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フォトコンテスト総まとめ2012

11月も今週でお終いですね。
すっかりと寒くなってきて、冬らしくなってきました。天体観測には厳しい季節になりましたね~。

さて、天文雑誌も、月刊誌ですから、来月発売分は、2013年1月号になりますね。
1年を振り返るには、少し早いですが、雑誌的には、すでに2012年分は完結してしまっているわけですから、今年1年を振り返ってみたいと思います。

天文ガイド2012年1月号 入選作品  本田ムルコスパジュサコバ彗星

2012年1月号は、観測の部での入選でした。カメラは冷却CCDカメラ、ST8300M,望遠鏡は、GENESIS SDF。
ジェネシスでの入選は初めてで、嬉しくなりました。
淡いテイルの描写は、カラーのデジタル一眼レフカメラよりも、遥かに勝る印象で、改めて、冷却CCDカメラの威力を認識させられました。

星ナビ 2012年1月号入選作 NGC470,474

こちらは、望遠鏡はオライオン30cmF4反射。MPCCを使用して、ぼうらやさんで撮影したものです。
淡い星雲の構造が面白く、撮影したい天体のひとつでした。ただし明るい星があることもあり、NABGのST8XMEではなかなか苦しい・・また、淡い部分の描写にも、苦労させられました。
撮影も、確か、曇り勝ちの天気で、2晩、撮影して仕上げた記憶が・・(どうだったカナ・・)
淡い部分をもう少しあぶり出したい気もしますので、また近いうちに再撮影してみたい天体ではあります。

天文ガイド2012年2月号入選作 秋の奇妙な銀河

こちらも、オライオン30cm反射望遠鏡に、ST8XME冷却CCDカメラで撮影。
これらも撮りたい!と思っていた銀河ですが、フォトコンテスト的には、どちらも小さめ・・・・
そこで、中心部をST7XME相当にトリミングして、さらに組み写真という方法を採ることで、画素数不足という問題もクリア。
入選させていただきました。

星ナビ2012年2月号入選作品 それでも地球は回っている・・・

こちらは、タイトル勝ちという側面もあるかもしれません。
DFK21AF04 カラーCCDビデオカメラで、約4時間もの間、撮影しつづけた時のものです。
どのコマを使うか、結構悩みましたが、12コマを組み写真として仕立て上げました。
等間隔ではなく、イオが木星に影を落とすところから始まって、大赤斑にかかるところ・・などなど、着目したいところに絞って構成しました。
撮影/処理は超大変だったので、タイトルだけではなく、努力も買って頂いたと思いたいところです・・(´・ω・`)

天文ガイド2012年3月号入選作品 ボーデの銀河

持てる技術の全てを使って仕立てあげた、M81、ボーデの銀河です。
オライオン30cm反射望遠鏡ですが、この頃にちょうどクセを掴んで、MPCCの星が歪になる症状を解決できたこともあり、良い作品に仕上がりました。
今は、接眼部内部に貼りつけたアルミシールを張り替えたせいか、イマイチ、また迷走中・・・(;゚Д゚)
ハイライトから、淡い部分まで、どう表現するか悩んだものですが、でも、自分らしくなんとか表現できたと思っています。背景が汚いのが今後の課題というか・・・ちょっと難しいところですね。

天文ガイド2012年4月号 最優秀作品  Garrad彗星 

天文ガイド2012年4月号では最優秀賞を頂きました。
画像処理に、ヒストグラムイコライゼーションした結果を上乗せしているとか、彗星が動かない様に、短時間露光で処理しているとか、いろいろと工夫はありますが、やはり一番の勝因はST8300Mの性能でしょうか。
同時に、Canon EOS40D デジタル一眼レフカメラに、NewFD300mmF2.8L望遠レンズを付けて撮影していましたが、淡いテイルの描写は、F4.3と暗めの光学系を使っているにも関わらず、こちらの方が上でした。
最優秀は初めてで、しかも、自分が力を入れている彗星撮影での受賞でしたので嬉しかったです。
次は系外銀河で・・!
天文ガイド2012年5月号 入選作  ガラッド彗星とM92

