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ひさびさのすばる

星はすばる、と言われるほど有名な天体ですが、実はなかなか自分は撮ることがなかったりします ^^;
基本的に長焦点・クローズアップ撮影に力点を置いているので、この種の広がった天体はニガテ、というのもありますが、やはり、反射星雲は、光害地では散乱されてしまい、なかなか綺麗に撮れない、という理由もあります。
M45 ST8300-2019
M45 すばる(クリックでフォト蔵) 2019年10月9日 GENESIS SDF屈折望遠鏡 ST8300M冷却CCDカメラ L=5分×7 R=5分×4 G=5分×3 B=5分×3

10/9は夜半から晴れてきたのですが、酒かっくらって寝てたら、嫁さんに晴れてるよ、と起こされて、少し悩みつつも、久々の晴れですからねー・・。望遠鏡を出すことにしました。
まだ、薄雲が出たりしていたのと、風が強かったのもあって、久々にGENESIS SDFを出しました。
ST8300Mのテストを兼ねて、というのもありますが、L画像は3枚ほど、薄雲で捨てたのもありますが、ちょっと総露出時間が短すぎました、、
なんかイマイチ、綺麗じゃない・・・。
あと、フォト蔵の大きい画像で見ると、右側が方ボケして周方向に星像が崩れているのが判ります。
方ボケ、というには、なんとも急激な変化な気がして、本当に普通のスケアリング不良と考えていいのか判りませんが・・・
イプシロンでも、同じ傾向が見られるので、センサかカメラに起因するものだと思いますが、ここまで急激に悪くなるものなのか・・?もしかしたら、不良品なのかもしれませんが・・・
まぁ、こういうのもあって、ST8300Mはあんまり使わなくなってしまったんですよね、、、
とりあえずはスケアリング調整を行ってみて、また考えてみないといけません。

GENESIS SDFですが、この作品だけだと、青ハロが大きいように思われるかもしれません。
しかし、これは、デジタル一眼レフカメラに比べて、モノクロCCDの方が、よりシビアーだからです。
M45 X-E1-2013
テレビューGENSESIS SDF屈折望遠鏡 フジ X-E1 ぼうらやにて(2013年撮影)

だいぶ前になってしまいますが、X-E1で撮像した例では青ハロはほとんど見られません。
GENTAさんにも以前に伊豆天城天文台で、使っていただいたことはありますが、通常のカラーカメラでの撮影では全く問題にならない高性能望遠鏡です。

しかし、モノクロ冷却CCDカメラによる三色分解合成撮像では、どうしても、色ごとの星像の差が顕著に出てしまうため、ワンショットカラーでのデジカメでの撮影に比べ、もうワンランク上の性能が求められます。

テレビューGENESIS SDFは、蛍石を使ったペッツファール光学系ではありますが、前玉は、LDガラス(新種ガラス・・・高屈折率異常分散レンズではない)。後群の前玉の一番、空気に触れにくい部分に、蛍石フローライトを使っています。(そのため、劣化し難いのが特徴で、中古品でも安心できますヨ)
しかし、色収差補正に限って言えば、やはり前玉がフローライトレンズの製品に比べると、劣ることは否めません。それでも、S-FPL51等の第一世代EDガラスの屈折望遠鏡と比べれば、同等以上の性能はあることは、X-E1の写真からも伺えるとは思いますが・・
性能的には、S-FPL51だったFK01(EDガラス)、S-FPL53のFK03(SDガラス)の間を埋める、FK02なるレンズが当時のオハラにはありました(天文ガイドの吉田大明神の記事では中途半端、というニュアンスで記述があった記憶があります)。このGENESIS SDFのトータルの色収差補正はそのあたりなんでしょうね。
こうなってくると、カラーながらも高感度のASI294Proあたりが気になってくる・・・^^;

