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2018年フォトコンテスト総括

さて、毎年恒例、今年のコンテストを振り返ってみます。


星ナビ 2018年1月号 入選作 つる座のトリオ銀河

この作品は一昨年2016年8月に福田港で撮影したものをリファインして応募したリベンジ作品でした。
3つの銀河がならんでしし座のトリオ銀河のようです。
海辺では低空だと思った以上に大気差が大きいことを実感させてくれた作品でもありました。

天文ガイド1月号入選作 NGC253

自宅星見丸から半自作CMOSカメラALICE-Ⅱで撮影したNGC253です。
ぼうらやさんからの撮影ではあんまり気になることが無かったのですが、光害があるとCMOSセンサの感度ムラが効いてきて、かなり苦しかったです。
低空こそ、シンチレーションの緩和を図れるラッキーイメージングは好適かと思っていましたが・・・

2月号は両紙とも撃沈(。・ω・。)


天文ガイド3月号入選作 渦巻銀河NGC908

星ナビ入選作 NGC488 オライオン30cm反射望遠鏡 パラコア2使用 SXVR-H694 冷却CCDカメラ

どちらも完成した星見丸から冷却CCDカメラでの撮影の可否を探るために撮影した銀河たちです。
この撮影結果から、ガイド撮影も問題なく可能な事が判りました。

こちらは落選作ですが、ToupCamにて、撮影した土星状星雲。
いや、今見たら結構よく写ってるなぁ・・と (^^ゞ
選別に苦労したお覚えがありますが、これだけ写ってくれるなら苦労したかいがある・・?
とはいえ、落選でガックリでした(まぁ、時期外れになっちゃいますし・・)


天文ガイド 2018年4月号 最優秀作品  冬の夜空の小さな宝石たち

冬空の小さな惑星状星雲たちにスポットを当てた組写真です。まさかの最優秀で驚きましたが、ToupCamおよび、QHY5III178Cの素晴らしい性能があってこその作品でした。
ただ、QHY5III178Cはまだイマイチ使いこなせておらず?色彩が単調になっている点が課題ですね。
画像処理には非常に時間がかかりましたが、この時期、大和くんの誕生で、たびたび岡山まで出向いたのもあり、新幹線の中でもPCを広げて選別コンポジットやってたりしました。


天文ガイド 4月号 採用作品 皆既月食
こちらは、月食特集で採用 (^○^) フジX-E1のフィルムエミュレーション・ベルビアの威力で、豊富な色調の皆既月食をビビッドに再現。
MT160も老朽化してきているのですが、やはり良い望遠鏡です。


星ナビ4月号入選作 NGC1316

エリダヌス座にある低空の銀河です。この衝突銀河をぜひとも撮りたいと昔から考えていました。実際、2007年頃にデジカメ、冷却CCDで挑んでいるのですが、なかなか思うようには撮れませんでした。
今回は、自宅からですが、イプシロン200+ST10XMEで撮影した画像と、オライオン30cmで撮影した画像を合わせ、満足に足る結果を得ることができました。
イプ200+ST10XMEの方が、淡い部分の描写がよく、オライオン30cmによるものの方がハイライト部分の暗黒帯の描写が良かった。さて、どうしよう・・・と、思っていたら、ぴんたんさんが【秘伝のタレ】を紹介してくれたのを見て、おぉ、これしかない!!と思ってチャレンジしてみたのでした。


天文ガイド 5月号採用作品 スターバースト銀河NGC3310

輝度差が非常に大きいため、処理に苦労はしましたがなんとか、仕上げました。
淡い部分が大きく広がっていてなかなかに面白い天体です。

星ナビ 5月号入選作品 NGC2841

ディテールが魅力的な銀河です。明るい天体でもあるので、ラッキーイメージングでさらなるディテールアップできるか試してみたい。


星ナビGallery 2018年7月号 トップページ  クローズアップ!M82

電動追尾ドブソニアンとCMOSカメラによるラッキーイメージングでのM82です。多数枚の選別・合成に苦労しましたが、どうやらそのかいはあったようです。
40cmドブソニアンで撮影したM82です。思った以上に歩留まりが悪かったので、後日、改めてオライオン30cmF4反射+SXVR-H694でRGB画像は別途撮影しています。
30cm+冷却CCDと比べると、口径かラッキーイメージング効果か?ディテール描写は上回り、ほっとしました。
もっとも、40cmGotoドブはもう少し使いやすくなるように工夫が必要で、そこが課題となったままです・・・( ̄~ ̄;) ウーン

