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干潟星雲食 2020/3/17未明

この週末はお天気悪そうです。また、新型肺炎ウィルスのせいで、首都圏は外出自粛要請がでています。神奈川の実家に行くことも考えていましたが、さすがにこの状況下では・・ね・・。
この週末は大人しく溜まってる画像の処理かな・・。

さて、去る3月17日未明は、干潟星雲の直上を月が通っていく珍しい?現象がありました。
たまたま、ステナビ見ていて気がついたのですが、俄然やる気に火が付いて撮ってみました。
干潟星雲食2020-0317
干潟星雲食 2020年3月17日未明
GENESIS SDF屈折望遠鏡 NPR-1073レデューサ使用 Astrodon Hαフィルタ 1秒×30コマ

さて、このような食現象は様々なアプローチがあります。
とりわけ、天体写真の場合、星雲部分は月がいなくなってから撮影して、コンポジット合成、なんてのは海外だけではなく、国内でもすばる食などで過去入選作で拝見したことがあります。
(相当昔の天文ガイドだったと思いましたが、根性入った銀塩フィルムでの多重露光作品は素晴らしいと思いましたが・・努力賞だったかアイデア賞となってたかと・・。たぶん、1991年前後)

デジタル時代では、天体写真はコンポジット処理が前提ですし、多段階露光など、さまざまな表現方法、アプローチがあるとは思います。
しかしながら、合成写真と言われないようにするためには、コンポジットは行うとしても、個人的には1発撮り、露光時間で月と星雲のバランスをとって、撮影するべきかな、と思いました。

CMOSカメラはその低ノイズ適正もあり、ダイナミックレンジが大きい製品が多いです。
また、極めて高いQEと合わさり1枚あたりは短い露出時間であっても淡い星雲像を捉えることが可能になっています。
そこで、今回は、月明かりを抑えるためにHαフィルタを使用し、また、露出1秒で30コマコンポジットして表現してみました。
月面くらいは多段階露光すべきだったかもしれませんが・・・思ったよりも月の移動も早かったことですし、やはりあからさまな合成写真にはしたくない。
結局は中途半端な感じになっちゃいましたかねー・・
でも、CMOSカメラの可能性を感じる写真ではないでしょうか。

ただ、欲を言えば、望遠鏡は4枚玉のペッツファール光学系の上にさらにレデューサまで入れていて、そのせいで、逆光に弱くなってしまっています。
この点では、屈折望遠鏡直焦点での撮影か、あるいはマスクトフニュートンなど、コントラストの高い光学系であれば、もっと良く写ったと思います。
まあ、、手持ちで良い望遠鏡がないので仕方ないですが・・・逆光に強い光学系というのも条件次第では大事かなーと思いました。
思い起こせば、2009年。皆既日食。このために、銭星66SDを購入したのは、まさにコーティングの良さとシンプルな光学系だから、なのでした(周辺像は想像以上に崩れましたが・・)
まあ、あのときは結局、曇っちゃったし、重たい銭星66SDは持っていかなかったんですけどね・・。
M8ME-SN10.jpg
ステラナビゲータ10による状況
このように写すには、もう一段、CMOSカメラの進歩が必要でしょうね・・
ワンショットカラーで、高QEそして、大事なのが画素ピッチ。CMOSは画素ピッチが細かい製品が多いのですが、やはり大きなダイナミックレンジを得るには、それなりに大きな画素ピッチが必要です。
現行、市販されているカメラでは(工業用は別として)、なかなか良いCMOSカメラが無いのは、少し残念です。
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コメント

No title

どひゃあ!この月齢でM8と一緒に写せるとは
何と言う技術・・・
恐れ入りましてございます<(_ _)>

マヂ?

うえええぇ。こんなの、同時に写せるもんなんですね。しかも露出1秒て…。普通なら、やってみようとも思わないかも…。

でもこの感じなら、もう少し月が細いときにチャレンジしてみたくなりますよね。む?ここまで近づくことはそうそう無いか…

Re: No title

> ホシミストさん、こんばんわ。
カメラが良くなってますからねー。
あとはHαフィルタと合わせて、なんとか・・って感じでした。

Re: マヂ?

> 玄さん、こんばんわ。
ラッキーイメージングでの経験から、1秒露光でも結構写るだろうということで、狙ってみました。
おっしゃるように、もう少し月が細いともっと面白いと思います。
実際、月が星雲・星団に近づくのって、どれくらいあるんでしょうねえ・・
今回、たまたま、ステナビ見て、何撮ろうかなーと思ってたら、ちょうど隠される感じでしたので、狙ってみましたが・・
球状星団とか面白そうですよね。

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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