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守破離

先日の続きデス。
天体写真の画像処理、とりわけ冷却CCDカメラ画像では、まずデータを取得したら、1次処理と呼ばれる補正処理と、いくばくかの原則的な処理を施していきます。ここまでが画像処理で、画一的な作業を行うので、データ処理と呼んでも差し支えないかもしれませんね。

そこから、感性の赴くまま、様々な処理を加える・・とりあえず一般のデジカメに倣ってレタッチと呼びましたが、作品化すると言う方がしっくりとくるかもしれませんね。
その2つに大別できると思うんです。

どちらが大切か?というと、結論はどっちもすごく大事なんですが、最近では、特に前者に着目されて取り組まれている記事は多いので、いくつか紹介しますと


CCDママさんがResamplingによるコンポジットの違いについて書かれてますし、


おなじみ、グレーテルさんはResamplingによる違いについて、詳説されてらっしゃいます。

さらに重要なフラットフレームについては、よっちゃんが、とりあげたばかりです。


このデータ処理部分は些細かもしれませんが、後処理ではリカバリーできない程、大きな差になって響いてくることが多いです。
地味だけど、重要なのがデータ処理部分です。それ以前の撮影についてはもっと重要で、その重要性はよっちゃんが熱心に過去に述べられてますので今更言う必要もないでしょう・・
とにかく、天体写真って、上流で苦労して対処するほど、良い結果が得られますよね。

でも、すべてを完璧にこなすのはなかなか大変です。
多少の問題があっても、後処理でリカバリー(誤魔化すとも言う ^^;)しようというのも大事な考え方だとも思います。

前置きが長くなりましたが・・・・データ処理部は、すでに上記ブログで詳説されてしまってますので (^^ゞ
こないだのカラーCCDでの例をとって、あとのレタッチ部分の紹介だけさせていただこうと思います。

コンポジット合成を行ってデジタル現像を行っただけの写真です。

これを、いろいろな処理を加えた結果どうなったかというと、

こんな感じです。

ずいぶんと見映えの点では改善してきたとは思いませんか?この様にレタッチの部分では、よりダイナミックな処理を作品に反映できます。
撮りっぱなしの写真ではなく、作品として完成させる為に、魂を入れていく・・・作業ですね。(ちなみに、コレはタマシイ入れ損なっちゃいました。星がデカすぎ・・これを直すにはステライメージの段階から星マスクしないとなあ・・・応募はしないので処理しなおすつもりはありませんが・・・)

何をやったかは、すぐに類推できるとは思いますが・・・
基本的には、
・彩度強調
・強調処理
・背景ぼかし
の3つの処理をほどこしています。
これは、こうやって、こうしました、と手順を紹介できると一番いいのかもしれませんが・・・
実は、まだまだフォトショにゃ慣れてないということもあって、毎度、どたばたしながら画像構築していることもあって、とてもお見せできるものでは・・って感じでして・・ (^^ゞ ほ、保留でお願いします・・・
もちろん、レイヤーマスクも使ったり、合成割合変えたりして(毎度、四苦八苦して ^^;)ます。
この部分は完成だけではなく、作品意図等も込めていく作業になるので、どうしても、毎度、変わってしまうとというか、上手くいかないというか・・・苦しんでる部分デス・・(^^ゞ

強調処理も、フォトショだとスマートシャープが悪くないですが、マキシのを適用してみたり、いろいろと試してます。
ぼかし系は、NeatImageの他、たまあにノイズ忍者、AstronomyToolsのDeepSpaceNoiseReductionも使うことがありますが・・・AstronomyTool系はぼかし過ぎるんですよね。
マキシのLowPassフィルターも場合によっては悪くないですよね。

結局のところ、あっちのソフトのこの機能と、こっちのソフトのこの機能の画像を利用してるって感じで、
Eagleさんがお好きなそばで言えば、フォトショは言ってみればつなぎの部分になるのかもしれません。

