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ASI1600MM-Coolテスト画像2 トールのヘルメット星雲

土日は疲れ果ててましたが ^^;
仕事があると、多少はやる気が出てくるといいますか・・
せっかく望遠鏡を出しっぱなしにしてあるので、なんにもしないのは勿体ないかなーと思って、セッティングしてきました。
もっとも・・・GPV予報でもそんなに強い風ではないんですけどね・・やっぱり、風があるとオライオンはブレブレのダメダメです・・(;´д`)トホホ…
月夜ではありますが、エリダヌスが西に来ているので、銀河巡り、と思ったのですが、まぁー・・甘くはないですね、、、(T_T)
うー・・ん、自宅を建て替えてから、3回めの冬。でも、ここまでダメだったことはなかったと思うんだけどなぁ・・。
こりゃ、来年からは、風の影響を少しでも受けにくい機材・・例えば、VISACを使ってみようかな・・
再考する必要がありそうです。

さて、本題です。
ひろGさんからお借りしているASI1600MM-Coolのテストで撮影した、トールのヘルメット星雲です。
トールのヘルメット

MT160反射望遠鏡 Teleskopコマコレクタ
L=3分×16 R=3分×5 G=3分×6 B=3分×5コマ

割りと短めの露出時間ながらも、CMOSカメラの低ノイズ特性のおかげか思ったよりも綺麗に仕上がったように思います。

あ、前回のLeoTriplet同様、Gain0,Offset15の設定で、ゲインはあげてません。
とはいえ、これだけ写っているので、ゲインはたぶん、ほとんど意味がありません。
少なくとも、ウチの地方都市の光害地での撮影であれば、完全に意味が無いと思います。
本気で暗い宇宙なら、ゲインを入れる必要性が出てくる可能性はありますが・・?
まあ、ゲイン上げても、QEが向上するわけじゃないですしねぇ・・

ゲインを上げることで想定されるのは、
・リードノイズは低下する(短時間露光ラッキーイメージングには有利→長秒露光、ましてや光害地では無意味。光害というゲタというか底上げ(厚底シューズと同じ感じ。あれは基礎レベルで向上があるから禁止なのかねぇ・・。メーカサイドや使い手の努力があってこその面もあるので、問題ない気もするのだけども・・)があるのでリードノイズよりもDレンジが大事になる。

なかなか、伝えるのは難しいのですが、CCDやCMOSってリードノイズが支配的な環境だと、光害が助けになるんですよ。ダークが潜るToupCamだと理解しやすいのですが・・(Tezさんドライバで解決してますので、これはこれで、AR0130センサの実力を発揮させてみたいとは思ってます!)
原理は違うのですが、銀塩フィルムの前露光と同じでして、意味合いといしては、超像感に近いのです・。
でも、CMOSはリードノイズそのものが小さくなっているので、これまた体験し難い・・。
KAF8300Eで、Hαフィルタくらいだと、意外と効果があるように感じますが、気の所為と言われたら、その程度なんだよなぁ・・・。
それこそ、3.5nmとか半値幅が超狭くなってくると、あれ?月夜の方が綺麗じゃね?みたいな電視体験が出てくると面白いのですが・・( ̄  ̄;) うーん

・ダーク減算の精度(ダーク減算後の誤差といいますか・・)は悪くなる。がセンサに依る・・ランダムノイズが多いS社センサの一部では致命的な損失になる・・(処理方法でリカバーはある程度できると思う・・が、だったら、ゲイン抑えて撮った方が得策じゃ・・?)

・ダイナミックレンジは確実に減少する(光害地では不利)

といった感じですが、ASI1600MM-Coolに関しては、自分の感触だと、ゲインってあんまり関係ないかなぁー・・
オフセットは大事ですが、それでも、デフォルト(確か10)でも、最小値は17でしたから、データが棄てられていることはなかった。
ASI120MMの初期の頃って、2013年ですから、もうかなり昔。
CMOSカメラのイメージセンサはもちろんですが、ソフトウエア的な設定値もしっかりとしてきているのではないかと思いました。(どう設定しても、ちゃんとした結果が得られる)

