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私の天体写真スタイル

・・などと、ちょっと一昔前のCANPの発表お題みたいなタイトルつけてみたり (^^ゞ
ちょっと自分の天体写真の取り組みについて、ざらっと紹介します。
文字だらけになりますが、ご勘弁 m(__)m

【自宅と遠征】
今の家に引っ越してきて、利便性からスライディングルーフをいずれは導入しようと考えていました。
そこで3年は自宅からの撮影で実際にどうか?撮影結果から、自宅からでも成果があげられるかどうか、検討することにしました。結果的には冷却CCDカメラの性能を持ってすれば、自宅庭からでも十二分な成果をあげられることが分かりました。
が、いざ、スライディングルーフの購入を真剣に考えようと思った矢先にお隣さんが新築されて、自宅庭からはM42の撮影が出来ないくらい視界が悪くなってしまいました。それまでは、子午線から西に回ればNGC253も撮影できたのですが・・・。
確かに街中での低空は光害の影響がさらに大きくなりますので条件的には苦しいのですが、でも、撮れないのと撮影が苦しいとでは、大きく話しは違いますものね。
と、いうわけでスライディングルーフについてはベンディング。
ちょうど一昨年頃から近場で良い撮影地ができたこともあり、遠征と自宅の両方で撮影をするようになりました。
ただ、自宅用に揃えた重量級機材と遠征用の取り回しの良い軽量機材とそれぞれ揃えなければならなくなってしまって、機材が増えてしまいましたが・・(^^ゞ
自宅撮影と遠征については昨年もブログに書いてますので、こちらも見てください。

【自宅撮影】
自宅撮影は、ATLUX赤道儀を組み立てたまま置いていますので、大型機材を比較的手早くセッティングすることが出来るのが大きなメリットです。
空が明るい分は、大口径機材でカバーするわけです。
その為、自宅庭で作品狙いの場合、主力望遠鏡は、ASC-11になります。
重量級の機材で、長焦点で遥か遠方の系外銀河を狙います。

また、月夜の撮影では、遠征したところで、どうせ月明かりに邪魔されます。
したがって、月夜は庭先でNarrowBand撮影を行うこともあります。

自宅撮影のメリットとしては、
布団で寝られる為、少々なら無理が効く、平日でも十分撮影できる。また、撮影準備/時間が大幅に短縮できるのも、労力的に楽というのが一番大きなメリットだと思います。
その他、ちょっとした惑星撮影や、星雲・星団巡りなども行っています。
また、テスト的な撮影も自宅庭で行えるので、とても助かりますね。
現在では、ご存知の通り、オライオン30cmをテストしてそれなりに実用になりそうな手応えを得ました。


2台同時展開できるのも、自宅ならではのメリットかしらね・・・
準備が楽ではなくなりますが・・ (^^ゞ

主力機としては、ASC-11、イプシロン200といった重量級機材のほか、取り回しの良さから惑星・月・デジカメ・冷却CCDとなんでも使えてしまうMT160の出番も多いです。
ただ、ASC-11は光軸調整も必須ですので、準備が楽というのには当たらないかも・・。
逆にいえば、遠征に持ち出すと相当シンドイでしょうね・・・。

【遠征撮影】
遠征撮影の目的は、自宅から撮影できない南の空の天体を狙う場合、より暗い空で星雲の淡い部分を描写したい場合、作品を得たい場合、デジカメで気楽に撮影したい場合・・・などに行っています。
遠征といっても、比較的近場で済ませられるのは冷却CCDカメラの性能をアテにできているからでしょうね。
山の村まで出ればそれなりに暗い空になりますが、特に平日では近場のぼうら屋さんでないとキビシイです。
車中泊になることと、電源の問題があって、連戦はなかなか厳しいですが、それでも、作品を得たい場合には(今年ならM51やNGC3628とか)、気合を入れて、機材を絞って遠征撮影に取り組むこともあります。
また、彗星が来た時には、NewFD300mmF2.8を持ち出し、連戦や多少分が悪くとも出かけることもあります
遠征用の機材としては、イプシロン200,VISAC,MT160,NewFD300mmF2.8(対彗星時)が主力機となります。
MT160は自宅でも遠征でもどちらでも使いますが、セルフガイドになってからはイプシロン200の出番がかなり増えました。
軽量でありながら、長焦点のVISACも遠征専用です。が、少々物足りなさも感じました。
ここにOrion30cmF4が割り込んでくると、イプシロン200,VISACの2つの望遠鏡の使用頻度はかなり低下するかもしれません。