ホントは、そば粉100%でストレート勝負もしてみたいのですが・・・。
きたさんのNGC4725はすごかったなあ・・。表現上の工夫はもちろん、されてますけど、ストレート真っ向勝負!って感じです。さすがに機材も素晴らしいものですが、それを使いこなすきたさんもスゴイ!
結構、大口径って大変だと思います。
とりあえず、豪速球を持たない身としては、隙をついてなんとか三振をとらないといけないですから、レタッチでなんとか少しでも見映えよくして完成度を上げていかないと、と最近思ってマス。

昔からの冷却CCDカメラ使いは、主に、データ処理部が得意で、作品化はややニガテ(不慣れ)。
デジカメからの方は、後半のレタッチ・作品化の部分に長けている印象があります。

守破離という言葉、ご存知でしょうか。
守=まずは決められた通りの動き、つまり形を忠実に守り、 破=守で学んだ基本に自分なりの応用を加え、 離=形に囚われない自由な境地に至るというものである。 (Wikipediaより抜粋)

もともとは、千利休が茶道で初めて使った言葉だそうです。
つまり、守でステライメージ(守テライメージ・・^^;)で基本を培い、破は、マキシや他のソフトを検証しつつ応用力をつけ、そして、離。レタッチソフトをつかって既成概念を越えた様々な処理を加えて作品にしていく・・
という感じかな。
結構、天体画像処理にピタリ!と来る言葉かなって感じがしませんか?







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コメント

No title

きたさんのNGC4725はすごく美しいですね。守破離の離の部分の感性なんでしょうね。色バランスを取って見ると美しくなくなり科学写真みたいになりますし、なんか絶妙です。あんな感性がほしい。

No title

千利休と言えば、「無作為の作為」という茶の精神でも有名ですね。
天体写真作品にも通じることなんでしょう。

僕は銀塩時代から画像処理依存派で、PCを使ったレタッチは得意なものの撮影は二の次で、ピント以外はあまり重要視してませんでした。撮影なんか適当でも画像処理で何とでもなる、と勘違いしていた部分があります。

けど、それを戒めここ1~2年で大きく変える努力をしました。
もう画像処理だけの人とは思われたくないです。

>とにかく、天体写真って、上流で苦労して対処するほど、良い結果が得られますよね。

まさにその通りですね。
撮影でも、撮影地選定から始まりますし、処理でもステライメージなどで行う初期段階が一番重要ですね。

フォトショップで苦労されているようですが、僕の経験ではレベルが上がれば上がるほどシンプルで合理的な処理(誰が聞いても納得しやすい手法)を選択すると思います。

No title

守破離...人間長くやってきましたが、初めて聞く言葉です。そして天体画像処理への解釈が、本当にドンピシャリです。
これでいくと私は、破の道に入ろうとしているけど、まだ門戸が開かれずに、扉の節穴から覗いているって感じで、実感に本当にドンピシャです。
今週末は、グレーテルさんのところで感じた破の領域の宿題を勉強してみるつもりです。

No title

「守破離」これもいい言葉ですね~。いい仕事してますねぇ~の着物の人が言いそうですが・・・。
ネットって断片的な情報が多いので、改めて一連の流れで解説していただけると分かり易いです。
自分がどのレベルなのかが分かってきますし、自分に足りないところも見えてきます。
先を進む上級者の方達は、新しい画像処理方法を検証しながら作品を作っている感じですね。
真似をしないといけませんね。

No title

こんにちは。リンクして頂いた「Resamplingによるコンポジットの違い」画像をなるべく忠実に作り直してみました^^

なるほど守破離なんですねー、私はまだまだ「守」を勉強していかないと・・今回もつくづく感じました。

No title

う~~ん奥が深い言葉ですね。新しい事を始めるにはまず基本をしっかり勉強しそこから別世界を切り開いていくと言う感じでしょうか?
ずぼらな私にはなれそうも無い世界です^^;

No title

UTOさん おはようございます☆

静かに語るカンジがいいですね。。。
でもしっかり「守テライメージ」o(*^▽^*)o~♪

断捨離というのも最近はやってますね。。。
自分は↑が必要なのかな。。。デス♪

この記事に・・・☆!!!

