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エルピス

パンドラ計画については以前、書いたこともありますが・・
CV-04LおよびST7Eのアップグレード作戦を、パンドラ計画と名づけ、実施していたことがあります。
その結果として、CCD素子を購入して、比較的低廉に(あくまでも、当時としては・・・という感じですが)、高感度化、150万画素に高画素化したのがオペレーションパンドラでした。
 
時代は流れ、ST7Eベース機が壊れてしまい、当時、SXV-H9をK&Rさんからお譲りしていただいていたこともあって、この計画はClosedしたのですが、、、
当時の開発記録(単なるメモですが ^^;)を見ると、どうも、ST7Eが壊れて修理に出して治ってきたのだけど、KAF1603MEを指すとノイズがのって使い物にならない、ST7ベース機では、温度安定度が悪く、ダーク減算でS/Nが悪化する以上、あえて搭載する必要もないだろう・・ということで、CV-16に組み込んだ様でした。
しかし、グレーテルさんから教わった、MaxIMDLのAutoOptimizeのおかげでダークフレームライブラリ化をせずとも高画質ダークを得られる様になりました。
前回、ST8による作例を揚げましたが、AutoOptimizeのおかげでダークフレームも綺麗に除去でき、ダーク不安定性が問題になることはなさそうです。
こうなってくると、使い勝手が悪いCV-16ME(なにしろ、Windows98でないと動かせないし、連続撮影はできるが保存はしてくれない!)よりも、ST7に組み込むことで、フィルタホィールも使用でき、なによりも、セルフガイド。
このSBIGならではのオートガイダー内蔵機能は、思いの外、性能が良く、撮影システムの簡素化も出来、俄然使い勝手が向上します。
と、いうわけで。CV-16MEから、KAF1603MEを取り出し、ST7に再び載せてみようかなあ~。
 
パンドラが箱を開くと様々な災厄が出て行ったわけですが、箱にとどまったものもあります。
それがエルピス。最後に残ったひとかけら。
エルピスは、予兆や希望を意味するそうで、まさに最後に残ったカメラにCCD素子を差し替える今回にはうってつけの名称です。
 

と、いうわけで。
実は日曜日晩にはCCD素子は搭載して、映像が出ることは確認していました。
いろいろと数年ぶりだと、接着剤が固まっていたりして、作業完了できなかったのです。
左のはTシロさんに約4万円で売ったST7MEです。ST8XMEを入手する際に売っちゃいました。
1画素0.1円で計算して売りました。もっとも、パラレル機ですからね。制御用のノートPC(旧いDELLのCleron1.1GHzマシン)に、OSの正規ライセンスも付けて、完全動作する状態で売りました。
が、ここのところ調子が悪く、この間、フォーカスモードで2,30分回していたら止まってしまうとのことでした。
基本的に、3年前に修理にだした時に、アナログ基板もデジタル基板も入れ替えているので、基板の問題ではなさそう。多分、シャッター板だろうということで、シャッター板をなんちゃってST8に乗っけていたものと交換してみました。
一応、3時間程動作させてみて問題はないので、okかなぁ~
あとはTシロさんところで動かしてみてもし問題が出るようだと、ちょっと赤道儀から電磁波を拾っているかもしれません。ST7E自体はCE自己宣言しているので基本的にイミュニティ試験はパスしてる筈ですが・・・
電源を別系統にする、赤道儀を接地する等、対策が必要かもしれません。
 
右側がエルピス・・・パンドラ計画の最後の遺産、さいごのかけらとなる機体です。
KAF1600センサを搭載していた場合でも、暗い銀河も十分に捉えられる性能がありましたが・・
逆にこの間の結果が良すぎたので、もう少し本格的に使用していきたいなと思いました。
いくつか問題も残っていたので、どうせ開封して再調整するなら、CCDセンサも交換しちゃおう!と思って。
CVの方は、使用する予定が無くなることと、それと、この機体は過去にStarlight yokohamaさんにEチップ対応に電圧調整していただいた機体・・・非EチップであるKAF1600を搭載するわけにはいきません。
CVシリーズはこれで凍結です(まぁ・・KAF401Eはどこかにまだある筈ですが・・・ますます使う意義が無い)
 

STシリーズの乾燥ですが・・・・調べると、付属している乾燥剤をオーブンで4時間とか書かれていますが、
ボクはそこまでやりません。
湿気が入っているのはカメラ内部ですからね。まずはカメラ内部を乾燥させることを考えるべきです。
専用乾燥剤プラグはオーブンでチンしますが、30分程。表面だけ乾燥さえすればいいやって感じでやっています。
その代わりに、ご覧の様に、ビニール袋にカメラをくるんで、カメラ用の強力乾燥剤を同梱してカメラの内部をよく乾燥させます。
オーブンでチンした乾燥剤プラグもこのビニールの中に入れて、1,2日程放置してから、ビニールを開封せずに、専用乾燥剤プラグをST筐体に組み込みます。こうすることで、結露したことはありません。
夏場等、湿度が高い時は、カメラ用乾燥剤だけでは、ビニール内部の湿度が30%より下がらないことが多いので、二重梱包して対処することもありますが・・・冬場の今ならビニール1枚で十分です。
 
