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IDAS ネビュラブースター NB2-PM

昨晩は、結局、22時前まで丼曇り。
その後はなんとか晴れてきてくれたものの、時折薄雲も出たり、といった状況でした。
それでも、40cmドブで、ALICE-Ⅱのテスト。
オライオン30cmの光軸チェック。だいぶよくなったと思います・・が、東向きに筒を振った際に、またミラーが動いたか?最後は光軸不良・・
イプシロン200も一応撮影させて、、、っと。作品にはならないかもしれませんが、やっぱり撮影できると嬉しいですね♪
ラッキーイメージングは処理が大変ですが・・:(;゙゚'ω゚'):

さて・・発注かけていた、IDAS NB2-PMが、先日届きました。
思ったよりも早い!
5/M発売予定とありましたが、流石ですね。IDASさん!
NB2-PM.jpg このフィルターは、最近流行のネビュラフィルターの一種です。
ネビュラブースター NB1が赤外ブロックコーティングされているのに対して、NB2-PMの方は、別途赤外カットフィルターと併用する必要があるようです。

NB2_NGS1_Chart.jpg NB-PM2の特性図(IDAS ホームページより)
半値幅は、フィルター透過率のピーク値から50%のところで測定しますので、概ね、OⅢで20nm強、Hαで20nm弱、といった感じでしょうかネ。

NB1.png NB1に比べると、Hαは若干、OⅢはだいぶ半値幅が小さくなっているのが判るかと思います。
NB1は、短波長側約32nm、長波長側約20nmです
とのことです。
個人的にはもう少し細い方が嬉しいんですけどねー。OⅢ15nm、Hα10nmだと嬉しいのですが・・
まぁ、ないものねだりしても仕方ない。
DuoNarrowband_Spectrum_2_JP.jpg 人気の?AstroDuoナローバンドフィルター。このグラフを印刷して定規で半値幅を測ってみたことがあったのですが(値は失念してしまいましたが・・)、OⅢはともかく、カラーバランス考慮でHα線のバンド幅がやや広め。
OⅢ側は、ピークがだいたい90%で、ざっくりと透過率45%のところでみると、486nmのHβ線のライン。500nmのOⅢラインがピークなので、500nm-486nm=14nm、単純に×2倍して28nm。
まあグラフの山は均等ではないのですが、OⅢで半値幅25nmってところでしょうカネ・・。
Hαはそれよりももう少し広そうなので、30nm弱でしょうかネ。
これだとちょっとボクの目的には半値幅が広すぎて、当時購入検討した際にもデジカメ用かな、と判断しています。

さて。自分の目的としては、イプシロンの補正レンズの前にNB-PM2を付けて、冷却CCDカメラの三色分解フィルターと併用することで、ナローバンドフィルターとして使用できないか、ということです。
SBIG RGB 
BフィルターだとOⅢはほぼほぼカットしてしまうので、使うならGフィルターでOⅢ、RフィルタでHαですね。古いフィルタなので、透過率のピークがやや低いのは仕方ないかなー。

手持ちでも、もう12年ほど前?に購入した米国OrionのHαとOⅢを持っていて、ほぼ同焦点なのも確認してはいるのですが(SⅡだけなぜかピント位置が違う・・ガラス基板の厚みが違うようです)
CFW-8は5穴のフィルタホィールなので、フィルターの取替えがちょっと大変です。
しかし、このフィルターをイプシロンの補正レンズに装着することで、CFW-8側のフィルター換装をする必要がなくなります。
まぁ・・過去には、月夜のフィルターVerで遠征してしまって、チャンスを逃したこともありましたからその対策です。
まぁ、単純にカラーカメラで使ってみても面白いと思います
QHY5III178Cでのラッキーイメージングには威力を発揮するでしょう。

しかし、このフィルターの狙いは(ひょっとしたら、IDASさんなら冷却CCDのRGBフィルタ併用も考慮されていたかもですが)、そこではありません。

NB-PM3

NB3_NGS1_Chart.jpg こちらのフィルターと併用することで、赤外カット改造デジタル一眼レフカメラ(ないし、カラーCMOSカメラ)で、非常に効率的に、SAO合成、つまりハッブルパレットの作画を可能にする点です。
①先ず、NB2で撮影することで、OⅢとHα画像を記録させることができます。
②次にNB3で撮影することで、OⅢとSⅡ画像を記録させることができます。

①の画像をコンポジット後に、RGB三色分解すると、G,BにはOⅢの情報が、R画像にはHαの情報に分離することができます。
②の画像をコンポジット後に、RGB三色分解すると、G,BにはOⅢの情報が、R画像にはSⅡの情報に分離することができます。

