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ワクワクする機材がないなぁー・・フィルター編

ワクワクする機材がないなぁー・・と、前々回書いたのですが、実際そのとおりで、最近、望遠鏡もカメラも、こう琴線に触れてくるものがありません。

しかし、フィルターはまたちょっと話が別でして・・・
STC Astro Duo ナローバンドフィルター

これは面白い特性しています。でも、OⅢは、このバンド幅でいいんですよ。495nmと500nmの輝線の双方を拾う設計なので。
でも、Hα線のバンド幅が広すぎます・・
デジカメでの使用を考えたら、理解はできなくはありませんが・・・・
星(連続光)の色バランスを考えたら、Hαの輝線強度を弱め、星色を配慮した本フィルターの設計は正しいかもしれません。
でも、もう少し、攻めてほしかった(OⅢは半値幅15nm~20nmで良いがHαは10nmまで絞って欲しい)
いや、いいフィルターなんですけどね。
狙いを上手に絞っているとは思います(IR改造デジカメ用としては)


Quad BPフィルター
これも、面白いといえば、面白いけれど、意図を組むのは難しい・・?
実際、撮影したことがある人にとっては、SⅡおよび、Hβというのは非常に弱い輝線(いや、まぁ、科学的にはそれでも強い輝線ではありますが・・)なので、これを、拾う必要性って・・・
まぁ、デジタルカメラでは、適正露光が大事ですので、バンド幅が少しでも広いということは、それだけでもメリットはあります(輝度値があがりやすい)

こちらは、笠井のUHC-Eですが・・・
Quad BPフィルターより帯域が広いので、対光害適正という点では弱いです。
でも、デジタル一眼を使う場合、とりわけ、未改造のX-E1では、ですが・・・・。ほとんど、QBPフィルターに近い特性が得られてしまいます。
IR改造のデジタル一眼だとそうはならないですけどね。

まぁ、使うカメラに応じて、フィルターは選ぶべきだと思いますが、10年も前に出したAMT社製のマルチバンドナローフィルターはカラー冷却CCDカメラに特化していたのに対して、潔さが足りないというか。
もっとも、AMTのトリプルバンドパスは、各波長の半値幅10nm以下だった、代わりに、φ31.7mmでも、20万円超のお値段でしたから・・・((((;゚Д゚))))
実際の作例はついぞ、みなかった気がします。

それに比べたら、SCTのはリーズナブルかも?です。

いずれにしても、フィルターワークは何を撮りたいか、何を魅せたいか、だと思います。
いつぞや自分がテストした、R64+X-E1は自分の期待どおりではありませんでしたが、効果はありました。

アメリカ星雲 NewFD300mmF2.8L 望遠レンズ フジ X-E1 デジタルカメラにて。 10分×1枚@ISO1600

アクセントとしては、(価格差はあるにしても)、どれも有効だと思います。
あとは、期待しすぎないことと、ノーマル撮影の延長というか、ブーストで使う、という考え方が大事でしょうか。
フィルターワークは効果は大きいですが、その分、クセがありますから、特性を理解して使った上で、さらに表現力を高める手段、という理解と、見せる技術があって、初めて、昇華する技術かもしれません。

特性的に、デジカメ用途主眼(バンド幅が広い)ので、モノクロカメラとのコラボレーションまで行けない点が残念ですが、もちろん、ゴースト覚悟で組み合わせたら、面白い作品になると思います。
自分も、IDAS NBN-PNと、SBIG RGBフィルターで撮影した経験で言えば、ですが・・・
あとは、まぁ、その組み合わせで何を撮りたいか、何を見せたいのか・・が、大事なんですよね。

30年以上の、月間天文ですが、ルミコンのUHCフィルター+フィルムで撮影した青いバラ星雲が今でも記憶に残っています。
天体写真は科学写真でもあり、芸術でもある、、ということを体現していた良作だと今でも、逆に今だからこそ?思います。

フィルターワークは大事ですが、それだけに頼ってしまっては美しい作品は得られません。
上手に特徴を使って、作品として、訴求力を追求していくことが大事かな、と思っています。
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コメント

No title

こんばんは。STC Astro DuoとQuad BPを使い比べてみましたが、STC AstroDuoは、ナローバンドのAOOに近い感じで、露出時間も長くなるし、ある程度の光害は除去してくれますね。
とQuad BPはナローというよりも、各輝線をまさにブーストしてくれるという感じがぴったりです。きっと暗いところでデジイチでとって、通常画像とQuad BPをブレンドするというのが良いような気がしています。

No title

> いーぐるさん、こんばんわ。
実際に使われている方のお話はとても参考になります!
AstroDuoは自分も買おうと思ったのですが、Hαの半値幅がグラフから20nmを越えていて、自分の目的には合致しないと見送りました。
QBPはおっしゃるようにナローというよりも(いや、カラーセンサーには良いのですが)味付けに応用すると良さそうですよね。
でも、さらにバンド幅が広いUHC-Eでも、地方都市なら効果がありますから、やはり、空の状況によって効果が違ってくるのかなと思いました。
でも、最終的には、ブレンドが一番かな?!

No title

Quad BPフィルター流行ってますね。
初回出荷の100枚は、あっという間に売れたみたいです。

ただ、私はあまり魅力感じませんでした。
作例見てもほとんどHaしか写ってませんので。

ナローバンドでは、Haは月夜でも写ります。
しかし、OIIIは月光に影響されるので、星夜に撮らないといけません。
暗いので露出時間稼ぐ必要もありますし。
そのため、月夜にHa、星夜にOIIIを撮るよう撮影計画立てることが多いです。

No title

STC Duo 買いました。
6D(SEO-SP4)+EF328,428で使ってます
sh2-240,sh2-308とISO3200、露出10分かけると結構写ります。
露出はとにかくかけないといけません。
レムナント又は淡いHα散光星雲向きですね

No title

> Yan Kanaiさん、こんばんわ。
見落としていて返事が遅くなりすみませんm(_ _)m
QBPは価格性能比では良いと思うのですが、特性的にはいわゆる昔ながらの光害カットフィルターって感じで、ちょっと食指が動きませんね。
ナローは、OⅢは月明かりよりも透明度の方の影響が大きい気もしますが、どうでしょう?バンド幅なども含めてファクターが多いのではっきりと言えませんが・・
僕の場合は、基本的にナローはやっぱり月夜に撮ってます。

No title

> くどうさん、こんばんわ。
STC Duoは良い特性してますよね。
デジカメ向きにややバンド幅が広めなのですが、それでも、やはりかなりバンド幅が狭いので露出は掛ける必要がありますね。
でも、F2.8なら、いろいろと使いでがありそうで、いいですねー。
自分もNFD328はもう少し活用したいのですが、最近、目が衰えてきたか、X-E1だと割とピンと外してしまってどうにもいけません・・・

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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