天文ガイド 7月号入選作 セイファート銀河NGC2782

今年前半、3月まではよく晴れたこともあって、マイナー銀河を撮りまくってました。特に、衝突銀河・セイファート銀河は多く採用していただけて嬉しい限り。
とはいえ、めぼしい天体は撮り尽くして、もはやネタ切れ状態に・・・(; ̄ー ̄川 アセアセ

星ナビ 8月号採用作 DeepSky NGC5044付近

イプシロン200は、バックフォーカスが非常にシビアーな機体で、デジカメはもちろん大丈夫?だと思いますが、冷却CCDカメラではスターベースのCFW-8用M54→M42アダプタで使っているST10XME以外は上手く性能を出せていません・・・。
いや、まぁ、一応、ST8300Mも最適な組み合わせは見つけてはあるのですが・・・手動でフィルタを交換しないといけないのでちと大変・・・(^^ゞ
800mmで、15mm×10mmのセンサ、300万画素、、流石に今となっては競争力不足は否めないですが、このNGC5044付近は画面にさまざまな形の銀河たちが見られて画角的にもちょうどよく面白い写真となりました。


天文ガイド9月号採用作 NGC4216付近

今年は渦巻銀河も沢山撮りました。この銀河、10年ほど前にもイプシロン200+SXV-H9で良い作品を撮ったのですが、敢え無く撃沈。今回、30cm反射+SXVR-H694での再撮影でした。
切れ味はもう少し向上させたいとも思うので、やや苦しいかもしれませんが、ラッキーイメージングの候補としても検討してみたい天体です。


天文ガイド 撃沈作 近赤外線による干潟星雲 IDAS TypeⅣ RGB+SC70
イプシロン200とST10XMEの特徴を活かした作品だと思ってますが、残念ながら撃沈 (´・ω・`)ショボーン
こうして近赤外で写すと、干潟星雲って天の川の中にあるんだなぁ・・と感じますね。
近赤外撮影も面白いので、また来年、何か別の天体を撮ってみようと思っています。


子持ち銀河M51 星ナビ9月号採用作品

40cmGotoDobでハイライト部分を撮影。思ったほど、切れ味はあがらなかったのですが、3年ほど前に撮影していた冷却CCD+オライオン30cmでの画像と組み合わせると、これがまた思った以上に厚みというか・・作品に深みが出てきました。
あっ、そうか、30cmでの作例も出さないとダメですね。
Hαを加えた改良作ですが、比較してみると無理しているなぁ~というのがお解りになるかと思います。
まぁ、構造描写だけで言えば変わらないかもしれませんが・・・
それは、天文学辞典でも、指摘されているように、日本では、口径30cmがひとつの目安。
時期的な問題もあり、シーイングの方の影響が大きいのだろうと思います。
シーイングの影響を軽減するラッキーイメージングといえども、3月の撮影では覆すことはできなかったか・・・

しかし、UC計画の方針がこれで決まりました。CMOSカメラの持つ可能性を信じ、ディテール描写はラッキーイメージングで、星雲の淡い部分は、従来どおり、冷却CCDカメラで撮影し、得られた結果を1つの作品として活かす・・!
ちと、天気が安定しないのと腰痛めてから、40cmはまだ出せてないのですが、この方式で、より銀河のディテールに迫っていければ・・と考えているところです。
CMOSカメラが持つ可能性を俺は信じたい・・!
でも、やっぱり、ダメなところは別の方法で補わなくっちゃ・・♪
最終的には、調和と共感というニュータイプ的な感じで上手く使ってあげるのがいいのかな、と思いましたよ。えぇ・・(^^ゞ


天文ガイド9月号採用作 NGC5754付近

煙の様に右にたなびく銀河が面白くて撮影してみました。淡い天体ですが、なんとか撮れて良かった。
それにしても、ほんと、今年はマイナーな銀河を多く採用していただけて嬉しい限りです。


星ナビ 10月号採用作品 フィルターワークによる火星 
お気に入りのToupCamによる火星です。ASC-11でも良い結果が得られていたのですが、本作はオライオン30cmによるものでした。
それにしても、梅雨入り以降、遠州地方は晴れません。火星も雲間からなんとか撮影している始末・・(;´д`)トホホ…
火星は大黄雲が発生し、せっかくの大接近なのに模様が見えず残念でした。が、マリネウス渓谷が砂で埋まって
白く見えるなど、貴重な体験ではないでしょうか。これはこれで面白いと思いました。