①と②のG画像とB画像はすべて加算してしまうことで、散乱されやすく露出が欲しくなるOⅢ画像を極めて効率的に得ることができます。
①のR画像はHα、②のR画像はSⅡ画像ですから、これらの画像を使って三色分解合成することで、HubblePaletteでもCFHTパレットでも、お好きなようにナローバンド画像三色分解合成処理を楽しむことができるわけです。

SⅡはかなり光量が少ないのが心配ですが、カラーカメラでOⅢを極めて効率的に撮影でき、ナローバンド三色合成ができるのがこのフィルターセットの特徴であり、狙いだと思います。

自分の様に、モノクロ冷却CCDのRGBフィルターとの組み合わせではAOO止まりです(まぁ、それで、CFW-8の中に、Clear,Red,Green,Blue,SⅡの5枚を仕込めば良いので交換の必要はなくなります。SⅡはピント合わせ必要ですけど) 

【追記】
あ、もちろん、NB3-PMとRフィルターを使うことで、SⅡの抽出もできます。
この場合、SAOの各フィルターを揃えるよりもリーズナブルにナローバンド作品を仕上げることができます。
また2インチ系のフィルタホィールはあまり枚数が実装できないものもありますが、ホィールとは別にNB-PMを装着することで、フィルタの入れ替えをしないで済みます。
ただし、前述のように半値幅が20nmほどあります。
輝線強度が強いHαでは月夜の撮影も大丈夫でしょう。
OⅢは強い輝線495nmと500nmの双方を通す仕様なので惑星状星雲などOⅢ強度が高い星雲では月夜でも撮れると思います。
でも、SⅡはひょっとしたら、月夜ではかなりシンドいかもしれません(半値幅が大きい程、背景光=ノイズが大きくなる)
もちろん、どのフィルターも光害カット効果は絶大ですので、光害地での撮影にも使えます。

とはいえ、やはりカラーカメラと併用して使うことで、絶大な効率化を図ることができるフィルターと思います。


NB2-PM-Clear.jpg 比視感度の違いがあるので、肉眼で通してみると緑色なんですが、フジのX-E2で撮影するとマゼンタっぽい、光害カットフィルターらしい色合いに写りますね。
これはフジのHα線透過率の高さを物語っています。

せっかく早くきてくれたので、梅雨入り前にテストできると嬉しいなぁ。


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コメント

No title

そちらにあるCFW10の中のSAOはASTRDONで同焦点なのでf3.8のイプシロンでもフォーカス位置の変動はないと思います。おそらくバンド幅も6nmなので結構O3も拾いやすいと思います

Re: No title

>Mikさん、こんばんわ。

はい、Astoro丼の方は、メインのSXVR-H694の方で使わせていただいています(汗)
おっしゃるようにフォーカス移動はほとんどないです。
厳密に言うと、4.54μCCDとオライオンのF4で見ちゃうと、L(IRC)とClearでビミョーに違って、OⅢも極若干のズレがあるのですが、ClearとHαは完全に同焦点、RGBも同焦点で助かっています。
RGBだと、Gフィルターはゴーストが出てこの点だとSBIGのGの方が優れてるかも?(ただ、SBIGはBでゴーストでた覚えが・・)


OⅢはダブルライン(495nmと500nm)双方通した方が輝線強度は強くなるので、Astronomikの12nmモノも買ってはあるのですが、未だに使ってない・・(・・;)
1.1nmモノのLRGBフィルターと混ぜて使ってみようかな、でも、0.1mm厚みが違えば、きっとピンぼけですよね・・。
うーん、これも試してみて、ピント移動が気になるほどのもので無ければ、AstronomikのHαとSⅡポチるのも手かなぁ・・。

なかなかフィルターも難しいですね・・。


No title

SXVR-H694は感度も高くてとてもいいCCDですよね
1000mm前後で銀河狙いが正解かなー。

Re: No title

>Mikさん、こんばんわ。

Sonyセンサーで、画素数も画素ピッチも程よい感じで、SXVR-H694はほんといいカメラだと思います。
感度はできればあと一歩あると嬉しいのですが、、、
ST8300Mよりかなり感度は高くて、SXV-H9(ICX285AL)に比べるとちょっと感度は及ばない、という感じです。

仰るように1000mmクラスのニュートンには好適です!
ASC-11で、2000mm前後となると、お借りしているST10XMEの出番です。
今年こそ、ASC-11にももっと活躍してもらわないとな~。
いや、一昨年、昨年とそれなりに使ってはいるのですが・・結果がだせてないんです (。・ω・。)

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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