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天文ガイド 2020年3月号 観測の部入選

月夜なので?割りと最近、ここ遠州地方も晴れてくれています。
ただ、風が強くて・・。昨晩も、またオライオンは全滅・・( ̄ヘ ̄;)ウーン
結局朝方まで風があり、ぼうず、でした。
うーん、他にもいろいろとやらないといけないことはあるし、本業も立て込んでいて忙しいので、何やってんだかなー・・と思ってしまいます(´・ω・`)

さて、昨日は天文雑誌の発売日でした。
天文ガイド観測の部に採用されました!
n2359NB.jpg
IDASネビュラブースターNB2-PMとNB3-PMとRGB干渉フィルターで単色像を取得してみました。ネビュラブースターの効果は間違いなくあります。単色像ではまるで違う星雲の様に写るのが面白い。

IDAS NB2-PMとNB3-PMでの撮影結果を応募していました。誌面でもこのフィルタの記事がありましたので、そのおかげかな?という気もしますが ^^; 
いずれにしても、やりたいことをやってできた作品が、入選という形で評価されるのは、とても嬉しいです。

機材ですが、MT160反射望遠鏡に、コマコレクタは、GSO(正確には笠井トレーディングから購入したもの)を使っています。このコマコレは、バックフォーカスが70mm±10mmと長めで、コマコレと冷却CCDカメラの間に、アストロ製フィルタBOXを入れる余裕が出来ます。
このアストロフィルタBOXに、NB2-PMとNB3-PMを交換することで、ピント位置はそのままに、フィルタ交換することが可能になり、利便性が向上します。
ただ、笠井(GSO)コマコレはなかなか性能を発揮することができないでいます。この作品でも、周辺像が流れているのが解ります。また、同じ設定で撮影しても、Lフィルタでは、大きく斜めに星像が崩れガイドエラーのような星像しか結びません・・。ナローで見ると辛うじて、使い物になるのですが、、、F4~F5用とのことで、F6.3のMT160では、ダメなのかも・・。

ネビュラブースターですが、ご覧の通り、モノクロカメラと原色三色分解フィルタの組み合わせでは、きちんとナローバンドフィルタの効果を得ることが出来ます。
本作、NGC2359では、NB3-PM+RフィルタでのSⅡ単色像が大きく描写が変わって面白いですね。
最近のナローバンド撮影では、SⅡやOⅢをビニングして撮っている作例もあるようですが、その場合、HαにLRGB合成しているのかな・・。ナローバンド撮影の意義を半分棄ててしまっている気がします。
もちろん、Hαの快調とナローバンドならではの色表現を主体の作画を行うのなら、効率的なのは間違いありませんが・・。

また、全くの余談になりますが。。。冷却CMOSカメラの場合、ビニングは意味が全くありません。ステライメージで行うソフトビニングと同じS/N2倍(2×2の場合)しか得られません。
この時、もしダーク減算を行うとすると、白点の影響が4倍に(1×1で1画素の白点が、ビニングで4画素相当に拡大されてしまう)なりますから、CMOSカメラでのビニングは全く意味がない事は識っておいた方が良いでしょう。

さて、ネビュラブースターですが、半値幅は約20nmと広めではあります。しかしながら、ご覧の通り、ナローバンドフィルタとしての効果は星雲の写りから問題ないことが伺えます。
また、本作品の撮影日、2019年11月19日は、半月近い月がありましたが、月夜での撮影でも問題ないことも併せて確認できます。

それと、半値幅が広い分、星が写っている上、カラーバランスの崩れが少ないのが印象的で、通常のナローバンドフィルタで、ハッブルパレット合成を行うと、どうしても星がマゼンタに強く偏ってしまうのですが、ネビュラブースターでは、半値幅が広いおかげか、星の色で苦労する、ということが少なく、処理がし易いと感じています。
M42SAO-QHY178C.jpg

以前にも書きましたが、価格性能比が高いフィルタであり、また、通常ナローバンドによるSAO合成に比べて、画像処理も容易、カラーカメラでもハッブルパレットができる、など、ナローバンド事始めには、オススメです。

