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カメラの変遷と画質の進歩(?)

ネタ切れなので(笑)、過去の写真からカメラの変遷を紹介します。
 

1991年 トキナー400SD 400mmF5.6望遠レンズ ミノルタX-70 一眼レフカメラ フィルム GX3200 3分
相模原市内 AR-1赤道儀 
 
初めて、撮影した星雲の写真です。
現像もせずに半年以上、置きっぱなしにしていたのですが、学祭前に予備校帰りに町田で現像してみたところM42がそれっぽく写っていてちょっと感動しました。
今、思うと、高校入学した時までは、完全に眼視派だったのに、急に写真をやりはじめたのはM山先輩の影響でしょうねぇ。
M山先輩は、望遠レンズでオースチン彗星や、アーセス・ブレウィントン彗星などを狙っていて、ひょっとしたら、僕が彗星を好むのはM山先輩の影響もあるかもしれないなぁ・・

1994年 MZRL 13cmF5.6 反射望遠鏡 ST-4 冷却CCDカメラ 相模原市内 
 
ST4での個人的なファーストライトに当ります。当時、大学のサークル、TUDには、ST-4がすでにありましたので、使い方はSL9衝突痕撮影時に教わっていて、観測のために暫くの間サークルに貸していたのですが、返却後、一人ではじめて撮影したデータです。
付属ソフトで、星の輝度を確認、X,Yのシフト量を調べてから1枚1枚コンポジットしていくという、当時はかなり大変な作業をしないと、ダメでした。
ちょとピンぼけだったので、強引に各フレームごとにST4EDITで強引にUSMをかけてごまかしています。
まあ、初めてということでカンベンしてください。
 

1995年 MZRL 13cm反射望遠鏡 ST-4冷却CCDカメラ Kenko CometⅠ,SPセットG,R
相模原市内 
 
この時期には、NEC PC9821Xaを購入しました(50諭吉ナリ。PCって当時、めっっちゃ高かったよね・)
キュッパチを選んだのは、ゲームもやりたかったからですね・・英雄伝説Ⅲとか名作でしたね~。
 
Windows上でのフルカラー環境が整い、画像もだいぶ良くなってきています。
しかし、やはり良いソフトがなく、カラー画像をつくろうとすると大変でした。
SkyProというWin用の画像処理ソフトを購入し、これで三色合成が可能になり、ST4の撮影環境としては整った感がありました。
処理は、試行錯誤の連続でしたから、どう処理したか、していくのか記録を残していくことはとても大事でした。勘違いも多々ありましたしね。
 

1996年 シュミットニュートン 望遠鏡 15cmF3.6 フィルム:G800 光害カットフィルタ ATM+ケンコーHFグラス
相模原市にて。 露出20分 GA-4にてガイド。 赤道儀 EM-10
 
'96年に撮影したフィルムによるM42です。この頃にはST4による撮影も手馴れてきていたものの、ST4をオートガイダーとして使うという発想はなく、懸命にGA-4で追っていました。
ST4は、光害がキビシイ相模原市内でも暗い天体を写しだすことができて重宝していましたが、その一方で、フィルムによる撮影にはかなわない面も感じていました。
ST4による撮影で、ガイドテクニックはだいぶ向上したこともあり、光害カットフィルターの力を借りて、遠征の前に、自宅庭で練習も兼ねて撮影しました。
また、新たに冷却CCDカメラを購入すべきか、それともフィルムでも自宅からでもなんとかなるかどうか、その辺りのチェックもしていたっぽいです。
 
望遠鏡は、当時K村君から、シュミットニュートンを借りて明るい光学系を使うことで、フィルターによる露出倍数をキャンセル、光害カットフィルター2枚がけで、相模原市内としてはなかなか良く撮れたと思います。
そういえば、電通大の方からはFC-76やCCD-10もお借りして使ってみたこともあったなぁ。
いろいろな機材を使ってみたいという姿勢はこの頃からあったのかも。 

1996年 CV-04L冷却CCDカメラ  MZRL 13cmF5.6 反射望遠鏡 相模原市 
 
悩んだ末、武藤工業のCV-04Lを購入しました。16bitA/Dのおかげもあり、
これまでとは違う写りに感動する一方で、当時、冷却CCDカメラは超高感度というイメージがあったのですが、CV-04Lは思った以上に感度が低く、大きく裏切られました。
なお、これは撮影初日の画像です。ファーストライトはNGC1232だったりします・・ 
 
この画像データでも、上のフィルムによる写真を大きく凌駕していますね。
なお、画像処理は、SkyProでの三色合成後に、ステライメージVer1.0でのレベル調整、研究室のMacでPhotoShopを使ってレベル調整しています。
PhotoShopの威力の一端を感じましたが、まだまだこの当時は、Ver2.5でレイヤーすらなかった時代です。
それでも、レベル調整・アンシャープマスク処理などにそれまであったソフトとは一線を画す性能がありました。
 

1998年 CV-04L冷却CCDカメラ BORG76ED 屈折望遠鏡 RGB三色合成 獅子ヶ鼻公園 GA-4ガイド Kenko B-460,Po1,R60
 
浜松市に来て、空が暗くなり、撮影環境が良くなったこと、画像処理ソフトはステライメージVer2を使っており、画像処理も進歩していること(デジタル現像)から画質がぐっとUpしてきました。
 