ガラッド彗星とM92の接近です。
この日は透明度が悪かったのですが、マッチプレートを忘れてしまい、せっかく獅子ヶ鼻公園に行ったものの、出戻り。なんとか慌てて組み立てて、ノータッチガイドで、庭先でニワトリして捉えることが出来ました。
貴重な天文現象なので、なんとか撮れて良かったです。

天文ガイド2012年6月号入選作 近接する銀河 

近接する銀河を集めて組写真にして投稿してみました。
電波アンテナ銀河NGC4038,4039は単体でも、大きく、見映えのする天体ですが、その他の、NGC2992やNGC5426は、とても小さい銀河で、単体では、コンテスト入選はあり得ないでしょう。
また、アンテナ銀河については、単体でも見映えのする天体ですが、この作例では、やはり入選レベルには達していないと判断。それで、組み写真とすることで、欠点を補ってみました。


こちらは、観測の部で入選をさせていただいた金星です。
UVフィルターを使って撮影したところ、金星高層の雲が映し出され、とても興味深いものになりました。
手法としては、それこそ、大昔からある方法ですが、CCDビデオカメラと、画像処理のおかげで、フィルム時代とは、比べ物にならない惑星面のディテールに迫れるようになりましたね。

天文ガイド2012年7月号入選作 がラッド彗星

3月末に撮影したガラッド彗星です。ちょうど、最後にイオンテイルが一吹きあったところを撮影できたこともあり、彗星らしいシアングリーンのコマに、青いイオンテイル、黄色いダストテイルと、彗星らしい姿を写し出すことができました。
カラー冷却CCDカメラを使っている為、彗星基準でコンポジットを行なっても、星が原色に色がつかず、ナチュラルになります。
しかし、デジカメと違って、ローパスフィルターが入っていない為、微光星は偽色でカラフルな色が付いてしまっていますね。
何はともあれ、カラー冷却CCDカメラでは、初の入選で、嬉しかったですね。


火星と金星、実は、これは組み写真として送ったのではなく、別々に投稿した写真でしたが、
ニコイチで入選を頂けました。

天文ガイド2012年8月号入選作 金星の満ち欠け

こちらは、金星の満ち欠けを組写真として、応募してみました。
金星が欠けてくると、実は、地球に接近した状態になるんですよね(金星の日面通過時は恐らく最大の視直径だと思います。・・・多分)
お隣の星とはいえ、いや、お隣の星だからこそかもしれませんが、かなり大きさが違ってきますね。

天文ガイド2012年10月号入選作 リング状星雲M57

こちらは、CCDビデオカメラで短時間露光超多数枚で撮影した高分解能のM57リング状星雲です。
通常の冷却CCDカメラで撮影したよりも、高い分解能で写しだすことができました。
処理が大変でしたが・・・ (^^ゞ
国内では、最高クラスの解像を得ることができたと思っています。


明け方に回ってきた金星を、CCDビデオカメラで捉えた作品です。しかし、夏場のシーイングの良さに助けられ、これまで以上に高解像で写しだすことが出来ました。


SXVR-H694による初の入選作品です。
このカメラについては、まだ試行錯誤の段階でしたが、概ね、Fixしてきたかなーと思います。
このNGC772に関しては、SXVR-H694の多画素、超高感度特性という特徴を上手く活かせたと思います。


オライオン30cm反射望遠鏡は、素晴らしい望遠鏡で、星雲撮影から惑星撮影まで、実用になります。
とはいえ、ベテランの方が、高精度の望遠鏡で撮影された写真には敵いませんが・・・
シーイングに助けられて、良く写りました。個人的にはこれだけ写ってくれれば満足♪

今年は、なんと、16回もの入選をしていたんですね (◎-◎;)!!
我ながらびっくりです。
とはいえ、中天だと1年で2誌17回の入選数を誇るエリーさんもいらっしゃいますし、連続入選でも、13回もの連続入選を果たした方もいます。
天文ガイド連続入選は9月号で途切れましたので・・・一昨年の12月号を含めても、9回で切れました。
まだまだ、諸先輩方には及ばないですね・・ (´・ω・`)