天文ガイド10月号 採用作品 ドーナツ星雲M57

やはり?ToupCam×QHY5III178Cコンビによる合作です。ToupCamでは光映舎Hαフィルターで撮影していたと思います。ToupCamのAR0130センサは、Hα付近でもQEが70%前後あり、よく写ってくれます。
これも雲間からなんとか、という感じでの撮影でしたが、なんとか作品になって良かったです。

11月号、12月号は、残念ながら、天気も悪く、自分自身の腰と膝も悪く・・で、ゲキチン (。・ω・。)
機材整備を怠ってしまっている面もあります・・・(オライオンの光軸もあともう1歩・・・)

しかし、こうして振り返ってみると、マイナー銀河の多数採用や、お気に入りのToupCam大活躍!40cmGotoドブでの撮影、秘伝のタレ方式での採用、などなど。頑張ったなぁとは思います(自画自賛 ^^;)


望遠鏡別で見ていくと、相変わらず、オライオン活躍中です。
老朽化もしてきつつあり、光軸調整に不安は残してますが、昨年51%→53%と相変わらずの影響力。
と、いうか、これまで入選した全作品の半分以上を占めてるワケですから、驚きですね。
口径30cmが描き出す深宇宙の世界は、自分の撮りたい方向性とも合致していますし、ワクワクします。
十分、自分の要望、撮りたい天体の姿を見せてくれていますから、当然の結果か。
この望遠鏡を譲っていただいたマツシマ親分には感謝です。

イプシロン200は、昨年と変わらず、なんとか現状維持。良い望遠鏡なのですが、自宅からでは真価が発揮しずらいのも確か。来年もST10XMEと組んでの自宅撮影となると思いますが、被写体をしっかりと選んで頑張りたいところ。

MT160は、老朽化が著しくなってきましたが、惑星撮影等でも活躍しました。採用は月食の1点のみ。
コンテスト的には、昨年11%→10% やや存在感が薄れてきました。

が、観望会など、活躍の場は相変わらず多いです。
バランスが良い機体なんだよね。
MT200にも心は動きましたが・・・EM-200ではちょっと苦しい重量なので・・・と言い訳 (^^ゞ
赤道儀的には、アトラクス、NJPとありますが、どちらも問題を抱えているので、結局、なんだかんだ言っても、EM-200が自分のメインでしょうかねぇ・・・。
少なくとも遠征はEM-200が主体となっています。

ASC-11も、火星撮影では活躍してくれたのですが今年は入選なし 

火星 7/23 23:21分頃 田中光化学工業 ASC-11 ディープストライカー BORG 2.2倍 エクステンダ使用
アストロストリート製 ToupCamにて、IR,RGB撮影

10年ほど前に、惑星撮った時にはイマイチだと思い込んでましたが・・どうしてどうして。良い望遠鏡です。
来年は、統合整備計画(TOAGによるオフアキシステム化計画)を推進して、なんとか入選させてあげたいところです。
これもTaNaKaさん作成の渾身の力作。もっと活用したいとは思っているのですが、ウデマエがついていけてないです・・。

その他だと、NewFD328は出番こそ多かったのですが、自宅撮影での彗星ではどうにもならず。
GENESIS SDFも今年は1回も使ってない・・Σ(゚д゚|||)ガーン
うー・・ん、ペッツファール光学系で、遠征+APS-Cデジカメでは素晴らしい戦果を上げられると思うのですが・
自宅でこの焦点域だと、使い所が難しい・・。いや、まぁ、撮影を楽しむ分には申し分ない筈。
ただ、そこまで晴れなかった、というのも事実ですね。

SkyWatcherGotoDob16が入選にこぎつけ、今後、どこまでシェアを伸ばしていくかが見もの。と、いったところでしょうか。
40cmドブソニアン。性能は未だに見極め切れていないのがホンネです。
M57をQHY5III178Cで撮影しても、とんでもないものが撮れる予感はありますから、今後の躍進に期待。

VISACの整備とFSWS計画(Full Size Working System)も実施したいところですが、こちらも全く着手できず、、、来年以降ですね・・。
こちらは、どちらかといえば遠征時での運用検討になると思うので、来年はペンディングかなぁ・・
どこかでキッチリ成果として形にしたいとは考えていますし、もちろん、それだけの性能がある機材なのは間違いないところなんですけどね。まぁ、こちらも自分の実力不足、というわけです。