あ、今回、紫外線も透過する、トーカイ製試作Type1-Bを使ったことも敗因かもしれません。
通常のIDAS Type2-Bだともう少し青滲みが抑えられたかも?
うーん、でも、やっぱり、カラーカメラで性能が発揮できる望遠鏡かもしれません。
悪い望遠鏡ではないので、もう少し活用したいと思ったりもするわけです ^^;

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コメント

No title

こんばんは。
なかなかスッキリ晴れないですね。
晴れたら起こしてくれる奥様って、なんて素敵なんでしょう^^
ご自宅からのスバル、なんと5分露光じゃないですか⁉︎
冷却CCDだと、RGBフィルターでも分単位の露光が可能なんですね。
自宅でスバルがこれだけ写ると、私だったら大満足ですよ。
明後日あたり、いい星空が広がるかもしれませんね^^

No title

はじめまして、タックといいます。 以前からUTOさんのWebの情報を参考にさせていただいており、大変感謝しております。

TV GENESIS SDF は、私のTV101と外観はあまり変わらないようですね。

TV101は1999年に初めて購入した鏡筒で、部屋の中で大切に保管しているため、なかなか持ち出す機会がありません。アルナグラー曰く 「最もよい望遠鏡とは、最もよく使う望遠鏡だ」 という言葉と完全に真逆な状況になっています。(苦笑)
通常明け方晴れていたらすぐにそのまま使用できるように、べランダに赤道儀と鏡筒(反射系)を載せたままにしているので、ついつい屈折望遠鏡の使用頻度は著しく下がっています。

自宅からすばるが撮影できる環境はうらやましいです。

Re: No title

> タカsiさん、こんにちは。

いやー、1FのPCで突っ伏して寝ていたので、起こされましたですσ(^^;

1回あたりの露出時間ですが、僕は伸ばしても10分までで、普段のオライオンF4.6+SXVR-H694だと3分を基準で撮影しています。
3分でも枚数重ねていけば、十分、銀河の淡い腕まで出てくるので、十分なようです。
感度が一段劣るST8300Mなので、今回は5分としています・・。
これ以上伸ばしても、光害もあるので、あんまり得策ではないかも?と思ってますが、実際はどうかな・・

自宅なので、やはり青色が散乱されてしまい、色味が濁るようです、、やっぱり反射星雲は自宅からは厳しいなぁ・・と思いました。

Re: No title

> タックさん、こんにちは。

コメント、どうもありがとうございます。
おぉ、TV101をお持ちなのですね!101の方は、それこそ前玉がEDレンズになっていて、ED+フローライト(SDだったかな・・)になっていたと思いましたから、色収差はさらに小さくなってると思います。

レデューサのNPR-1073は、TV101用ですが、レンズ構成から多分、前身のGENESIS SDFでも使えるんじゃないかなーと思って、使っています。

外観は細身でスラリ!としていて屈折望遠鏡らしいですよねー。
ちょっとその分、取り回しは悪いですが・・
あと、接眼部も細いので、周辺減光は、他社ペッツファールタイプに比べると大きいかなと思っています(特にレデューサ使用時)
確か、月刊天文だったと思いましたが、記事で、この望遠鏡は撮影するものじゃない、見るものだ!ということでカメラアダプタは借用できなかったというような話があったと思います。
でも、撮影にもなかなか良い性能かと。


僕も同じでして、口径が大きい反射望遠鏡の方が、どうしてもメインになるので、屈折望遠鏡はなかなか出番がないです、、
今回も、1年振りかなぁ、、昨年の観望会で持ち出して以来・・・
もう少し、使ってあげないといけないですね ^^;

>「最もよい望遠鏡とは、最もよく使う望遠鏡だ」
う、うちだとオライオン30cmが・・((((;゜Д゜))))
う、うーん・・でも、そう言われてみれば、そうかあ、、いろいろと不満はあっても、なんだかんだで、30cmで撮る宇宙は面白いと思っていますしね。なるほど・・。

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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