以下は、落選・不採用作品について・・(ノω-。)
さて、昨年11月は遠州地方も良く晴れてくれました。
おかげで、複数の作品を送ることができました。
n691.jpg
エッジオン銀河のNGC678,近接する相互作用で非対称のNGC680、見事な渦巻銀河NGC691、青色のIC167、といろいろな形状と色彩の銀河が集まった面白い領域です。

最近、流行の?タイトル付けて送ってみました。タカsiさんの淡いよ!が印象的ですが、天体写真も、もちろん、写真作品ですから、やはりタイトル付けは大事だと思うのです(まあ、最近、普通の写真は余り撮ってないですが・・ ^^;)

個人的には好きな星域ですが、これで2回ゲキチン・・。今月最優秀をとられたCCDママさんにぜひとも敵討ちして頂きたい星域です・・

今回、自分としては、こちらが本命でした。
ちょうこくしつ座の銀河でやや低空ながらも、美しい銀河です。

実際、低空の銀河なんですけど、でも、この天体は、それこそ、昔にST-4で撮影した時から・・
n613st4.jpg

目を付けていた天体なのです (; ̄ー ̄川 アセアセ
今回、自分としては満足に足る結果を得ることができました。
ST4撮影が1996年ですから、実に、24年ぶり。
流石に四半世紀近く経過した進歩は見て取れます。もう少し、推敲したいとも思いますが、でも、自分としては、この作品で一区切り、かな、。。。
でも、低空の銀河だけに、ラッキーイメージングでは挑む余地はあるので、やっぱり、再チャレンジするかもです(笑)

n246aoo.jpg
不気味などくろ星雲をAOOで表現してみました。

月夜に試しに撮影してみたのですが、思ったよりもよく写っていたので、ついでで応募。
今回みたいに、ジャンルの違う天体を3点送ることができると、競合しても、どれかでひっかかることも多いのですが、昨今の天気では、これがなかなか・・ (ヾノ・∀・`)ムリムリ

M1inpcat.jpg
中古でインパクトロンCCDを入手しました。古くて重たいカメラですが、感度はさすが!長焦点+インパクトロンCCDでラッキーイメージング,明るいニュートンでカラー画像取得、LRGB合成。互いの機材の長所を活かしたコラボレーション作品です。

特徴ある機材による撮影結果から1枚の作品に仕上げる『秘伝のタレ』方式で臨みました。
インパクトはあるんですけどね・・でも、インパクトロンCCD、今のところ、箸にも棒にもかからないので、どうしたものか、悩ましいところです。
100万画素8μ□、8mm×8mm(2/3型)・・。星ナビの電視の記事にもありましたが、いわゆる1画素1万円(このカメラはもっとしますが)の頃のふるーいカメラなので、さて、どうしたものかなー・・と悩みます。オライオンのJMIのMotoFocuserの接眼部だと重たくて耐えられないしなあ。。
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コメント

No title

こんばんは。
天文ガイド入選おめでとうございます!
もう観測の部はUTOさん専門枠になりつつありますね^^
個人的にはNGC613が良く解像していて美しいなぁ、と思いますが、なかなか選者のトレンドは気難しいですね。。
私もどうにか自宅で銀河をモノにしたいです~!!

No title

天文ガイド入選おめでとうございます~
IDASさんは面白いフィルタをたくさん出していますね、デジカメでも冷やしでも遊べるので、撮影の幅が広がったように思います。
フジからモノクロカメラが出るなんて話もあるみたいですし、ますますナローは盛り上がりそうですね。

Re: No title

> hanaさん、こんばんわ~。

どうもありがとうございます&入選おめでとうございます。
相変わらずのご活躍、流石です。

ネビュラブースタは面白いフィルタで、NB1は、自分としてはちょっと惜しい・・!と思っていたのですが、KYOEIさんのサイトにNB2も出るよ!と書かれていたので、ぐっと我慢して待ったかいがありました。

ナローバンドを身近にする、すばらしいフィルタだと思います。

Re: No title

>タカsiさん、 こんばんは。

どうもありがとうございます~。
昨年11月はホント久しぶりに晴れてくれたので、いろいろとやりたい事をやってました~ ^^;
NGC613はやや低空なのですが、魅力的な銀河ですので、ぜひ機会がありましたら、狙って敵討ちしてください!!m(_ _)m

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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