1999年 カシオQV-8000SX コンパクトデジタルカメラ 100SDUF 屈折望遠鏡 マスヤマ25 コリメート法
 
この頃は、冷却CCDカメラの他に、デジカメによる天体写真もやってました。
この当時は、デジカメで撮影 ( ゚,_・・゚)ブッと鼻で笑われた時代です。それでも、デジカメで天体写真に取り組んでいる人たちは本当に撮影を楽しんでやってました。
デジカメでの撮影はどちらかというと撮影を楽しむ時に使うことが多いのは、この頃の影響が強いのかもしれません。
 

2000年 CV-04L冷却CCDカメラ 100SDUF屈折望遠鏡 LRGB合成 Tokai製LRGB干渉フィルター。
 
’99年頃からやっと取り組み始めたST-4によるオートガイドが上手くいくようになり、また、画像処理面でもこれまでニガテだったLRGB合成も手馴れてきたこと、フィルターが干渉タイプになったことにより、画質がぐっと向上しました。
 

2002年 FinePixS2Proデジタル一眼レフカメラ R200SS反射望遠鏡  
冷却CCDカメラによる撮影では高画質は得られたものの、それでも、CV-04Lは感度も低く、39万画素しかありません・・・
そこで、天体写真へのデジカメ応用への火付け役、FinePixS2Proをいち早く購入し、冷却CCDカメラとは違う新たな撮影デバイスの威力を感じました。
以後、彗星撮影を中心に大きく活用していくことになります。
 

2003年 ST7E冷却CCDカメラ VISAC望遠鏡 
 
冷却CCDカメラを高感度のST7Eに変えたのが2001年。当初は使いこなすのに時間がかかりましたが、
それも3ヶ月ほどでなんとかなりました。
CV-04Lと違い大幅の感度の向上(感覚比較で5倍程)は、様々な用途に応用することが出来ます。
階段男さんに当時はマイナーだったSⅡ、OⅢフィルターを手配していただき、HubblePaletteで狙ってみました。
狙いは的中し、この画像は天文ガイドの表紙に使っていただけました。
 

2004年 ST7Custom冷却CCDカメラ FL-80S 屈折望遠鏡  赤外三色分解
 
今度は、画素数を150万画素にアップさせました。おかげで、広い視野を得ることが出来、散光星雲の撮影が余裕をもって可能になりました。
この作品は、赤外線で三色分解合成したもので、王道の天体を邪道で狙ったものですね。上のHubblePaletteもですが・・・
とはいえ、何作品かは通常のLRGB合成での散光星雲でも入選させて貰ってます。150万画素超高感度のおかげでしょう。
この当時は、デジカメも600万画素。改造デジカメは未だ出てくる前ということあり、画質面でもまだまだ冷却CCDカメラが有利な時代でした。

2008年 Astro350D 冷却改造デジタル一眼レフカメラ(KissDN) NewFD300mmF2.8 望遠レンズ
 
改造デジタル一眼レフカメラの威力が浸透していく中で、さらに冷却改造されたものが現れました。
当時、まだAstro350Dという名前すらなかった頃にメーテルさんから中古で譲って頂きました。
冷却改造のおかげもあり、紅い星雲撮影には大きな威力を発揮することを感じさせてくれました。
・・・とはいえ、彗星撮影には活用していたものの、割とトラブルが多い機材でシャッターチャンスを逃したりもしました。

2009年 DMK/DFK21AF04 ASC-11 シュミットカセグレン望遠鏡 
 
こちらはちょっと趣向を変えてますが・・・・
動画カメラで高解像を狙った例です。適材適所。
長所を活かした例です。トラペジウムが6重星であることが辛うじて判るのですが・・これが狙いでした。
星ナビさんに入選させていただきました。
目的によって機材を使い分けることは大事ですね。
 

2010年 SXV-H9C冷却CCDカメラ NBN-PV光害カットフィルタ イプシロン200 望遠鏡
 
140万画素のカラー冷却CCDカメラで狙ってみました。
ユーティリティ類も揃っているので、使い勝手は悪くないのですが、140万画素のカラーCCDの活用法は悩ましい面もありますね。
サブ機用途として、使う機会は案外多かったです。
画質という面でのメリットはほとんどないため、作品を作るのは無理がありますが、カラーカメラというのは使っていて楽しいです。
 

2010年 ST8300M冷却CCDカメラ GENESIS SDF 屈折望遠鏡 LRGB合成
 
800万画素、モノクロの冷却CCDカメラを導入しました。
手持ちの改造デジカメは、800万画素のAstro350Dですから、それと比べた場合、画質が大きく向上します。
とはいえ、800万画素のフォーサーズフォーマット。最新のデジタル一眼レフは、16MP~24MPと画素数の差は大きいです。フォーマットも小さいのは、こういう散光星雲ではあまり好ましいとはいえません。
フルサイズに対抗するには4コマモザイクしてもなお足りません。
モノクロカメラなので、フォビオン式に考えれば、800万画素×3で2400万画素相当といえなくはないですが、実質的には、せいぜい2倍ないし1.5倍の画素数という認識が妥当なところでしょう。12MP相当ですので、画素数という面では最新デジカメに勝てません・・・
とはいえ、メリットはあります。モノクロであるので、感度はデジカメに比べてかなり高いこと、電気的なゲインが低い(ISO感度にするとかなり低めと思います) ため、ノイズが少ない素材が得やすい上に、露出をかけても飽和しにくく、ダイナミックレンジが広いというメリットがあります。
 