もちろん、設定値は追い込むことで、センサ性能をしっかりと活かすことができます。
でも、天体写真的にはそれがベストな方法かというとそうでもない・・というのがまた悩むわけです。例えば、FlatAideProの飽和復元合成を使うのが前提だったら、ゲイン落としてDレンジ確保なんて意味ないですもん。
じゃあ、逆にゲイン上げて撮って意味ありましたか・・?とは聞いてみたいデスが・・
(いや、まぁ、自分でやってみればすぐ解る事柄なんですけど・・・。ただ。UnityGainとGain0で撮った感触からいえば、意味がない・・ですね。ウチの環境下では、光害がありますから・・)
観賞用天体写真に於いては、どう処理を行っていくか、でも、カメラ設定が大事になってくるので、結局のところは、画像処理も含めて、撮影時にどういう狙いでどう撮るか、というのが大事。
ただ、センサのQEは変わりませんので、実際のところゲイン云々は使い方次第で、効果は間違いなく限定的なのです・・
逆に言えば、ゲイン設定って、そんなに有意差が生まれることはないんじゃね?と思ってます。
(もちろん、ナローバンド+新月期とか、超暗い宇宙では、その限りではありません・・・自分の環境外ですので、その点はご自身の経験がモノを言う領域です)

現時点で、自分が確認している範囲内では、ゲインは0でも十分かな、というところです。


話は変わりまして・・。昨日の例会の話。
フィルタホィール
フィルタホィールを変更し、フィルタ装着も行っておりました。
タカさんの遺品は、ビットラン社のBN-82なのですが、このカメラを売却して、イプシロン250をもっと使いやすくしよう!という案もあるそうです。
しかし・・うーん、ビットランの冷却CCDカメラ・・・。
フルサイズ、1600万画素というのは、のんたさんのお使いのFLIのカメラと同じセンサーですが、ASCOMには非対応ですし、、、
Tezさんもちょっとおっしゃってましたが、どれだけ価値があるかどうか・・?
うー・・ん、QHY600とかフルサイズBSICMOSが思ったよりも安価に提供されている昨今ですから・・・。
ましてや、GENTAさんがバックフォーカスを極限まで調整していて、新型補正レンズの作例よりも星が丸い作品を作っているので、僕としては、このカメラはこのまま活かすべきだと思う・・・(と、いうかGENTAさんの作品が、衝撃的過ぎた面はありますが・・この望遠鏡で、ここまで性能を引き出した作例は無いと思います。Kボタさんの作品に匹敵すると思いました。新型補正レンズを使ってもここまでの作品を見たことがない・・もっとも、新型補正レンズはお使いの方自体が限られますから・・)
まぁ、今回、フィルタホィール変えちゃったし、BFも、星像も変わるのかもしれません。
またイチから、ですかねー・・(; ̄ー ̄川 アセアセ

いい望遠鏡なので、みんな使いたい。のは理解できるので、あとはデジカメで最適設定を作って、Tリングで各メーカカメラに対応、というのが一番、いい希ガス。
未改造デジで最適調整して目印付けて。念の為、他社製(ニンジャS裏さんのPENTAXとか)でも性能確認して、Tマウント準拠(BN-82はシムリングでピント確保・・?性能出ないかなぁ・・?)での環境を整えれば、良い気もします。
まあ、自分、部外者ですから、外から見た勝手な言い分ですが・・。
BN-82もタカさんの遺産ですし、今となっては、なんですが、手放すにしても時期を失してしまっていると思う。なら活かす方向で考えるべきじゃないかなぁー(とは一応例会でも言いましたが・・)

天体写真のフォトコンテスト自体は、A4サイズの規定がある限りは、画素数としては、明視の視野でみるなら、最低限600万画素、ですからね。
1600万画素は十分すぎる画素数ですしね。


卓球仲間
ついでに、卓球仲間との乾杯の写真です ^^;
土曜日に新年会。まぁ、もう2月なんだけど・・w
でも、まあ、こういう場があるのはやっぱり楽しいですねー。


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コメント

今回の記事も色々な示唆に富む内容で勉強になります。

こちらは「まとらぼ」呪文を用いてまともなノイズ解析遊びを始めたばかりですが、ASI1600mmはピクセル毎にリードノイズが大きく違っていたり、クールピクセルの分布に偏りがあったり・・・で収集がつかなくなってます。

とは言え、あるゲインで突然ノイズが減ったり、bit数がガタッと落ちたりするASI294MCに比べると、各種パラメータの設定影響は穏やかだと感じています。

取りあえず「ノータッチガイド」「露光は30秒」「ダークやフラットは無尽蔵に撮れる」「田舎の市街地ニワトリのみ」という特殊条件下での『パーソナルリアリティ』を見出したいと思います。

※ところでASI1600の輝度値って、どうがんばっても16よりも下がらない気がするんですが、そちらの環境ではどうですか??

