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星ナビ 3月号記事ラッキーイメージング2 補足

星ナビ3月号が送付されてきました。
今回、いろいろとありまして、ボリュームがかなり膨らんでしまったのですが、川口さんの方で、上手に編集していただきました m(_ _)m

さて、補足です。

完成したM64画像
タイトル画として大きく使われていて、解像を見るのに十分ですが、反面、淡い部分などどのくらい写っているのかがちと分かり難い気がしましたので、完成画像をフォト蔵にアップしました。
興味があれば、ぜひ拡大画像も見てください。

えー・・これ、正直にいえば、昨年GWで、AutoStakkert!で処理して、こんなものかぁ・・とガックリしてお蔵入りになっていた写真です。
今回、ステライメージで、いつもどおりに処理してみたら、あらま。ちゃんと写ってたヨ・・・。
これだけ解像してくれれば、苦労して選別合成したかいもあるというものです。
AS!との描写の差は、星ナビ誌を見てください。
もちろん、AS!でも設定をもっと詰めれば良い結果が出る可能性があります。
(が、その可能性は低い・・とも思ってますが・・)
まぁ、そこを追求するよりはステライメージ使った方が確実かな、という気も。
実際、海外のCloudyNightでも、目視選別大事というニュアンスの内容もありましたし。
AS!に掛ける前に目視選別を厳しくやっているのかもしれません。


・EM-200に搭載したオライオン30cm反射望遠鏡
って、ラッキーイメージングだけではなく、ガイド撮影もしてるじゃーん(爆) Σ (゚Д゚;)
いや、まぁ、さすがに安定度は、NJP赤道儀使用時よりさらに悪くなるんですけどね (; ̄ー ̄川 アセアセ
まぁ、軽い分、EM-200で(ギリ)運用できるのは良いのですが、不安定さは増します。
ラッキーイメージングなら、ダメな画像は捨てても惜しくないので、全く問題ありませんが・・

・CCDSoftから、ToupCamの制御
これは、CCDSoftのASCOMプラグインを入れておけば、Okで、ZWOでもQHYでも、Astrostreetでも、問題なく動作させることが出来ます。
でも、QHY5III178Cを使った時は、たまに、CCDSoftが死んでました・・
まぁ、流石に古いソフトなので、不安定な面があるのは仕方ないかも。
自分の場合、実際には、MaxImDL V4を良く使っています(V5まで持ってますが、V4が手慣れていてスキ♡)
ま、こっちも十分、古いソフトなんだけど、安定していて安心して使えています。

・イメージングソースのカメラ
昔は、ASCOMドライバもあったような気もしたのですが、ありませんかね?
iDSのドライバはあるみたいですが、PointGrayなど、産業用カメラのASCOMドライバはなかなかないのかな・・
この場合、各カメラメーカさんの制御ソフト(イメージングソースなら、IC Captuerとか)を使うのがベースとなるので、天文用フィルタホィールと併用したい場合などは苦労するかも?SharpCapで対応できるのかな・・
産業用カメラの中には非常に魅力的なセンサのカメラが存在するので、ラッキーイメージング用途に面白いカメラも多々存在します。
例えば、PYTHON5000を搭載したDMK33UP5000とか。1型、4.8μ□、530万画素。グローバルシャッター。

NIR版は、センサQEがHα付近で60%を越えており、また幅広く感度が高いので、興味深いセンサーです。
また、センササイズ、画素ピッチもなかなかに天文向き。
ALICE-Ⅱを持ってなければ、チョイスしたであろうカメラかも。

