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ST10XMEはノイズまみれ

いいお天気です。
子供を連れて公園へ・・と思っていたら、すでにママ友さんと先約があり、、、一人、お留守番です(´・ω・`)ショボーン
いや、まあ、自分の事ができるのでいいんですけどね、、、(負け惜しみ)

と、いうわけで、朝からST10XMEで撮影したデータと戦ってます(笑)

CT12wST10XME.jpg
CT12とST10XME
組み合わせとしては、初組み合わせかな?旧Orion30cmF4では、ST8XMEから実用化の目処を立てたのである意味、手慣れてるカメラではあります。
セルフガイドは、思った以上に安定しており、とりわけ、この風だと旧Orion30cmF4+SXVR-H694だと全滅コース!!という風(と、いっても、微風なんですが)でも割と無事追尾してくれたりしてくれました。
ただ、LRGB撮影すると、ガイド星が、LとRGBで極端に輝度が変わることもあり、ガイド星をロストすることもしばしば・・・。
今回も上手くいったようで、上手くいかなかったって感じです。LとRGBを切り分けてそれぞれ撮影する分には上手くいきそうな気がするので、このあたりは運用方法にも一考が必要かな、とは思いました。

ST10XME-Noise.jpg
ST10XMEのノイズ
さて、ST10XMEで苦しいな、と思うのは、ノイズの多さ、です。
ST10XMEに限らないのですが、どうも旧STシリーズでは、使用しているうちにCCDがダメージを受けて、カラム欠陥が生じてくるようです。
これに対しては、CCDOPSやMaxImDLに補正機能がありますので、これらを丁寧に充てていくことで補正可能です。が、これがまた簡単なようで難しい・・。
MT160で入選したのは半年ほど前?気温が高めだったころです。この時に補正パターンデータを作って保存はしていたのですが、今回、それを適用しても上手く補正ができていないようでした。
また、これは自分がサボってるだけですが、BIASとダークのデータが古いせい(2、3年ほど前のデータで補正)で、ミスマッチングがおこって、ダークの白点も多々残っております。

そのほか、ブルーミングなどの対応も必要で、朝から処理しているのですが、どうにもコンポジット後のS/Nが悪いため、補正パターンを作り直したりしていて、ようやくコンポジット後のデータがなんとかなる程度までなったのが今の時間・・ですよ、、。
CMOSイメージセンサでは原理的に、カラム欠陥は発生し難い(カラムADC機は、一概にそうとも言い切れませんが)のと、ノイズ自体が少ないので、こういう苦労とはほぼほぼ無縁じゃないかなーとは主ます。AMPノイズはまあ、別の処理方法が必要かもしれませんが・・。いくつか自分にもアイデアはあるのですが、実際にそういうAMPノイズがキツイカメラを持ってないのでなんとも・・。

いずれにしても、このようなノイズは基本的には、コンポジット前の1枚データで対処するのがベストです。それで、あれこれやっているうちに気がついたらこんな時間ですよ、、。
まあ、それでも。苦労してでも、ST10XMEの高感度特性は魅力があり、また、良い結果も出てますしね。腐っても鯛ではないですが、いいカメラであることは間違いありません。
借り物ですが、今後もAO撮像も含め(せっかくアトラクスの極軸をあわせ込みましたしね)、使っていく気満々です (^_^;)

デジカメは映像エンジンがノイズのお世話をしてくれるのですが、それとは全く反対の性格のカメラが、ST10XMEという感じでしょうか?
自分で丁寧に補正しないとダメです。

でもやっぱり、いろいろなカメラで撮ってみるというのはいい勉強というか経験になりますね。
あと、CCDはやっぱりオンチップビニングが大変効果的で、構図決めとか3×3ないし4×4ビニングで1秒露光で13等級の銀河が見えないということはほとんどありません。
しかし、CMOSのASI1600MM-Coolではデジタルビニングで3×3にしてもS/Nが3倍しかあがりません。CCDなら9倍です。4×4なら、CCD 16倍に対して、CMOS 4倍・・・
差が圧倒的です。構図決定に関しては、デジカメに近い印象で時間かけて撮って決めるって感じで、旧来のCCDユーザからするとまどろっこしいことこの上ありません

逆に言えば、デジカメからカラー冷却CMOS移行組は、撮影時には不便さはほぼほぼないと思えます。後処理では映像エンジンの効果がないので、色が出にくいとか、ノイズが、とか問題点はあるかもしれません。

S社を始め、各社CCDの生産は打ち切る方向のようですから・・・手間でも今後はCMOSに慣れていくしかないのかな、、。使い勝手を始め、自分の用途だと、SXVR-H694が今後もメイン機を務めるのは間違いないところ、ですが、、、

QEが向上してきている冷却モノクロ裏面照射CMOSカメラについては、画素ピッチが4μ前後であれば、当然、置き換え対象になります。ビニングが出来ないことでの運用面のマイナスはあっても、最終的なアウトプットが良ければ、そこは受け入れるべきですから。実際、ASI1600MM-Coolも構図決めは時間かかりますが、最終結果は思った以上に良いです。

