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都会地での天体撮影

さて、年末年始で、首都圏の超光害地の相模原市の実家ベランダで撮影してきた天体写真です。


オリオン座大星雲 M42  AT65EDQ 屈折望遠鏡 UHC-Eフィルタ使用 SXV-H9C 5分×19コマ
ダーク、フラット無し

半月過ぎの月が煌々と照らす、今年の1月4日。透明度は良さそう?だったので、SXV-Guiderの調整確認を行った後で、そのままガイドテストを兼ねて撮影したものです。
フラットは本当は撮影しておくべきでしたが・・・思ったよりも周辺減光も少ない様で、フラット無しでもそこそこ見られるものになりました(?)
また、カラー冷却CCDカメラを使っていますが、デジタル一眼レフカメラと違って、ゲインが非常に低く抑えられていることもあり、5分の露出をかけても白トビが非常に少ないです。
また、デジタル一眼レフカメラのAPSサイズと比べ、2/3インチフォーマットは非常に小さいですが、写野が狭い分(まさか420mmでM42単体がちょうど良いくらいだったとは・・)、背景ムラの影響も少ないです。

それにしても、やはり、屈折望遠鏡は光害に強いと感じます。
MT160なんて、月が沈んでもパカパカにカブっているのに↓

センササイズも違いますし、被写体が被写体ということもありますが、やはり屈折望遠鏡は光害には強そうです。反射系ならマクストフ系でしょうね。ニュートンは迷光も強いので、少し前に紹介した様にフラットを行った後もいろいろなムラが残ってしまいます。


NGC1535 クレオパトラの瞳  MT160反射望遠鏡 ST8XME 冷却CCDカメラ ※月光下での撮影

クレオパトラの瞳の愛称がある惑星状星雲です。ブルーの色彩がなかなかに綺麗です。
この時も強力な月明かりがありましたが、星雲自体が相当に明るいので、月明かりにもマケズ、光害にもマケズ、このよふな星雲を撮りたひ、で良く写ります。と、いうかこの手の星雲は、暗い空で写したところで結果に差が出ることはありません。

うさぎ座にあるIC418も撮影したのですが、なんと明るすぎて、3分でもブルーミングしてた始末・・。
回折像もバッチリ出てたのですが面積帯ですから、回折像が太いんですよ。それでおっかしいなぁ、ピンぼけかなぁ・・・と悩んだのですが、星雲そのものが回折像になっているとは全く気が付きませんでしたよ・・・orz


NGC3095付近  MT160反射望遠鏡 ST8XME 5分×14

今回、帰省した時に撮影した中では一番面白かったかな。
NGC3095は高度13等、視直径3’程の非常に暗い小さな系外銀河です。
さすがに月が沈んでからの撮影になりますが、それでも、こんな暗い天体も、電子の目、冷却CCDカメラを通すことで、渦巻も見事に撮影できるものです。
星像がやや甘いのは赤緯-31度と低空の為です。
自宅からでは南は撮れず、かといって遠征してこの手の銀河を撮る機会もなかなかありません(せっかく出かけるならもう少し見映えのする天体を写したい)から、今回の帰省での撮影ではこの種の星雲巡りというのはちょうど都合が良かったです。
強光害の中でも、写し出せるだろうと思っていましたしね (*´σ-`) 


NGC2623 衝突銀河  MT160 反射望遠鏡 ST8XME

こちらも、月が沈んでからの撮影でした。HSTが写していた衝突銀河です。
2本のびた腕が明らかに通常の渦巻銀河とは異なっているのは感じていただけるでしょう。
視直径2.2’光度13.8等と、非常に小さく暗い天体ですが、それでも、街中からの撮影でもしっかりと、写し出すことができます。


NGC1888 MT160 反射望遠鏡

こちらはまだまだ月が煌々と照らしている中で撮影した銀河です。さすがに背景ムラは取りきれませんでした。
背景が明るくなればなるほどフラットフレームの精度が問われてくるのでとても難しくなります。
しかし、月明かりの中とはいえ、光度12.7等の銀河もバッチリと撮れています。
また右上の横向き銀河はMCG-2-14-15 光度14.5等の系外銀河です。こちらもはっきりと捉えています。

この様に、都会地での撮影は、作品云々となると、明るめの天体を狙うか、あるいはCCDママさんの様に非常に多数枚を撮影して勝負をするという方策が必要になりますが、多少の粗には目をつぶっていろいろな天体を写していく路線なら、想像以上に暗い天体を写して楽しんでいくことができます。

肩肘はらずに、気が向いた時に、撮れる天体を楽しんでいくというのも大事じゃないかな~と思った次第です。
今回の帰省では10対象ほど撮影できましたので個人的には結構、ほくほく(笑)
ま、どれも作品にはなりませんが・・・
うーん、今月、フォトコンに送れるのあるかなぁ・・・ ( ̄ω ̄;) 
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コメント

No title

光害地域でも撮影出来るんですね。
良い励みになります。

No title

私が片付け物をしている間にこんなに撮っちゃったんですか!?
しかもツウの人しか知らない対象ばかりです(^^ヾ
このタイトルのまま送っちゃいますかね!?
それにしてもオリオンやるなぁ~♪素晴らしいです。

No title

ろざりおさん、こんにちは~
んー・・大都会というと素直にそう言い切るのは抵抗がありありですが(笑) 磐田市よりは都会です。

クレオパトラの瞳、初めて撮影した天体ですが、結構綺麗ですよね。
惑星状星雲は色彩に富んでいてホント、夜空の宝石みたいです。

No title

sora-canさん、こんにちは。
光害の中でも、ホント、結構写せますよね。
散光星雲もナローバンドフィルタの力を借りれば不可能ではないと思いますので、こうして考えてみると、街中でもいろいろな天体を楽しむことができそうですね。
仰る通り、小さくて高感度のCCDの方が楽ですね~