良く見ていくと、彗星だけで、4点、惑星に至っては、6点も稼いでいます。特に惑星では金星が大きいです。来年は、金星は、撮影好機ではなく、また、木星も、シーイングが良い時期での撮影は期待ができません。
彗星も、自分が得意とするのはガラッド彗星の様な、ちょっと小さめ、肉眼彗星になるか、ならないかくらいの天体。散光星雲撮影のベテランのみなさんがカメラを向ける様な大彗星では、ちょっと勝ち目はないなー・・
基本的に広視野はニガテです。

こう考えていくと、来年は、かなり厳しいことになりそうです ( ̄ヘ ̄;)ウーン
入選数が激減するのは間違いないですねー。
でも、ボチボチと頑張っていこうと思っています。





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コメント

No title

こんばんわ☆

今年もたくさんの受賞おめでとうございました

本屋さんで、星雑誌を見る楽しみが出来ました

また、UTOさんのブログで宇宙を身近に覗く事ができ
夜空が身近になりました

益々のご活躍期待しています

No title

ぴんたんさん、こんにちは。
いやー、11回入選はやっぱり凄いですよ!
僕の場合、観測の部でなんとか稼がせて貰ってますから・・(^^ゞ

お互い、来年も頑張りましょう!!

No title

8cmユーザーさん、こんにちは。
あれも、これもと欲張りなのですが、メインの被写体である彗星と系外銀河で多数入選させて頂いたのはホント嬉しいです。
惑星も、手持ち機材では不利な面は多いものの、紫外線撮影等、自分らしい写真が採用していただけたのも嬉しい限りです。
それにしても、金星は綺麗でした。

来年は大彗星の年ですね!ほんと楽しみです!!
機材は、多分、ST8300Mに、24mmレンズかな!?まだ足りない!!くらいの大彗星を期待したいですね。

No title

sora-canさん、こんにちは~
そうなんですよ、惑星と彗星分が、今回は非常に大きいですね。
観測の部とデジタルの部、さらにCometFileで、1誌3点入選の可能性もあるので、やりがいもありますよ!

sora-canさんは銀河だけでなく散光星雲でも入選されているので凄いですね。
僕の方は短焦点がニガテで、今年は散光星雲はゼロ、昨年も、恐らくNarrowBandとかでフィルターワークでの入選で、なかなかストレートに写したものでは入選できないでいます。

No title

ひとみさん、こんにちは。
はい、すごーく遠いと思います。
多分、恐竜が絶滅した頃か、栄えていた頃の光を今、見ていることになると思います。
いやー、そう言っていただけると嬉しいですね~
またぜひ来てください。撮影も今はデジタルカメラが優秀なので、案外簡単になってきてますよ。追求しだすと・・・・(^^ゞ
もし機会があれば、チャレンジしてみても面白いかもです。

No title

モカのパパさん、こんにちは。
どうもありがとうございます~
あらら、今年1年トラブルでしたか。残念でしたね・・って、自分の方も毎度毎度トラブってた様な・・(; ̄ー ̄川 アセアセ

M81は、今出来ることを全部やったって感じです。
もう少し綺麗に出したいとなると、処理に一工夫が要りそう・・最近、みなさんが取り組み始めたPixInsightを使えば、あるいは・・? (゚A゚;)ゴクリ

No title

g-logさん、こんにちは。
どうもありがとうございました。
自分としても、昨年越えはしたハズ!と思って並べていったら、16点あって驚きました。あと1作、頑張ってたらエリーさんと並んだのに、、(゚-゚;)ウーン
さすがに、これがピークでしょうね~
今年は彗星、金星と丁度良い天体が来てくれてましたから・・

g-logさんも銀河も撮れば散光星雲も見事に捉えられますよね。フィルターワークなど、工夫がきらりと光る作品が多く見習いたいです。

APOD、見ましたが・・いやー、画質がダンチですよぉ・・あれ・・
イオの模様がおもしろかったです。
あれくらい写るとまた惑星もハマってきそうですが・・(´ε`;)ウーン…
手持ち機材ではちょっとムリかもしれませんね、、、

