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カスタムフィルターによるガイドミス補正

先日、ブログにも書きました様に、遠州地方でも晴れは見られるようになりましたが、この時期特有の、遠州のからっ風で、オライオンでの撮影はなかなかに厳しい・・
それでも、春の銀河が狙い時となるこの季節。撮るなら系外銀河だと思って、撮影させていましたが・・
風で壊滅状態・・
まぁ、少しでも救えるものがないか、見て確認中です・・

何回か紹介してると思いますが、多少の星像歪みであれば、ステライメージのカスタムフィルターを使うことで、
矯正することができます。

カスタムフィルターによる星像修正例

いわゆるフィルタマトリックスと呼ばれるBOXに数値を入れていくカスタムフィルターです。
基本的な3×3のマトリクスであれば、シャープ処理(2次微分)は以下のように記述できます。

  0   -1     0
-1    5   -1
  0   -1     0 

といった感じで、中心に値が大きな数値を置いて、周囲にマイナスの数字を配置します。
星像の流れが横方向であれば、

  0    0     0
-1    3   -1
  0     0     0 

となり、この場合、左右方向のみにシャープ処理(1次微分)を適用、つまり、ガイドミスのエラーをシャープ処理で矯正、という考え方です。

この時の数字の合計値が1になるように配置する必要がありますが、
ステライメージでは、『正規化』にチェックを入れることで、何も考える必要がありません。
また、最小値のスライダで、矯正したいハイライト部分に適用することで、画像全体のS/Nの劣化を防ぐことができます。
画像のように、複雑な星像崩れでも、重みづけを変えることで、星像がだいぶよくなることが判りますね。

また、カスタムフィルターの良いところは、基本的には変形シャープ処理ですから、星雲のハイライト部分などディテール描写を重んじたい部分にも適用することで、構造描写の劣化は最小限に留めることができます。
この点でも、Psなどで行う星像崩れ修正とは異なり優れている点です。

コツとしては完成画像に適用するのではなく、流れている各1コマ画像に適用し、流れていない画像に混ぜてコンポジットを行うことで、必要な枚数(S/N)を確保することにあります。

しかし、悪貨は良貨を駆逐する、です。基本的にはガイドエラーやブレ画像は除外した方が良いでしょう。
どうしても枚数が足りない場合には劣化を最小限に留めるこの手法は覚えておいて損はありません。

まぁ、せっかく撮ったしね。なんとか活用してみようと、ちまちま確認・処理中・・です。
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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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