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カラーカメラかモノクロか

日の入りも、だいぶ早くなりましたね。
今晩は晴れるかなー?と思ったのですが、磐田市ではビミョーに雲が多いので、パスかしら・・
GPV予報でもあまり良くないしなぁ・・
月夜でも、撮りたい天体はあるので、撮影できるなら、ニワトリくらいはしたいのですが・・
安定して晴れてくれないとチョット出す気にならないですよね~ (;゚Д゚)

さて。少しは役立つ情報を・・っと、いうわけで、タイトルの通り、カラーカメラと、モノクロカメラの差をちょっと作例から考えてみようと思います。
とはいえ、星雲の写真では、撮影条件などの差も大きいので、今回は、惑星写真の例を揚げて、各カメラの特徴を感じて頂ければ、と思います。

木星 オライオン30cm反射望遠鏡 パワーメイト5倍 DFK21AF04 カラーCCDビデオカメラ 30FPS

以前に、ヨネヤンさんのブログで紹介されていたBayer配列での画像取得を行なっています。
その為、取り込み時は、モノクロカメラ同様、30 FPSでの画像取得を行なっております。
Debayer・・つまり、カラー化はRegistax5.1で行なっております。

これだけ写れば、個人的には充分すぎる程なのですが・・・


木星 オライオン30cm反射望遠鏡 パワーメイト5倍 DMK1AF04 CCDビデオカメラ 30FPS

やっぱ、モノクロカメラはすげーや!
なんというか、コントラストが違うというか。処理方法もなるべく近い状態にしてやってはいるのですが・・・
惑星撮影では、明らかにオーバーサンプリング状態になっているので、この切れ味、コントラストの差はどこで出てくるのか・・・
画像処理?
もちろん、それもあるでしょうが、それ以前の要因が大きいです。
それは、光量差。つまり、カラーカメラか、モノクロカメラか、の差です。
カラーカメラでは、どうしても、各画素の上に、オンチップカラーフィルタがある為、光が、ある特定の光しか取り込めません。RGBと3つにわけるので、常識的に考えると、1/3の光しか受け取れないのです。
この光量差が、画像処理を経て、さらに大きな差となって顕れます。
もちろん、カラーCCDカメラではベイヤー配列を補間する為、モノクロカメラの方が、本質的には切れ味も良いです。
今回は、先に書きました様に、被写体が惑星で、合成F20ですから、回折現象で、もともと光は1画素に収束しませんから、差は、光量差のみ。
しかし、これが、星雲撮影ではどうでしょう?回折現象の影響を受けない為、光量差の他、Bayer配列による切れ味のロスはかなり顕著になるのは想像に難くないはずです。
実際に、デジタル一眼レフカメラから、冷却CCDカメラに移行された方は、①光量増大による写りの良さ、そして、②非ベイヤー配列による切れ味の良さの2点を感じることと思います。
惑星撮影以上に、カラーとモノクロカメラの差は大きくなります。

もちろん、カラーカメラには、カラーカメラのメリットも多々あるのですが(例えば、木星だと模様が移動してしまう)、微弱光を撮影する天体写真では、やっぱりモノクロカメラの方が、有利かな?と思っています。

モノクロカメラは、いまのところ、デジカメではライカMしかないし、特殊な産業用CCDカメラ、ないし、天文用の冷却CCDカメラを選ぶしかありません。
画像処理もLRGB合成が必要になってきますから、デジタルカメラに比べると、ちょっと煩雑に感じるかもしれませんが・・・
慣れてしまえばどうということはない・・・ってかむしろ楽なんだけどね・・天体撮影専用機ですし。

もっとも、自分が撮りたい写真が撮れるなら、それでOkなのですから・・・
どこまで求めるのか、ですよね。
手間をかけてでも(RGBフィルターでの面順次撮像)、画質を重要視したい!という場合でないとちょっと苦しいかも・・
多分、実際の撮影時間では、どうしても、モノクロカメラの方がカラー作品に仕上げるのには、時間がかかってしまいますから・・・
そこにデジタル一眼レフカメラを始めとしたカラーカメラのつけいる隙もあると言えます。

※なお、LRGB合成した結果は、こちら


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コメント

No title

月曜、水曜と狙いましたが、物にはなりませんでした
どうも天気が安定しませんね。
でも眼視では抜群に見えているのにね。

No title

なるほど、カラーとモノクロCCDの差が歴然とわかりますね。
そろそろ私も、cooledデジ一か冷却CCDが欲しいと思っています。

オライオンの30cmF4あるんですが、ドブなのでどうにかしたいです。

No title

使ったことは無いので推測でしかないのですが、冷却CCDが高性能というよりは、カラーフィルターによる光量ロスとベイヤーRGB変換により色情報と解像感のロスが大きすぎるだけ、と感じています。

ライカのカメラは高すぎて話にならないのですが、安価なモノクロデジイチがあったら是非使ってみたいですね。フィルターは問題になりそうですが・・・

No title

カラーカメラユーザーとしては一言もありません。
いつも、または良く出来てももう一歩、今一つと愚痴が出てしまいます。ただワンショットでモニターに総天然色な画像が出た時や画像処理して良い色がついたときはいいなあと思います。何より楽です。
ただこれもカラーカメラで撮ったからでこその感想だと思います。
これからステップアップしてモノクロカメラになった時にはそのうれしさや感動はまた良いかなあといまから楽しみにしています。

No title

ミュートンさん、こんばんわ。
あらー、月曜日は良さそうに思ったのですが、ダメでしたか。
でも、眼視で良く見るのに撮影で×・・ちょっとひっかかりますね。
少し普段とパラメータを変更する(早いシャッターを切る、等)ともしかしたら、良像が得られるかも・・? |・ω・)???