・1枚画像の画質
こんなものです(笑)星ナビ誌参照。
でも、大丈夫、コンポジットすると低ノイズCMOSカメラはちゃんと写ってきます。

・ステライメージ8でのコンポジット方法
あぷらなーとさん絶賛のVer6.5コンポジット最強伝説!の、Ver8での方法です。
ステライメージはVer7から、自動コンポジット機能が加わり、こちらを強く推していることから(これが、後日のVer8での自動処理モードに繋がっていったと思います)、基準点をアクティブ画像から指定するこのモードは完全に裏方・・(泣)
使ってる人も少ないのでしょうが・・・。
しかし、X,Yのシフトでの位置合わせしか対応していない(つまり、画像が回転していてはダメ)ながらも、その高速コンポジットの恩恵は多いにあるでしょう!
Ver6.5ではどうだったか判りませんが、Ver8では(恐らくVer7でも)、基準画像は、撮影時刻の一番早い画像という制約条件があるので、少し煩雑になります・・・
あと、X,Yシフトのみの位置合わせになりますので、ドブソニアンのような経緯台で撮影した画像には向きません。

・評価値
だいぶ前のCANPだったか、西日本の星空研究会だったかで聞いたところ、画像にちょっとぼかしを加えて判定しているのだとか。シャープな画像ほど、ぼかしを加えた時の劣化が大きいので、なるほど、と思ったのを覚えています。
かなり優秀で、FWHMだけの判定だと、騙されることが多いので、指標となる数値は多い方が客観的な選別が可能になります。

P46 図21補足 チャンネルパレットを使ってレベル調整を変えてみると、こんな感じ。
なるほど、FWHMは、誤認して3.29と値が小さく高評価。でも、評価値はちゃんと低く(悪い評価)出ている点に着目。
FWHMのみで判定して自動コンポジットするソフトはこういう画像に弱い可能性が高い。

■まとめ
うーん、まぁ、AS!のような完全自動ではないのですけど、ステライメージの選別・コンポジットもそんなに不便ではないです。
むしろ、選別は大変しやすい仕様ですし、FWHMの他、評価値のサポートも得られます。
また、基準点をアクティブ画像から指定するこのモードは、大変高速で、合成精度も高く、オススメです。
ただし、画像の回転には対応していないのですが、まぁ、普通に赤道儀で撮影している画像なら、全く問題なく機能すると思いますよ。
あ、ピクセル補完は、基本的にシフトオンリーのコンポジットなので、どれでもOKな気がします(補完機能は働かない筈)が、一応、ニアレストネイバーにした方が無難かな。
デジカメ画像でも、自動コンポジットが遅いなァ・・と、不満に思っている方には、ぜひとも試して欲しい機能です。


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コメント

No title

星ナビ3月号の記事、拝見いたしました。とても分かりやすかったです!
やはりラッキーイメージングでは良像のセレクトが肝心なのですね。

今のところ200~600mm前後の焦点距離しか使っていませんが、VMC260L復活の日に向けて少しずつ勉強していきたいと思います。

No title

> あぷらなーとさん,こんばんわ。
どうもありがとうございます!そう仰っていただけると嬉しい限りです。

VMC260はシャープな良い光学系ですので、ぜひぜひCMOSカメラで撮って見せてください!!

No title

素晴らしい記事、どうもありがとうございます。
これできっとCMOSラッキーイメージングファンがもっと増えることでしょう!

やはりAutoStakkert!の良像選択はまだまだですね。アッチで前に書いたように、好条件では自動選択の方が良い場合もありますが、悪像のボケが大きいような場合は先に選別しておく必要があります。目での選別は大変ですが、そのうちきっと機械学習なんかを使ったいいソフトが出てくるんじゃないかな・・・出てくることを期待しているところです。

No title

> Yamashitaさん、こんにちは。
記事について、どうもありがとうございます。
そうおっしゃっていただけると嬉しいです。

天体写真の場合、∞の点光源なので、実は学習も計算も簡単だとは思うので、AIを使った自動選別ソフト、ぜひ出てきて欲しいものですね。

同様にカメラのノイズについても、割と定量化できるので、こちらの方は、、割と近いうちにカメラメーカさんで搭載してくるかもしれませんね。

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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