あとは、遠征にせっかく出かけるのなら2式!ということで、SE赤道儀も持ち出すことがあります。
特に休日前の遠征ではなるべく2台持っていく様にしています。
さすがに2式作品狙いは厳しいので、サブ機は割と手軽に楽しむ用途が多いです。
サブ機用の鏡筒としては、
GENESIS SDFがメインで、その他、MZRL13cm反射を使っています。AT65EDQもここに入りますが、楽しむという目的からすると、GENESISの方が気に入ってるので、出番は少ない気がします (^^ゞ
カメラは、デジカメでEOS40DやE-300で割と手軽に使うことが多いですが、少し真面目にST8300Mを持ち出すこともあります(電源がシンドくなりますが・・)
一応、2台とも作品狙い!という目論見もあるにはあるのですが、2台の機材をキッチリ準備するのはかなり厳しく、実際今のところ上手くいってませんね~ (; ̄ー ̄A アセアセ・

それにしても、使用頻度だけで言えば、やはりなんでも使えるMT160の出番が圧倒的に多そうです。
入選実績もかなりありますが、結果的にはアストログラフであるイプシロン200が上回っています。
取り回しが良く出番がある機材も大事ですが、やはり星雲撮影では明るい光学系には敵わない、といったところでしょうか。どちらも大事ですが、両立する機材があれば最高ですね。
手持ち機材ではイプシロン200がトップで、尖った機材はやはり、ここぞというときには威力を発揮するのが入選実績からも見て取れます。
また、ASC-11もMT160の入選実績を追撃しています。長焦点を活かせる機会はなかなか少ない(少なくとも、冬場には出そうという気力が無い・・)ので、使用頻度こそ少ないですが・・・逆に言い換えれば、入選率(入選/投稿数)は高いわけで、やはり尖った機材の強みは感じます。

【被写体】
一応、なんでも撮るのですが、実のところ、メインの被写体は、系外銀河と彗星の2つです。
系外銀河にはASC-11の口径28cmの長焦点。
ASC化、ロボフォーカス、タカハシ接眼部とそれなりにしっかりとしたモノを目指していて力の入れ様がわかってもらえると思います。
彗星にはNewFD300mmF2.8.
蛍石とUDガラスを採用したこの明るいレンズは彗星撮影に絶大な威力を発揮します。カメラはEOS40Dで、ライブビューで素早く撮影体制に入れます。赤道儀は彗星が来た時ばかりは遠征メインのEM-200の方が信頼性が高い為、こちらを割り当てます。
カメラは、そろそろ置き換えも考えていきたいところではありますが・・・・準備までの時間を考えれば、やはりカメラはデジタル一眼レフカメラが一番ですね。
彗星が来ている時はEM-200が取られてしまうので、SE赤道儀でも作品を作れる様に考えないといけませんね。
将来的にはSE赤道儀にVISACで長焦点撮影・・・・無理そうだなぁ~

その他、月・惑星撮影等も撮影していますが、
汎用性が高いMT160で楽しんでいるくらいで、極めるという観点からいけば、口径が絶対的に不足していますね。もっと口径があれば、もっと良い作品ができるのでしょうが、でも、個人的にはMT160で十分楽しめているので、まあ、いいかな~って思っています(気合入ってないデス・・ ^^;A)

と、まぁ、こんな感じでやっています。

さて、と。今晩もちょっと晴れそうもないなぁ・・・。
木星くらいは夜明けに狙うことにしますか・・・。
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コメント

No title

utoさん、こんばんは
こちらは毎度おなじみの雨でした。
何だか天文屋強制失業ですね。

カメラからのケーブルがだれ下がっていますが大丈夫でしょうか?

デジカメですね、KissX3の中古を買おうかと思っています。
バッテリーからの電源も考えねばです。
さてどうするのでしょう、、、、笑

No title

庭で2台体制ってすごいですね。でも、遠征先より複数台体制は対応しやすいですね。
Utoさんのスタイルはすごく参考になるというか、私もいつかこういうスタイルになりたいので、本当にいつも楽しく拝見してます。

No title

撮影スタイルの御紹介大変参考になりました。
我が家は嫁からも愚痴られますけど、田舎ですが狭い庭しかなくて、こんな広いお庭がうらやましく見えました。
我が家もどんな感じか徐々にわかってきてはいるのですが、屋根の上にでも早くドームでも載せたいとは思っていはいても先立つ物がありません。

No title

撮影スタイルの紹介ありがとうございます。とても参考になります。
完全引きこもり派なので、遠征撮影でしか得られない暗い空、いろいろな被写体に挑戦したいです。
やはり赤道儀が自宅常設・遠征用とあるのが、1番良いんですけど高いんですよね。

