を追加すると、その欠点も補えるかもしれませんね。

手順は煩雑ですが、ご参考までに自分の補正方法を挙げます。
一手でも手順を間違えると、正常にノイズが補正できないのが難点ですが、NABGのCCDを使ってる以上仕方ないですね・・・

1)ダーク補正 
旧STシリーズは、安定度が若干良くないので、MaxImDLで、BIASを用意して、AutoOptimizeでダーク補正する必要があります。

2)ブルーミング補正
ダーク・フラットは一括で処理してしまいたいものですが、フラット補正で周辺減光を補正してしまうと、星から溢れた電荷であるブルーミングの輝度値が変化してしまうため、フラット補正の前に、ブルーミング補正を行う必要があります。
具体的なソフトとしては、CCDOPSのものが一番優秀だと思うのですが、MaxImDLのプラグインにDeBloomerを入れておくと、一括して補正できますので、最近はよほどのことがない限りはDeBloomer使っちゃいます。

なお、ダーク・フラットを一括で処理する為、ブルーミング補正を最初にやっていた時もありましたが、このテの補間処理による補正だと、当然、補正した部分はダークがマッチングしなくなるので、ブルーミング補正痕部分のS/Nが悪化します。
系外銀河なら、背景が荒れるだけで済みますが、本作のような散光星雲では致命傷ですね。

3)フラット補正
ここでフラットを入れて・・

4)カラム欠陥補正
旧STシリーズ、STLシリーズでもあるかもしれませんが・・・回路系の品質が悪いせいか?使っているうちに、カラム欠陥(明るい縦筋)が出てくるという問題があります。
ダーク補正で、完全補正できそうな気がしないではないのですが・・・なかなか上手く消えない様です。
そのため、MaxImDLのRemnoveBadPixelに補正したいカラム欠陥を登録しておいて補正しています。

5)コンポジット(要シグマクリップ)
ここで、コンポジットです。高QEのセンサということもあり、宇宙線をよく拾います。
これを除去するには、シグマクリップを使ったコンポジットを行う必要がありますので、棄てる画素を可視化してくれるCCDStackでコンポジットを行います。

ここまでやって、ようやく使い物になるデータとなります。

ST10XMEは一見、ノイズは多いのですが、流石、高QE、画素ピッチも十分大きい(6.8μ□)こともあり、感度が高く、手間はかかっても、使っていきたいと思わせてくれる機材です。

とはいえ、さすがに3MPの画素数では、散光星雲はちょっと厳しいですが・・・
センササイズもちょっと大きい(15mm×10mm)ので、上手く使っていきたいなーと思ってます。

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コメント

No title

こういうUTOさんならではのノウハウがあるからこそ、ST10XMEというちょっと旧式で癖のある機材でも立派な作品を残すことが出来るんですね。3MPでも良いところを見出して使い続けるという姿勢は見習わないといけませんね。

No title

ステライメージを買うといつも何か改善点がありませんか?と聞かれるのでその都度、ブルーミングの処理をお願いしていましたが未だ、多分これからもずっとブルーミングの処理機能は盛り込まれないでしょうね。
CCDOPSはブルーミング処理はいいですが、バッチ処理できないので面倒。CCDSTACKはブルーミング処理で星が楕円になるのでNG.私は未だにTANAKAさんのABFilterを使っています。幸いWINDOWS10でも使えてるのはラッキーです。

No title

> ☆シュミット☆さん、こんにちは。
NABGの冷却CCDを買ったのはもう、17年も前になりますから、さすがにお手の物です??(^_^;)

今のデジカメが24MPとかの時代にたったの3MPですから、使い所は限られてしまうのですが、数ある天文用冷却CCDカメラの中でも未だに最高レベルの感度を有しているので、使い所はまだまだありそうです。

No title

> やまちゃんさん、こんにちは。
僕も昔は何回かお願いしたことがありますが、実装されませんねー・・>ステライメージ
今となってはNABGのCCDカメラを使ってる人が少ないと思うので(フォトコンテストに応募されてくるカメラの中では1%にも満たないのかもしれませんね、、、)
盛り込まれる可能性は少ないのでしょうね、、、_(;ω;`」_)_

ABFもいいソフトですよね。MaxImDLのプラグイン版もあったと思いましたが、スタンドアローン版の自分は、DeBloomerの方をついつい使ってしまいます。
ABFは星像が横に伸び易く、DeBloomerは補正のアーティファクトが出やすいので、ST8XMEがメイン機のときは、DeBloomerで補正したものと、ABFで補正したものを比較(暗)合成してみたり、なんてこともやってました。
どちらも、強力なソフトで助かってます。

No title

やっぱりNABGのネックはブルーミングですね(^^; すっかり進化した今どきの超高感度CMOSと比べると、NABGの感度メリットもだんだん薄れてきたような気もするのですが、いかがでしょうか。光害地ですと16bitなCCDのほうがCMOSよりまだ有利でしょうか(^^;

No title

> ひろしさん、こんばんわ。
進化したとはいえ、CMOSカメラは長秒露光だとまだまだCCDに敵わない気がします。・・って本格的な冷却CMOSを持ってない自分が言うべきことではありませんが・・入手していないのは、まぁ、原理的にCMOSの長秒露光が不向き(いつだったか記事にしたと思いましたが、ビットランさんも言ってますね)なのと、本当に魅力的なセンサが無いのが理由です・・
ビット数は、正直、使い方次第なので、ハイビットなら、露光時間を伸ばして使わないと意味がないし、CMOSなら枚数増やす方向で、ビット数のハンデは感じないので、、と、いうか光害地の方が初期のASI120MMやToupCamでは有利な特性があったり。。
どちらにしても、使い方次第かな、と思います、

No title

ひろしさん、続きです。

ひろしさんなら、ToupCam、処理は手間かもしれませんが、上手に性能を引き出せる気がしてます(コンポジット面倒ですケド・・ ^^;)
G2-1600とは少し性格が違いますが、環境的にも合ってるし、場合によっては、2つのカメラを合成して、というのアリかもです。
特性が違う(G2-1600は長秒露光、ToupCamは高QE短時間露光で活きる)ので、所有する意味はあると思いますよ。惑星にも使えるし (^^ゞ

まぁ、本音で言えば、AR0130の特性で、1インチサイズのセンサがあれば最高なんですけどね、、、
あとは、IMX294のモノクロタイプが出てきたら、本気で冷却CMOS考えます。

No title

本来は1つのソフトで1)〜5)まで一気にやるべきなんですがね。中間ファイルを介して、その為に
浮動小数を丸めるのは計算誤差が増えるだけで良いこと無いし、だいいち人間の手間暇が
掛かり過ぎる。ところで私のCCDのカラム欠陥は黒筋なので消えてくれません。
ディザ撮影は10年以上前からやってるけど、カラム欠陥の黒スジが薄くなる代わりに
広がるだけで「作品」にならないのが残念。Removeでなく両隣の画素から補間してくれれば良いのに。

No title

> kob**995さん、こんばんわ。
そうなんですよねぇ、複数のソフトをあっちにいったり、こっちに来たり、で、参っちゃいます。
MaxImDLのRemoveBadPixelは、補完処理してくれていると思います。
最近、お借りしているST10XMEのカラムが連続する2画素に跨ってしまったので、ちと補正に難があるのですが、2回にわけて補正させることで、なんとかなりました。

黒スジでも、マウスでドラッグして登録して、実行するだけで使えると思いますので、試してみては如何でしょうか。

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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