No title

bin*oug**aさん、こんばんわ。
モノクロカメラは、これがあれば、あと10年は戦える!と思わせるくらい、圧倒的なものがあります (^^ゞ
オライオン30cm・・ドブソニアン用の簡易赤道儀ってありますよね。星雲撮影は無理だと思いますが、惑星撮影でしたら、案外そういうもので上手くいかないでしょうか?
あ、でも、デジイチかCooledCCDということであれば、狙いは星雲ですものね・・
オライオン30cmなら、EM-200、SXP,EQ6等、中型赤道儀に搭載は可能だと思います。
30cmニュートン反射赤道儀を移動で使う・・ちょっと前までは考えられないですよねー。

No title

hanaさん、こんばんわ。
はい、ボクも全く同意見です。特に惑星では、ベイヤー配列の悪影響は無視できるF値で検討できますから、画質の差は、そのまま光量差と考えています。
モノクロデジタル一眼レフ。
カラーフィルタ、不要ですよ。モノクロカメラで撮影した後で、フツーの(カラーの)デジタル一眼レフカメラに付け替えれば良いだけですから・・!

No title

ベイヤ補間の問題も有るのだろうけど、それよりもいかんせん相手が暗いので光量の
問題が大きいのかな。RGBとYMCでまた違うのかな、とも思いますが色素フィルタで
光量を損するより、薄膜干渉フィルタ+モノクロカメラで狙ってみてはいかがで
しょう? SX-Wheelの後ろにモノクロDMKで。

あと動画だとcodecがFFTなりDCTなりで空間周波数の高周波成分(=精細部分)が
削られてしまうのが損ですね。わざわざcodecでリアルタイムで削った分解能を
Registaxで復元するというのも馬鹿馬鹿しいと思うのですが、可逆圧縮の動画
フォーマットで一般的なモノって、今ググった限りでは無いみたいですね。
某浜松の光工学屋さんのカメラに可逆圧縮の動画カメラって無いんですかね?
codecだけでもDMKのファームウェア書き換えてしまえば…

No title

Kobe1995さん、こんにちは。
惑星撮影もやってみると、これがまた、星雲撮影にも役立つノウハウが満載ですよね。
F値的に、ベイヤー配列による補間処理を無効にしているだけに、光量差のみでの判断ができます。
CMYGカメラは、個人的には天体撮影には必須ではないかと思います。
LodeStarを購入するときによほどLodeStar-Cを選ぼうかと思ったくらいですよ(ちょっと楽しそう)。あれは、ExViewHADの補色CCDですから。
130万画素であれば、間違いなく、LodeStar-Cにしていたのですが・・・
作画次第にはなるでしょうが、CM YGカメラなら、モノクロに近い成果をあげらるかも・・・

フィルターでの撮影は、前に試しているのですが、結構ムズイんですよ。
AVIだと8bitに落とされてしまうので、撮像時のWBの取り方が重要で、そんなことを考えるくらいなら、カラーカメラの方が簡単です。

んー、HAMAMATSUだけではなく、産業用カメラで非圧縮でリアルタイムとなると、たいていマルチTIFF使いますね。TIFFって凄く汎用性が高いデス。

No title

jiikoさん、こんにちは。
スミマセン、コメントが抜けてしまいました。

カラーカメラにはカラーカメラの利点がありますし、デジタル一眼レフ改には、従来通りの使い勝手で処理できるというメリットもあります。
仰る様に、撮影した後で、背面液晶モニタで見られる画像はデジタル一眼レフならはでの楽しみでもありますね(帰宅してPCで見てがっくり、ということもありますが・・・)

もし、今の機材であと一歩・・と感じる場合、ひょっとしたら、モノクロカメラに替えると満足がいくかも・・・
でも、安易に考えないで今ある機材で満足がいく撮影方法を見出してから、次に移行される方が良いと思いますよ。

No title

TIFFかぁ…。汎用性が高過ぎて、Tag多過ぎで対応するの大変なんですよ。Tagに対応する
Codecのライセンスが嫌らしいものが多いし。でも、ある特定の機材の専用ソフトのみ、って
割り切ってしまえば楽なのかな。

No title

Kobe1995さん、こんばんわ。
もともと科学技術計測画像用のフォーマットですものね。Tiff.
でも、仰るとおり、ソフト作成する側からすると、結構やっかいなんでしょうねえ・・

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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