ST8XMEとはまた性格が違うカメラであるので、150万画素冷却CCDカメラの置換えはできませんが、Astro350Dでの用途は、今後はこのST8300Mに置き換わっていきます。

2010年 EOS40D デジタル一眼レフカメラ(未改造) FL-80S屈折望遠鏡 SkyExplore赤道儀
 
こちらはEOS40Dで撮影したM42です。未改造なので紅い星雲の写りはもう今一歩です。
デジカメでの撮影は、どちらかというと撮影を楽しむ用途が多いので、手軽に使えるEOS40D(ライブビューの効果は大きいです)や、マイナーなE-300での撮影を行っています。
EOS40Dに関しては彗星用のメイン機材にもなります。
 
フィルム、コンデジ、冷却CCD,デジカメ、改造デジカメといろいと使ってきました。
当初はカメラの進歩に目を見張るものがありましたが、S2Pro以降ではデバイスの性能も一定以上になり、
大事なことは、機材と得られた画像をいかに使いこなすことだと思えます。
 
各カメラの特徴を活かして、使っていきたいなーと思っています。
 
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コメント

No title

UTOさん こんにちわ

一気に読むのが、大変だったの少しづつ読んでました(✿→艸←)
UTOさんの撮り始めの貴重な画像が見られて良かったです☆

天文ガイドの表紙になってたんですね♪
大変遅くなりましたが、、おめでとうございました(=´∇`=)

ずっとM42での変遷なので過去未来がよくわかりますね☆
カメラや望遠鏡にもたくさん思い出がありそうですね♪・・・ぽち

No title

UTOさん

イメージ3のお写真ちょっとお借りしてかまいませんか???
トイフォト風にしてみたいのですが・・・
よろしくお願いします☆

No title

ろざりおさん、こんばんわ。
ヒマしてたので(^^ゞ ちょっと、長文になってしまいました。
読んでいただいて本当にありがとうございます m(_ _)m

画像、ぜひ使ってください。

No title

力作の記事じっくり読ませて頂きました。
これはまさに人に歴史ありですね。
機材の進歩をどうやって生かしていくのかとても勉強になりました。
傑作です。

No title

しけるさん、こんにちは。
いやー、長くやってますからね~ (^_^;)

機材はある程度のモノが揃ったら、あとは使いこなしていく方に力点をおいた方がいいみたい?です。

No title

94年からCCDで撮影をされているとは、まさにCCDと共に歩んだ天文屋人生ですね。しかも銀塩のデータもきちんと保存してあるとはさすがです。機材、ソフトの変遷がよくわかって楽しく拝見させていただきました。
百武彗星が私の学生時代最後のイベントで、乙女高原で見た巨大な彗星のすごさに初めて銀塩で撮影したことを思い出しました。ネガは...残ってないです(汗)。

No title

k51さん、こんにちは。
いやー、当時、写真も始めたばかりで、ピンぼけやガイド不良などに泣かされていて、光害に強い=自宅で練習できる!、オートガイダーとして遠征時にも使える!!ということから、バイト代叩いてST-4を買ってしまいました。
百武彗星は、ちょうど就活の時期で、結局、暗い空では眺められなかったです、、、ヘボ彗星は、浜松に来たので、今やホームグラウンドになっている獅子ヶ鼻公園で眺められました。
ネガは、タンスの肥やしになってるかなぁ・・いくつかはプリントをスキャナでスキャンして画像データにしておいたので、今でも引っ張ってこられます。
CCD画像はもともとが電子ファイルですので、一部、HDDクラッシュとかで失ってますけど、90%程度のデータはLanDsikに保管して今でも引っ張ってくることが出来ます。

No title

いや~人に歴史ありですね~。こうして並べてみると機材の進歩とともにUTOさんのチャレンジャーなところがよくわかります(^^)。
歴史と言えるくらいこの趣味を続けてきているって凄いことですよ。僕なんかは熱しやすく冷めやすいのであまり長続きしていないですしねぇ(-_-;)。

用途に応じて機材も替える・・・そういうの憧れますよ。長焦点鏡、改造デジカメ、そして高感度冷却CCDがあればいろいろ使い分けできて楽しそうです・・・が使いこなしも大変そうですね(^^ゞ

No title

くっしーさん、こんにちは。
いやー、いろいろと挑戦していくのは面白いですよ~
それにしても、ほんと、長くやってきたものです (^_^;)

使いこなしは、ある程度まではそんなにたいへんではないですよ。
極めようとすると、細かい調整も必要になってくるので、なかなか・・・ですね。

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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