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天文ガイド5月号 なんとか採用・・

天文ガイド5月号のCometFileになんとかNGC2903と岩本彗星で拾ってもらいました。

天文ガイド5月号 採用作品 岩本彗星とNGC2903 イプシロン200アストログラフ ST10XME冷却CCDカメラ
薄雲の中、薄明ギリギリまで粘って撮りました。

岩本彗星の方は、フェイクは作りたくないので、薄明ギリギリの少ない枚数で仕上げています。
NGC2903の方はディテール抽出をしたかったのもあって、撮像したすべてのフレームを使っています。
自宅撮影、透明度も悪い(と、いうか薄雲・・)の中で撮ったので、こんなものか・・とは思いますが、☆ナビの3さんの作品を見てしまうとガックリしてしまう・・。
しかも、3さんも短い露光時間で仕上げていらっしゃる・・。元画像のS/Nはさほど良いわけではない筈なのに、それを見事になめらかに美しく仕上げて魅せる。
うー・・ん、暗い宇宙の下で撮影されているとはいえ、たぶん、同じ素材から自分は同等に仕上げられないでしょうから、自分の知らないS/N改善の画像処理があるのでしょう、多分。

なにはともあれ、拾ってもらえてよかったです。数カ月ぶりの採用なので、やっぱり、嬉しいですね。

天文ガイドの本命は、こちらでした。

天文ガイド落選作 NGC3486 
遠州地方は風が強く、複数晩撮影してなんとか仕上げました。やや腕は淡いものの立派な渦巻銀河です。

腕はかなり淡いので、過去に撮影した時は上手く表現できませんでした。あれから10年を超えて・・
自分なりには、満足のいく描写はできたと思います。
しかし、遠州地方は風が強く。まともな追尾撮影ができなかったのも事実・・。
カスタムフィルターも駆使してなんとか仕上げてみました。星が歪つなのはその影響と、あとはオライオンの光軸に起因していると思います(こちらは今でも現在進行系で絶賛悩み中・・)
CCDママさんの長時間露光された作品の前に敢え無くゲキチン。
まぁ、仕方ないと思います。


天文ガイド落選作 くらげ星雲 
ディテール重視で仕上げてみました。

くらげ星雲も天文ガイドに送ってみました。が、まぁ、季節外れですしね。敢え無く撃沈。
しかし、イプシロン200とST10XMEの組み合わせでは、これが限界でもある・・
手持ち機材でいえば、本来はイプシロン200はST8300Mとの組み合わせでベストの性能がでるように検討しておくべきだったのかもしれません。
実際のところ・・ある程度、見通しは立っていたと思いますが・・
SXVR-H694+オライオン30cmでの撮影計画のプライオリティが高くなったため、ベンディング。
ST8300Mも悪いカメラではないのですけどねぇ。。感度が光害地撮影としてはあと一歩低かった。
今のASI1600MMなら・・とは思いますが、さて、どうかしら・・。自分が望む性能にはやっぱりあと一歩足りてない気がします。
ST10XMEは感度面では自分の望む性能を満たしています。が、15mm×10mmの1.1型フォーマットで、300万画素。
イプシロン200+ST10XMEでの散光星雲は、前にも自信作クレセント星雲で落選。
画素数という点では、フォトコンテストレベルでは苦しい面は否めないのかもしれません。
しかし・・自分の望む映像は得られているのも確かですから、このあたり、ジレンマが無いといえば嘘になりますね。

星ナビ誌の方にも、いろいろと応募していました。


星ナビ落選作 岩本彗星と小宇宙 
ちょうどいろいろな形の銀河の間を駆け抜けていくところで、彗星撮影の楽しさの一つですね。

面白いシーンではあると思いますが、テイルの向きから考えると、明らかに構図失敗。
3さんの作品には及ばないですね。
ただ、短時間露光の画像を見せられるレベルまで高めた、という点では、この作品を作った意義はあるかなと思っています。


星ナビ落選作  しし座のトリオ銀河 イプシロン200 ST10XME冷却CCDカメラ
自宅からの撮影ですが、透明度に助けられてよく写ってくれました。

NGC3628のしっぽも写っており、自宅撮影としては良く写ってくれたと思います。
ディテール描写にもこだわり、淡い部分と銀河のディテールの両立を試みています。
10年程前に、SXV-H9でNGC3628を撮影した時はしっぽはかなりの難物でしたが、ST10XMEはQEが高く、ゲインが低いので、ダイナミックレrンジは非常に大きく取れます。
結果的に、光害地での撮影でも、魅力的なカメラとなっているわけです。
SXV-H9はQEは十分高かったのですが、ゲインが高めで、飽和しやすかったため、NGC3628のしっぽは困難な被写体でした。
個人的な経験では。光害地での撮影に重要なのは、ダイナミックレンジです。
次に、高QE。これは効いてきますからね。
とはいっても、雑誌の入選率からみて、ST10XMEの性能が、天体写真的に魅力がある作品をに結びついていないのが現状ですが・・。

しかし、余談にはなりますが、町中からのラッキーイメージングでも、ゲインはあんまり上げたくないと思うんですよね・・
まぁ、ゲインを上げるということは、あらゆる面でピーキーとなるというか、誤差の拡大になるので、それ相応の使い方が必要になります。
SXV-H9がダークフレーム不要論を持ち出す理由の一つではあろうと思います(温度コントロールが無いのでダークフレームが一致し難い可能性はある・・が、実際、SonyCCDを冷やすと白点はほとんどないので実用上では全く問題ない、どころか利点が多々有り・・。いい勉強になりました)

少し前にコメント欄で、ZWOのテスト結果をYAMASITAさんが教えてくれてますが、当たり前ですが、暗い空の下でダーク無しで撮ってます。
ダークフレーム減算の誤差拡大を考えたら、ゲインアップしたら、ダークフレーム無しは当たり前の発想です。
また、光害がある中でゲインをあげると、Dレンジ減の弊害が大きいですから、暗い空で撮像した例を挙げるのはもっともなところでしょう。
光害地ではまた条件が変わってくるので、CMOSカメラでは、あくまでも自分の撮像環境で、自身でベストの設定を探っていくのが大事です。
あとは、それが本当にベストの設定なのか、は常に疑っていくべし、かな・・
まぁ、昔から、銀塩フィルムの時代から、ベテランがやられていたことではあるのですけどね。
自分自身が見出した結論こそが、ベストであり最適解なのですから。
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コメント

No title

UTOさん、天文ガイド入選おめでとうございます。
ε200にST-10XMEなんて懐かしいといいますか、まだまだ十分な能力を持っていますね。ダイナミックレンジが広いのは本当に強いと思います。
それにしても、毎月数作品コツコツと作られるご努力と熱意に頭が下がります。私なんて月に1つがせいぜいです。もっと頑張らねばと思っています。

No title

> masaboさん、こんにちは。
どうもありがとうございます。
ST10やST8は、画素数こそ少ないですが、センサー感度の点や画素サイズの大きな点で現行のCMOSカメラと比べても優れた特徴があったりするので、光害地での撮影では助かってます。

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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