No title

撮影してデータ処理して作品化、ですか。なるほど。

リカバリーとは基本的に何かと引き替えに何かを補う事でしかないと思うのですが、それでも限られた情報のバランスをとる見極めに長けた方は魔法のごとく見事な作品に仕上げてしまいます(ほんと、素直に尊敬します)。
でもそれだけの技術があれば、一見して非の打ち所のない素晴らしい撮影データであっても、例えば有り余るSNを解像感や色乗りに変換したり、あるいはさらなる淡い部分の描出に回すことも可能になりますよね。美しい写真はより美しく、です。
そして、元画像を生かすためにも、レタッチの技術を生かすためにも、くだらないところでデータの質を落とすのも避けたいですよね。

となると、結局はどの段階もなおざりには出来ないという当たり前の結論になってしまいます。私は流れる星やオバケちゃんやシマシマと戦う段階にとどまってますが、いつかは一連の作業の全てを高クォリティーに出来るようになりたいという想いだけは持ち続けたいと思います(笑)

No title

エムティさん、こんにちは。
いやー、ほんと、きたさんの4725は凄いですよね、、思わず唸ってしまいました。離が確立しているからでしょうね~
あえて粒状感を出した、というところに凄いなと感じました。
でも、ST8XMEではノイズは均さないとちょっと・・ムリかな~
ST8300Mなら・・・・とは思いますが、使いこなすにはまだまだかかりそうだし、、、

No title

よっちゃん、こんにちは。
そうなんですよ、守破離は、今は武道で用いられる言葉らしいのですが、もともとは茶道と武道とはちょっとかけ離れてますが、その精神は同じということなのでしょうね。天体写真も然り、ですね。

撮影時の重要性はホントそうですよね。
暗い空の下で、光学系の調整を整え、しっかりと撮影する。
補正データも手を抜かずに追求していって、最後に作品に仕立てる。
ホント王道だと思います。

PhotoShopはそうですかー。
うーん、でもそのレベルまで至るには、何年かかるかなぁ・・(^^ゞ
少しずつ慣れていければ・・と思ってマス。

No title

Eagleさん、こんにちは。
いやー、守破離、ボクも最近知ったんですが、丁度しっくりと来る言葉ですよね。
Eagleさんは、いろいろとチャレンジされていますので、いずれ道は一気に開けてくると思います!

No title

ほしみよさん、こんにちは。
いやー、そう言っていただけるとありがたいです。
流れだけですが、雰囲気だけでも伝わってくれると嬉しいですね。

本当は、自己の処理法を確立して、離の領域にいきたいのですが、なかなか・・・ですね~
いろいろと模索してる最中デス・・。

No title

kさん、こんにちは。
ホームページの内容も比較しやすくてとてもいいですね!ありがとうございますm(_ _)m
kさんの場合、もうすでに離の境地に立たれてるんですよ。なので、他人の作品を見ていいな、と思っても、それを自分の作品に反映させようとは思いませんよね。なので、作風はブレずに、自己の進化のみが反映されているのだと思います。

あとは、理想とされる画像との差は機材面での差異からきているだけで、画像処理面では確実に離の領域ですよ~。

No title

keilibraさん、こんにちは。
まずは基本をおさえて、そこから応用して、それだけではなく、さらに自己を確立する、という意味なのだろうと思います。
ボクもずぼらなので、なかなか・・ですが、それも含めて、自分流を確立していけばいいのかな?とも思います (^^ゞ

No title

ろざりおさん、こんにちは。
ダンシャリ、初めて知りました (^^ゞ
う~ん、どうなんでしょうねえ、ある意味潔い感じもしますが・・
いろいろなことを楽しむ方が、人生が豊かになるのでは?と思わないでもないな。まあボクは所詮、俗物ですので・・(^_^;)

No title

かわうさん、鋭い!
リカバリー、はい、ズバリです。
実は、下の画像もフラットムラを見ての通り、イプの光軸が狂っているのですが、今だとあれがボクの実力でして・・。
でも、そこでダメだからと切り捨てても進歩がないですから・・やれるだけのことはやってみるというのも大事だとは思ってます。

そこで得たスキルはやはり、仰っている様に、後でも生きてくるとおもうんですよね~。

流星、シマシマ、おばけとの戦い・・・ボクも毎度デス・・(^_^;)
フラットが難し~い!

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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