No title

民さん、こんにちは。
どうもありがとうございます~
マニアックなブログですが、たまに綺麗な天体写真もUpしていますので、またよろしくお願いします~

No title

Jiikoさん、こんにちは。
奥様ともども見ていただいてありがとうございます。
金星の色、僕も結構好きです。UVを使うと独特なイメージが得られるので、楽しいですね。
2004年の頃から撮影したいと思っていたのですが、なかなかチャンスが無く、8年たってやっと写せました。

No title

ななこさん、こんにちは。
どうもありがとうございます~。
来年も、また頑張りますので、ブログともども、よろしくお願いしますね~!

夜空が身近に・・・そう言っていただけると、とても嬉しいです!
ありがとうございます!!

No title

UTOさん超人だわ。
恐れ入りました。
こんなに入選されていたとは。
並べてみるとすごいですね。

No title

年16回入選とは非常に素晴らしい業績ですね(^o^) 入選作品を一堂に会するとこれまたすごいです。系外はUTOさんらしい宇宙のロマンを感じさせるものばかりですね。来年も楽しみにしております~(^o^)

No title

連続9回ですかー。すごいですねー。
こうやってまとめてみると、UTOさんは何でも撮ってるなあと思いますが。特に彗星への気合いを感じますね。
来年は大彗星が次々やってきそうですし、楽しみですねー。

No title

タキさん、おはようございます。
どうもありがとうございます~
やー、これがピークだと思いますが、また来年もなるべく多く並べられる様に頑張ります!

No title

ひろしさん、おはようございます。
自分でも、16回も入選しているとは思ってなくて、びっくりしました。
系外銀河は、組み写真という方法でマイナー天体も拾って貰えそうな可能性がありそうなので、この路線でやっていこうかなぁ・・と思ったりもしています。

No title

かわうさん、おはようございます。
やー、そうなんですよ、彗星は、それこそ萌え、じゃない、燃えますね。
姿がどんどん変わっていきますし、夜明低空ギリギリだったりして天体写真としては珍しく、スリリングなところに魅力を感じます。

大彗星は楽しみですねー。
パンスターズは、残念ながら固定撮影でお茶を濁すしかなさそうですが・・・大彗星になって欲しい!

No title

UTOさん追伸です。
実は60Daを購入したのですが、一番目に撮影する物を思案しています。
記念すべき第一作目ですので。
この時期、UTOさんだったら何を撮影されますか?
女性!? 違いますよ、天体ですから。
やはり馬頭?

No title

タキさん、こんばんわ~
おおっ!素晴らしい機材を買われましたね!
いやー、ここはやっぱり、ばら星雲じゃないかしら!!
意表を付くなら、ガム星雲を広角で! (;´▽`A``

No title

UTOさん (◕‿◕✿ฺ)

゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・
2012年総まとめ
金星が驚きでした☆彡
それからやっぱり、彗星が凄いですね☆彡
UTOさんならではの写真撮影方法も
いつも素晴らしいなぁって思います。:.゚٩(๑>◡<๑)۶:.。

UTOさんworld炸裂の2012年でしたね٩(๑'ᴗ'๑)۶・・nice
゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・

No title

ろざりおさん、こんばんわ。
どうもありがとうございます~

金星は、ボクも撮影してみて驚きました。
彗星も楽しませて貰いましたし、2012年は天文現象も豊富で楽しかったですね。

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プロフィール

UTO

Author:UTO
子供の頃、図鑑で見たパロマー天文台の天体写真に憧れて、天体写真を初めて幾星霜・・
デジタルカメラの進歩によって、当時のパロマ天文台の写真を超える天体写真がアマチュアでも撮れる時代になりました。

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