ST7エルピスに期待しているのは、作品作りではなく、星雲巡りに使えればいいかな、というところなので、今回、ガイドチップの同焦点性やゴミ取り等はあまり丁寧にやりませんでした (^^;
まあ、多分、問題ないと思うのだけど・・・・。
明日の晩には組み立てて、完成です。
でも、お天気がイマイチ思わしくないので、撮影できるのはまだまだ先になりそうですね~。
 
 
 
 
 
 
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コメント

No title

UTOさん

こんばんは☆お天気悪いですね…高知もずっと曇っています。
こちらが機材の、オペ台の様子ですか?
科学スキの子のお部屋みたいですね、すごいリアルですね(*"ー"*)
なにがなんだかわからない中、面白かったのは
1画素を0.1円換算する所でした♪(。→ˇܫˇ←。)・・・。

No title

こんばんは
冷却CCDも何れは手を出すことに成るのでしょうか…
湿気対策も大変そうですね…
デジイチも防湿庫のみに頼ってますが、ナイロン袋乾燥やった方が良いのかな?
ぽち

No title

ろざりおさん、こんにちは。
この時期は太平洋側は、もう少し晴天が続いてもいいと思うんですが~
もっとも、ちょっと気乗りしてなくて、晴れてもこないだはサボり・・(^^;
なんというか、これだけは撮りたい!とか、これで撮りたい!と、いうのあるといいんですけどね。ちょっと、モチベーション↓

えっと、あはは、片付けニガテで・・・(^^;A
使った工具類はまだ出しっぱなし~
いえ、一作業終われば、ちゃんと片付けますが・・作業台はなんかこんな感じになっちゃいます (^^;
1000万画素のデジカメでもいまや5万円以下ですからね、、1画素あたり、0.005円かぁ。1画素1万円と言っていた時代が懐かしいです。デジカメに比べて考えると0.1円だとまだちょっと高いんですけど、天体専用機で感度はこれ以上のはなかなかないことを考えると妥当なところかなぁ~と。
交渉成立してよかったです。Tシロさんは凄い写真をこのカメラで沢山撮影されていて撮影も軌道に乗ってきたみたいですから、これで直って使っていただけるといいんですけどね~。
ちょっとこれで直らないとお手上げ~

No title

ぽるこ・びあんこさん、こんにちは。
冷却CCDは冷却CCDでの面白さがありますが、金額も高価ですし、結露対策、カラー画像化のためのユーティリティ類等、いろいろと大変かも・・。
デジイチでしたら、防湿庫だけで十分ですよ~
冷却CCDはどうしても、冷しますから、
メンテナンスで開封してしまうと、カメラ内部に湿気が入ってしまうので、内部をよ~く乾燥させておかないとだめなんですよ。
ちょっと面倒ですね。
冷却デジイチも同じ問題を抱えてはいるのですが、完全密封したチャンバといえども、科学計測用のカメラでさえ数年でメンテナンスの必要性があると言われていますから・・長く使う際にはちょっと心配になってきますね。STの乾燥剤プラグは理にかなっています。

No title

このやり方は以前K原さんから[懐かしいなぁ]教えて貰いましたです。
一度やったことがありますね。

それともう一言、所詮CCDは消耗品、、、とほほ。

No title

「所詮CCDは消耗品」ですね。
昔の一眼レフ(フィルム)でしたら、新品買ったら5年ぐらいは、最低使って、撮影枚数に比例して、現像代、プリント代にお金が消えていったんでしょうけど、デジタル一眼は、フィルム代、現像代がない代わりに本体を1、2年毎に本体を買い換えないと、ダメな雰囲気じゃないですか。結局、お金がかかる。冷却CCDも5年は、持たないような気がします。(買い替えが必要)私のST-7ME(8年ぐらい前?)は、すっかり埃をかぶっています。まあ、普通に撮影して、自己満足する分には、十分なような気がしますが。

No title

CCDチップの換装とは、以前からお話は伺ってましたが、こうやって作業されるところアップしていただくと、とてもとても近寄ってはいけない禁断の世界だと思いました。

No title

あ、そうだ。KAF0402とKAF1602のチップのネジの穴の位置が、微妙に違うじゃないですか? どうやって、KAF1602を固定しました?

No title

メーテルさん、こんばんわ。
K原さん、懐かしいですよね~
8年程前にPranetPro215をお願いした(12mm×12mm 100万画素CCD)のですが、結局、基板作成まではやられていたのですが、そのままになってしまいました。TC215も悪くない素子なんだけど、、結局未だ持ってますが外観見本にしかなりましぇん、、(´Д`。)グスン
あの方がもう少しお暇で天文続けられていたら、ちょっと天体写真の世界も変わったかも。EM-CCDカメラを安価に供給してくれる案もありましたので・・・
仕方ないんですが、う~ん、PlanetPro215は完成させて欲しかったなァ・・。
はい、乾燥方法はK原さんの踏襲です。これ、抜群にいい方法だと思いますよ。みんなやらないのが不思議 (?_?)