こちらはカメラ別。
SXVR-H694が躍進 31%→32%。
これまた、これまでの入選作の約3割を叩き出しているのは、ExViewHADⅡセンサーの高感度特性が自分のクローズアップ撮影の目的に合致しているからでしょう。
オライオン30cmF4との相性が良いのも大きいです。

DFK/DMKカメラはDFKカメラが壊れた一昨年以降、その役割をCMOSカメラ勢に引き継いでいるので、自然と影響力は低下していきます。13%→11%・・って、どれだけ過去、活躍してたんだ・・・(◎-◎;)!!
その後ろは、ST8XME,SXV-H9,ST7Customと、かつてのメインカメラが名を連ねてますが、サブカメラとしては、半自作CMOSのALICE-Ⅱが躍進!4%→6%
X-E1は、今年は月食で入選もあり、現状維持 5%→5%
もう少し活躍させたい・・とは思いますが、そろそろ後継機も考えたいところ・・(主に一般写真的に、ですが)

ToupCamは、惑星の他、ラッキーイメージングで加わってきました 0→1%
今後も活躍を期待したいところ。QHY5III178Cは、ToupCamとのコンビ時は、ToupCamで集計しているので、入選数は据え置き(今年0)のままで、1%。
単体でも良い性能の面白いカメラなので、こちらも、もう少し活躍の場は検討したい。

ST10XMEは、高QEカメラなので、ASC-11との組み合わせでもっともっと性能を発揮できると思います(オライオンと被る上、手間がかかるのが難点ですが)、イプシロン200との組み合わせでも、画素数不足は否めませんが、まだまだイケる筈・・・ッ!
いいカメラなんですけどねぇ・・まぁ、画素欠陥、カラム欠陥、ブルーミング、アーティファクト・・問題も多いのですが・・
個人的には、高QEの1点だけで、使う価値がある機体です。
ALICE-Ⅱも含めて、ToupCamの78%も差し置いて、QEだけなら最高レベルですからねー・・。
CMOSの低ノイズだとまた使い方が違うというのは、よく判りましたが・・・。これはMik先生からお借りしたST10XMEのおかげだと思います。
やっぱり、極端な性能を持つカメラって、比較するのに良い指標となると思っています。



ジャンル別

系外銀河 昨年37%→41%と大きく躍進。
散光星雲は19%→17%と減。そういえば、今年、散光星雲での入選無し、か・・(´・ω・`)ショボーン
M8赤外画像は、見せたかった・・

彗星も、同じく、入選なしで、14→13%と減。応募だけはしていたのですが、採用してもらえるだけの作品にはならず。やはり自宅から彗星は厳しいか・・・。
従来は、獅子ヶ鼻公園の茶畑まで、出かけていました(ワンポイント遠征であっても)
パワー不足なのか、無理してでも・・!という天体不足でしょうか・・・。

惑星状星雲は、現状維持 15%→15%。
ん、まぁ、興味深い被写体ではあるのですが、フォトコンテストに入選できる様に、と考えると、組写真しかないかなー・・・
今月は、CMOS掲示板のyamashitaさんが上手に撮って入選させてましたね。

惑星は1点、入選あったものの、昨年10%→9%と減。
皆既月食はジャンルは月扱いですが、1%で変わらず。

まぁ、オライオン30cm+SXVR-H694の最強コンビで系外銀河という傾向ですね。
そこに、ALICE-Ⅱが殴り込みをかけていく展開といいたいところですが、ALICE-Ⅱもクセがあるので、どこまで喰い込んでいけるか、でしょうか。
40cmGotoドブと組んで、さらなる深宇宙の姿に迫れることを期待しつつ、また来年も頑張っていこうと思います。







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コメント

No title

UTO師匠 トミタさんのところの中古の品に
DFKの中古が出ています。
ただ、この品が以前のかめらのように、良い色が出るかはわかりませんが
http://www.y-tomita.co.jp/used/used_ccdcamera.html

No title

> ミュートンさん、こんにちは。
コメントがすっかり遅くなりました m(_ _)m
ICX618はCCDとしては優秀で感度も高いのがいいですよね。ただ、この機種だと、カラーカメラよりはモノクロが欲しくなります (^^ゞ

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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