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5分、LRGB各1枚 ST8300Mのポテンシャルは?

昨日、記事作っていて、露出5分と書いたのですが、LRGB合成なので、5分1枚と思う人はいないだろうなーと思った反面、L,R,G,B 各1枚づつで作画してみる1枚縛りでどこまで見せられるか?やってみるのも面白いかなーと思ったんですよね。
フォトコンテストに入選している冷却CCDカメラの作品はたいてい露出時間が桁違いに長かったりして、冷却CCDってホントは感度悪いじゃね?と思ってる人も多いでしょう。
そこで、L,R,G,B 各5分1枚から作画してみました。

オリオン座大星雲 GENESIS SDF 屈折望遠鏡 NPR-1073レデューサ使用 LPS-P2フィルタ
ST8300M L=5分 R=5分 G=5分 B=5分 計20分露出
 
各1枚なので、人工衛星は排除できませんから跡が残ってしまいます。
逆にいいかえれば下の枚数重ねた画像では、当然、人工衛星を排除する様にシグマクリップを使っています。人工衛星にお悩みの方は、画像処理的に簡単に排除できる方法もあるということで、調べてみてくださいね。
 
写りに関していえば、LRGB=5分各1枚づつからの作画でも、十分なものがあることはお分かりにいただけるのではないかと思います。まあ、RGBもビニング無しで撮影しているので、L画像に全ての画像を加算して少しでもS/Nを稼いだもので処理はしているんですけどね (^_^;)
その為、M42中心部はよりハイライトを出せています。
 
下の記事の画像と比較して見ていると、低輝度部のぼかしが強めであること、そして一番大きな差は、淡い星雲の色彩がほとんど載っていないことであることもお分かり頂けることでしょう。
こういった細かい部分を突き詰めていくと、後処理から引き出すのは難しい為に、ぼかしは避けたいL画像も多数枚、色彩の美しさを出すのにはRGB画像も枚数が無いと・・ということになり、フィルタ4枚も使うLRGB合成法では雪だるま式に露出が伸びて行ってしまうというところが真相です。
ある程度のところで妥協が出来れば、極端に短くした作画も不可能ではないです(例えば、色解像を妥協するならば、RGBは3×3ビニングで1,2分で撮影する等)
 
この様に、冷却CCDカメラは、淡い星雲を捉えるという点に置いては、デジタル一眼レフカメラに比べると確実に感度が高いといえます。フィルタがClearで3倍以上の光量を得られることと、キメも細かいので後処理でのノイズ除去もやりやすいという2点が大きいです。
反面、カラー化しようとすると、結局、LRGB4枚のフィルターを使う必要が出てくるので、結局今回の画像も合計20分かかってしまっています。
昨今の高感度適性が向上したデジタルカメラで、F4クラスで20分露光かけると・・・同等以上の画像ができるかもしれませんね。
んー、でも、ハイライトの描写を考えたら、冷却CCDがまだ有利ですかねー。20分を段階露光まで振らないといけないなら、もともとのポテンシャルが大きい冷却CCDカメラの方が有利でしょうかね、、、
実際の作品つくりを考える上で、こういう縛りは全く無意味ですが、
いずれにしても、冷却CCDカメラのポテンシャルの高さを感じていただければ幸いです。
 
 
 
 
 
 
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コメント

No title

前回のM42と並べてみましたが、瞬間的には識別しにくかった。よく見ると滑らかさに違いが現れているようにも見えますが、画像サイズも違うだろうからアップされた画像だけからは分かりませんね。これだけ滑らかに処理できるのであれば私は十分です。
5分ずつの露出も魅力的ですね。撮影時間が少し余裕があるので他の対象も撮っておこうかなというときは、この手があるんですね。LRGB合成するときも、なんとなく気持ちも楽になり手軽に向かうことができるような気がします。こういうデータを撮っておけば、満月期や天候の悪い時期でも楽しめますね。

No title

うーん、ノイズ処理がまるわかりなので、こういうのはどうでしょうか?ノイズをそのまま出していくんです。その代わり「イイ感じのノイズ」というのを何か検討出来ないものでしょうか?
この画像1枚だけを見て、デジカメよりCCDの方がイイでしょ?と言われても、いやデジカメだってスゴイよとしか切り返せないかな~、正直。近年のデジカメは結構スゴイからね、ノイズ処理の巧妙さが。

No title

UTOさん

「人工衛星にお悩みの方は」っていう
フレーズがツボにはまってしまいました

人工衛星が本当に多いですね☆
これでは悩まずにはいられないです(*`・ω・*)ゞ

また、天文台の話で申し訳ないのですが
参加の方は、人工衛星に大喜びです

No title

たか坊さん、こんにちは~
ご指摘どおり、サイズに違いがありましたので、画象サイズは揃えて見ました。
割りと短時間でも結構写るんだなぁというところを感じていただけるといいかなぁ。あと色味の浅さが大きな差で、ここをどうするかというのは冷却CCDカメラを使う上で大きなテーマですよね。

No title

よっちゃん、こんにちは~
あはは、そうですね。多分、見せ方も考えた上で処理した訳ではなかったこともあって(そういう念頭ですべきだったのに・・・orz)
ちと最終的には、ノイズ除去とJPEG圧縮ノイズで見苦しくなってしまいましたね。
デジタルカメラではバイラテラルフィルタを応用しているのですが、これがステライメージにも採用されてくるとまた見せられ方も変わってくる気がしますが・・・・
Ver7は何時になるんでしょうね・・。

No title

ろざりおさん、こんにちは。
人工衛星はオリオン座大星雲付近は本当に多いんですよ。
これは、静止衛星軌道上に合致するからなのですが、確かに望遠鏡で眺めていても、飛び込んでくることがありますね。
動きが少ない天体観望の中で、確かに人工衛星や流星ってみんなであっ!とか思わず声が出て盛り上がりますよね~

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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