No title

階段男さん、こんばんわ。
CCDは消耗品は事実かなァ・・
デジカメもここのところ落ち着きつつあるとはいえ、サイクルが早いですよね。
ろざりおさんが使いこなしているアートフィルタを使った写真をめっちゃ撮りたくなって・・。ドラマチックシーンとか凄いいい写真があがるみたい。今月のデジカメマガジンでも紹介されてますが・・
でも、できたらやり直しが効くのがいいし(今のところEOS60Dのみ?・・・要調査)、かといってEOS60Dはカメラそのものがなァ・・(゚⊿゚)イラネ
モンスター7Dにはアートフィルタ無かった気がするしなァ・・。
あと、できれば普段使いのコンパクトなのがいいし、、まあ、物色だけはして我慢ってケースが多いす。
ボクの天体写真にはEOS40D+NFD328で十分なので。

冷却CCDカメラも、画素数が急激に増えて、狙う被写体(入選している被写体)からして変わってしまいましたね。
O御大の時代とは全く様変わりしてしまいました。

No title

(続き)
一応、天体写真に限れば現行機のスペックはそのまま10年後でも通用すると思いますが、ダウンロード速度がUSB3.0になったり、ひょっとしたら、ワイヤレスUSBで、10年後には、今のスパゲッティコード状態の機材から脱却が図れているかもしれませんね。

No title

Eagleさん、こんばんわ。
いやー、STシリーズ使ってる人にはこれくらい常識ですよ!(半分マジですよ)
自分でメンテナンスしてなんぼのカメラなんで。
やらざるを得ないんですな、これが・・・
SXV-H9も割と自己メンテが必要なカメラっぽく感じました。
FLIやビットランさんは、メンテナンスはメーカさんで、という感じで手が出せませんが・・・
Atikはどうなのかなあ・・。

No title

階段男さん、こんばんわ。
いやー、それがですね、実のところ、刺しただけ~ σ(^^;
ただね、あの部分のパーツ、後日・・・メーテルさんところで立ち上げた7to10掲示板でしたっけ・・あれ以降、自分でバラしたりしてましたが、実は、エツさんが実行しなかった部分までバラしてみたら、アルミブロックは簡単に取り外せることが分かりました。M1.6のタップさえ手に入れば穴あけ加工は可能ですが・・・
単に挿すだけでも、案外実用になりますので、もうヨシにしてしまっています。なにしろ9μ画素ですから、あまりシビアではないみたいです。

No title

UTO さん、こんばんは。
リーズナブルでの、ST7 の輪廻、すごく嬉しいでした。
これからも楽しみたいですね。

No title

K&Rさん、こんばんわ。
いやー、Tシロさんの作品はホント凄いですよ。80年代前半は21cmニュートン使って当時あまりやられてなかった超焦点撮影で銀河を捉えていた超ベテランですからね。ST7MEを譲ったら、凄い写真を量産されてます。またご本人も楽しんで惑星状星雲や系外銀河をいろいろと撮影されていっているので、ぜひまた楽しんでいただけると嬉しいなあと思っています。K&Rさんのお気持ちが良く判ります。
自分が譲った機材を熱心に使ってくれるととても嬉しいですね!

No title

>いやー、STシリーズ使ってる人にはこれくらい常識ですよ!(半分マジですよ)
つぅ~か、某正規代理店じゃなかった、役に立たない取次所は、何もやってくれませんから、自分でやるのが一番。やっている内に、自分でメンテできるようになります。

No title

ガイドチップ用のミラーは、どうやって固定したの?
あれ、メインチップ用のネジと共締めになっているでしょ。
両面テープで、メインチップに固定?(同焦点の調整はできないけど)

No title

階段男さん、こんにちは。
ほんと、STシリーズは自己メンテが基本ですからね、、まあおかげで改造もできたのですけど。
はい、仰るとおり共締めになっています。で、またまた仰るとおりなのですが、両面テープで仮止めを行って、室内で50mmF1.4レンズを使ってルータのLEDを撮像してフォーカス位置調整、概算が決まったところで、スーパーX(低温にも強い接着剤)でカバーを接着していました。なので、ちょっと人様には中身はお見せできない状態になってます(^^;
同焦点化の概略位置はもう大体把握しているので、この辺でいいかぁと今回割り切りで付けてます(でも、問題ない自信アリ)

No title

SBIGは自己メンテが基本とは日本代理店の存在はいったい・・・(^o^;; Atikの日本代理店とはエラく評判が違うようですね。乾燥剤の再生はなかなか面倒な作業ですね。乾燥剤って一年くらいもつんでしょうか。私の冷やしも来年あたりからいよいよ乾燥剤メンテナンスが必要になってくるかもしれません(^^;;

No title

ひろしさん、こんにちは。
いやあ・・別に出来ないなら出来ないんでいいんですが、それを踏まえた価格設定をしていただければ全く問題はないんですけど、、ね (^^;A
乾燥ですが、以前ST8を送ったときに書きました様にタッパに乾燥剤(家庭用で十分)と一緒に入れておくだけでほとんど問題ないですよ。日ごろの保管をきちんとしておけば、かなり持ちます。

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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