Re: タイトルなし

> あぷらなーとさん、こんばんわ。

記事、自分でも確かめ切れないことが多くて、経験からこうではないか、と、思うことはあるものの、実際には気象条件のファクターの方が大きくて、なかなか難しい・・
逆にカメラの設定なんて、その程度なのかなぁーと思いつつ、やっぱり悩んじゃう。

ASI1600MM、ダークやBIAS見てしまうと、ピクセル毎のムラが大きくて、ちょっと心配になってしまいましたが、実撮影する分には(心配なナローは未だ未処理ですが・・)、思っていた以上に綺麗で、いいカメラだなぁーと感じてます。
おっしゃるように、デュアルゲインAMPの機種に比べると、素直なんでしょうね。


> ※ところでASI1600の輝度値って、どうがんばっても16よりも下がらない気がするんですが、そちらの環境ではどうですか??


言われてみれば、一番最初にオフセットの設定値だけは決める為、室内でダークを取得したのですが、Offset0設定で、最低値17だったと記憶しています。
そうすると、ベースレベルはちゃんと潜らないように設定はしてあるんですねぇ・・。


お返事ありがとうございます。
ASI1600MMの最低輝度値の件、潜らないようにされているのなら嬉しいのですが、どうも輝度値16未満のデータが全部潜ってしまってる印象を受けました。

https://apranat.exblog.jp/30555886/

Re: タイトルなし

> あぷらなーとさん、こんばんわ。

そういえば、以前にこの記事拝見させていただいていたのでした・・すっかり忘れてた・・(;´д`)トホホ…
そもそも、なんで16bitに伸長すんでしょうねぇ・・
でも、改めて拝見して、65536÷4096=16 なるほど、と納得。

データが潜るのは大問題ですから、Offsetを15にあげて、約250にしたのは正解かなー・・(でも、これも仮に256÷16=16となーんかいやーな数字・・ ^^;)

UnityGainにするとOffsetも少しは数字が上がってましたよね・・^^;
個人的には、ディジタルカメラで、ましてや、バックグラウンドの上に天体情報が乗る天体写真では、UnityGainが良いとは考えてませんが(過去の冷却CCDカメラのADUから考えて、になりますが・・)、やっぱりひとつの目安として、メーカさんが呈示してくれているのは悪くはないとは思うんですよね・・。



No title

トールのヘルメット星雲緑が綺麗ですね。よく写っていますね。
彗星以外で緑色の星雲ってなかなかないので今度狙ってみようかな...。

ε-250Cはヘリコイドなんですね。ヘリコイドはたわみとか荷重に強いものの、εの微妙なピント合わせ(LRGB毎に多少異なる)にはやはりASCOMの電動フォーカサーが欲しいですよね。接眼部を思い切って変えてしまうのも手かと思いますが。あれってASAと同じく接眼部は3インチですか?

Re: No title

>のんたさん、こんばんわ。

ひろGさんのZWOフィルタセットで撮影するとOⅢは強い緑色に発色するようです。
銀河の色合いは抜群ですが、惑星状星雲や散光星雲などではこの発色は好みが分かれるところかもしれません。


イプシロン250は、回転ヘリコイドのものとラック&ピニオンのものとがあり、今となってはラックピニオンの方が潰しが効いて良いですねー。
接眼部を交換する案も出ているみたいですが、恐らく、タカハシ独自規格だと思います。で、接眼部交換の場合、補正レンズをどこに設置するか・・
自分のイプ200でも、バックフォーカスのシビアさを感じてるだけに、適当な位置に置いて性能が出るとはとても思えませんから・・・
βSGRを装着するのが一番の解なのでしょうが、価格が・・という感じのようです。

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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