No title

ベランダGPDさん、こんにちは~
カラー冷却CCDカメラも使うとなかなか楽しいですね~
ST2000XCMならセルフガイド付きということもあってとても理想的ですね。ぜひ使ってみてください~
屈折望遠鏡はやはり迷光が少ない分、光害地でも素直な描写になるなぁ・・と改めて感じました。

No title

NGCさん、こんにちは~。
マクニューも自分が使った範囲内では、結構光害に強そうでしたが、やはりバッフルもあるマクカセの方がより光害には強い気がします(ただ、マクカセでの星雲撮影は経験なしですから想像です)
個人的には19cmF5.3のマクニューが気になって気になって(笑)
スペックも性能も競合してくるので買わないと思いますが・・・(^_^;)

No title

ねじりんぼさん、こんにちは~
冷却CCDカメラだと大都市でも、暗い天体まで描き出すことができます。ただ、後処理はやや大変にはなりますが、ぴんたんさんのフラっとエイドのおかげで、大幅に簡略化できましたから、慣れてしまえば、大変というほどでもないかな~
普段のコンテスト応募用作品の方がよほど大変です、、、((+_+))

No title

シュミットさん、こんにちは~
ベランダに出しっぱにしていたので、少し晴れてきたら、じゃあ、撮るかな~というお気楽なノリで撮影は楽チンでした。
観測所があると便利だろうな~と改めて思ってしまいましたよ。ええ・・。
被写体は南に低めのマイナー天体ばっかり狙ってました。
M42はSXV-GuiderをEM-200で確実に使える構成を試行錯誤していた時のものですが、月光があっても、思ったよりもちゃんと写っていて驚きでした。フラット撮影しておけば周囲はもう少し出せた気がします。
都会地でも、意外といろいろと楽しめるものなんだなぁ・・と再認識しましたよ。

No title

本当にマイナーで小さくて暗い銀河ばかりですね。普段光害地で撮影している身としては映ることは判るのですが、ステファンの5っ子みたいに集まってないと写欲が沸きません。こういった銀河はUTOさんとこで楽しませてもらいます。

No title

エムティさん、こんばんわ~
一応、ひと通りの天体を写してみたいというのもあるので、こういうのも楽しんでます~。
画質云々ではなく、写っていればOK路線なので、結構楽しいですね。
フォトコンテスト応募になるといろいろと詰めないといけない要素満載で、割りと苦しむことが多いので、息抜きに?なってます。
ついでにノウハウは、フィードバックできますし。

No title

いずれも知らない銀河ばかりですが、NGC2623はずいぶん面白い形をしていて興味がそそられます。そういえば、衝突銀河はまだ撮影したことがありません。これは自分で銀河の光を掴んでみたいですね~(^o^)

No title

銀河いっぱい!
1日だけなのにこれほど大漁とは、流石です。

これだけ撮れたら充分にお腹いっぱいですよ…私なら。
最近撮りに行けてなかったのでうずうずしてきました(笑)

一枚入魂も良いですがタマには質より量って感じの銀河ハンティングも楽しいですよね!

遅くなりましたが今年もよろしくお願いします。

No title

UTOさんこんにちわ。自宅光害地での屈折での撮影結果、参考に成ります。こちらは光害地では有りませんが自宅で出来る事を恵まれていると感じました。引き続き8cm屈折で色々対象を狙ってみます。

No title

ひろしさん、こんにちは~
いやー、3'台の銀河を狙ってますからね~ (^^ゞ
でも1000mmもあれば、結構、渦巻や暗黒帯とか解るものですね。
衝突銀河、NGC2623ぜひ狙ってみてください。C8で狙うと良いと思いますよ~。
HSTの画象では、かなり面白い構造が写ってますが、同時に機材の性能差を大きく感じますね、、、(+o+)

No title

こうさん、こんにちは~
今年もよろしくお願いします。
あ、一応、2日分くらいだったかな?年末・年始は合わせて3日は撮影していたと思いましたので (^^ゞ

そうなんですよね。一写入魂もいいのですが、スナップ感覚で(ちとムリあるか ^^;)こうやっていろいろと気楽に写して回るのも面白いですね。

No title

8cmユーザさん、こんにちは。
結構都会地でも写るものですね~
そちらは光害は無しですか~羨ましいです。
自宅撮影だと、気が向いた時に気楽にできるのもいいところですよね!
ぜひ、8cmでいろいろと狙ってみてください!!

No title

こんばんわ☆

銀河って面白いですね(o^-^o)
これを見ていると・・・宇宙人もいそうな気がしてきます♪

UTOさんは、普段はのんびりした所にお住まいで
実家が都会・・・普通の人と逆ですね( o^-゚)ノ

No title

今晩は~♪
1枚目の写真はナイスショットですね。
私が大好きな「オリオン座」の所ですね^^
ポチしてきま♪

No title

ななこさん、おはようございます。
我々の銀河系と同じで星々の大集団なので、このシミみたいな中に数千億もの太陽と同じ星々があります。
すごく遠くにあるから小さくにしか見えないですが・・・
これだけの数があれば、確率的にも生命がいる可能性はありそうですよね。

いやー、でも東京に近いところに拠点があるのは便利でしたよー。
買い物とか遊びに行く時とか。もっとも最近はあまり帰らなくなりましたが (^^ゞ

No title

ひとみさん、おはようございます。
オリオン座大星雲は、もっと綺麗なのを後ほどUpしますので、また見てみてね~

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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