ASI294MMについては個人的には期待はずれで残念です・・
カラーについても、ASI533の方が感度が高そうなのもあらためて納得です。
別にQuadBayerセンサでも構わないのですが、フォトダイオード自体の面積が小さくデジタルビニングしていたとなると・・・。ちょっとね・・。
いや、まあ、本来なら、使ってみてから判断すべきなのでしょうが・・・

なかなか天文向きカメラを考えると適したカメラって少ないかもしれませんね。
あとCMOS画素ピッチが高精細化に向かってきているので、必然的に、カセグレン系よりも、ニュートン系や、RASAのようなアストログラフ系に有利になってきましたね。
もちろん、9μ□のCMOSカメラも存在するので、シュミットカセやRC系ユーザの場合は、こういう方向性もぜひ検討してみて欲しいかな、とは思ったりもします。



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コメント

No title

ご無沙汰しております。いつの間にCT12導入したのですか!
やっぱりCCDのが使いやすいですよね。我が家も2台あるCCDが1台は完全にアウト、1台は欠陥が増えてきてCMOSに切り替わりつつあります。
ところでASI294MMのどこがUtoさんの期待を裏切ったのでしょうか?

No title

こんにちは。
冷却CCDは管理がいろいろ難しそうです、。
いーぐるさんと同じで、294MMの期待外れポイントはどこでしょうか?
私は294MMのダークが合わなくて難儀しています。。

Re: No title

>いーぐるさん、こんばんわ。

CT12は今年はじめくらいから打診があり、破格で譲っていただきました(^o^)
CCDに限らないのでしょうが、たまに電気を入れてあげないと壊れますよね、、電子機器・・。

ASI294MMは、ICX492センサなので、画素ピッチが細かすぎて、自分のオライオンやイプシロンとはベストマッチではないんですよ、、ビニングされても、CMOSはCCDと違ってS/Nが上がりにくいし・・


Re: No title

>タカsiさん、こんばんわ

画素ピッチがIMX492で細かすぎるのですよね。それでも、294MCなどはQuadBayerでも感度が高いので、それなりに良いものだとは思います。でも、各所の作例で294MCより533MCの方が感度が高いように感じるのは、やっぱり実際の1画素あたりのフォトダイオードの大きさが効いているように思います。

なので、値ごろ感はある294MCも、ちょっと自分の購入候補からはちょっと外れるかな、、
どうせ買うなら、自分の機材の性能をフルに引き出してくれるカメラが欲しい・・。

No title

目的次第ですが、解像度より極限等級の方が天体「観測」には重要に成ります。すると宇宙の背景放射3KとのS/N比を稼ぐにはF値は暗く、焦点距離は長い方が有利…ということでプロの西はりま天文台やすばる望遠鏡のカセグレン焦点やナスミス焦点はF12とかF15に成ってます。(サーベイ目的の主焦点は別。特に木曽シュミットの巴御前とか)
こういう焦点には裏面照射CMOSでも構わないからモノクロで画素ピッチの広い画像センサが欲しい。とはいえ半導体は量産してナンボなので、民生用の、スマホ用のセンサに開発予算が行くのは仕方無いのかな。

Re: No title

>Kaz1995さん、こんばんわ。
F12~F15、なるほどです。

Hyper Suprime-Camのセンサの画素ピッチも15μですが、これは直焦点での使用かな?
Tomo-e-Gozenも、19μのC社センサー使ってるんですよね。
基本的に天文学では、やはり画素ピッチが大きいセンサが好まれてますよね。

ビットランから、Canon19μ□センサを使ったカメラが出てますので、誰か天体写真にも使ってみませんかねー・・

No title

ST-10XMEはノイズが多いのブルーミングがネックですよね。結構SBIGは電源の配線を変えたらダークが合わなくなっちゃうので、撮影終了時に5枚だけでもダークをとっておいたほうがいいですね。最悪合わない場合何とかそれで行けることが多かったです

Re: No title

>MIKさん、おはようございます。

電源の件、げげっ、そうなんですか(◎-◎;)!!
ただ、ノイズは多いんですが、1枚画像でのS/Nをみると、感度の高さを感じさせてくれます。
良いカメラを貸していただいて感謝です!

No title

ST-10XME高感度なのは良いですが、ノイズが多い....これちょっと多すぎですよね? 経年劣化でノイズが増えている(欠陥画素が増える)のでしょうか?
以前ninzyaさんからお借りして撮った時はこれほどノイジーではなかった印象です。
MIKさんの話にもあるようにバイアスの取り回しはシビアそうですね。

Re: No title

>のんたさん、こんばんわ。
STシリーズは、後期型はノイズも少なくなって良くなってるのですが、2006年より古いものかな?だと、割と手実装で電子部品がつけれている感じで、パラレルポートやUSB初期の前期型だともともとのノイズも多く、経年劣化が大きいように感じています。

ただ、ダーク(BIAS)起因なので、ちゃんと補正すると、星雲自体はS/N良く写ってたりするので、また悩ましい (^_^;)

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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