No title

こうして赤道儀が二つ並ぶと壮観ですね。
撮影風景も、撮影方法も、UTOさんが解説されるとなるほどと思います。
銀河しか撮影しなかった僕がmUTOさんの影響で最近は散光星雲も撮るようになりました。
目標となる天体を撮るだけではなくて、
「こんな写真を撮りたい」という出発点から、構図とか意識するようになりましたね。ここで色々読ませていただいているおかげです。

No title

メーテルさん、こんばんわ。
こちらも雨ですが、GENTAさんやyamatomoさん達は出かけたみたい。
スゴ・・・。
ケーブル、本当はまとめるべきなんでしょうけど、結局、ケーブル類もほとんどまいど片付けてますし、機材も適材適所で替えて撮影するので、そこまではなかなか・・ですね。スライディングルーフだったら、間違いなくまとめてしまうのですが・・・。

Kissを買われるなら、センサが7D,60Dと同じX4の方が・・さらにX5だとバリアングル液晶でピントも合わせやすくなりますぜ、、と囁いてみる。

No title

Eagleさん、こんばんわ。
そうなんです、自宅で2台出すのはさほど難しくなく、特に連日晴れてくれる冬場なら、2日目に2式目を組み立ててみたりすることもありまして、思ったよりも苦労は少ないかな・・
(ただ、片付けが超面倒になりますが・・)

Eagleさんも遠征・自宅と両刀使いですよねー。お互い頑張りましょう!

No title

NGCさん、こんばんわ。
僕の場合、庭があることと北極星が見えることがまず購入の第一条件だったなぁ・・(^^ゞ
とはいえ、住宅街ですので、結局庭からは視界が限られてしまいましたが・・・。そこを文句言うのは筋違いというものですしね (^^ゞ
僕もいつか、建て替えを行う時は、2Fにスライディングおきたいな~とか夢想しています。

No title

しけるさん、こんばんわ。
僕も完全ひきこもり派でしたので、それでATLUX赤道儀までは中古で買ったものの・・結局、遠征主体にならざるを得なくなった感じです・・・。しけるさんの場合、C11を搭載できる赤道儀をお持ちなので、遠征用も考えるなら取回しが良い小型赤道儀で良いかも・・?

No title

ふにゃ太郎さん、こんばんわ。
赤道儀2つは壮観ですね~。ちとEM-200には無理させすぎてますけど・・(^^ゞ
散光星雲は一般受けが特にいいですよね。
相性があるのも多いし、でも、銀河とはまた違った難しさがありますね~
構図は短焦点系だとかなり重要だなぁって僕も感じました。
長焦点系だと日の丸構図にはなってしまいますが、空間を感じさせるというのも大事(・・と、いうか・・処理もその方がやりやすいですね)だなぁって思いました。

No title

自宅の庭にASC-11とイプシロン200が2台並ぶと壮観ですね。
しかも錘がどちらもビッシリ!こんなに錘をたくさんつけたことありません。
しかも遠征と言っても1時間位で複数の場所があるのはとても羨ましい環境です。
我が家は南西向きの狭いベランダで四苦八苦、遠征と言ったらたっぷり片道2時間は覚悟が必要です。
やはりこの趣味を続けるにはもう少し環境の良い場所に引っ越さないと無理かも!?
早く定年にならないかな(笑)

No title

シュミットさん、こんばんわ。
ATLUXはまだ少し余裕がある感じですが、EM-200はさすがにいっぱいいっぱい!ですね~
そうなんです。遠征といっても、近場のぼうら屋さんや獅子ヶ鼻がホームグランドで、山の村でも1時間半ですから、だいぶ楽ですよね。

でも、大事なのはシュミットさんみたいにやれることを楽しんでやることじゃないかなぁ~って思います。

No title

UTOさん おはようございます☆

ご自宅か遠征で悩まなくてもいいお庭が
あればいいですね☆・・・ぽち

No title

ろざりおさん、おはようございます。
うーん、そちらの様に、街中でも空が暗ければ一番なんですけどね~

No title

UTOさんこんばんわ
たくさんの機材がどのように家の中に格納されているのかが気になってしまいます(笑) 我が家はマンションなので全く置き場がなく、カメラ機材まではなんとかなりますが、大型の反射を買うことはできません。羨ましい限りです。

No title

とれじゃさん、こんにちは。
いやー、一部屋に雑多に押し込めてます (^^ゞ

ボクも寮にいた時は、無理やり押入れに押し込めていたっけ・・。

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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